鳴尾・武庫川女子大前駅*
駅舎南側(2020年1月)
なるお・むこがわじょしだいまえ
Naruo・Mukogawajoshidai-Mae
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鳴尾・武庫川女子大前駅(なるお むこがわじょしだいまええき)は、兵庫県西宮市里中町三丁目にある、阪神電気鉄道本線の駅[1]。駅番号はHS 13。 普通以外に、平日朝ラッシュ時のみ区間急行が停車する。区間急行や準急の設定、廃止、復活に合わせて微妙に停車パターンが変化しているが、阪神なんば線延伸開業による2009年3月ダイヤ改正以降は現在に至るまでほぼ変化はない。当駅における優等列車の停車の変遷の詳細については「阪神電気鉄道のダイヤ改正」を参照 2015年3月14日に下りホームが、続いて2017年3月18日に上りホームが高架化され、バリアフリー等設備が一新された(詳細は後述)。 阪神電鉄が武庫川女子大学と包括連携協定を締結したことや、当駅が武庫川女子大学の最寄り駅ということもあり、2019年10月1日に現駅名である鳴尾・武庫川女子大前駅に改称された(詳細は後述)。 阪神電気鉄道は、路線敷設の際に新淀川鉄橋などの大工事に資金をつぎ込んでしまったため、途中で用地買収がままならなくなってしまった[2]。そこで鳴尾村では辰馬半右衛門(辰馬本家酒造の辰馬家とは別家)ら地元有力者が協力して土地を無償提供し、辰馬家所有地だった現在地に駅を誘致した[2]。そのため鳴尾・武庫川女子大前駅付近は現在のように大きく南へカーブする線形となった[2]。また当時のエピソードとして、鳴尾駅(当時の駅名)周辺で辰馬氏が手を挙げると電車は停留所に関係なく止まった、というものがある[2]。 現在では産業としては廃れてしまったが鳴尾では明治の後半から戦前まで苺の栽培が盛んで、阪神電気鉄道も当時は乗客誘致のために鳴尾で苺狩りのイベントを実施するほどのものであった[2][3]。 駅自体は後に改札口が地下化されるなど若干の変化はあったが開業時から長らく地上駅であった。かつては駅の北側には変電所があり[4]、輸送力増強のために昭和初期に建てられたレトロな趣のあるコンクリート造の建物は鳴尾のランドマークでもあった[5]。なお、元変電所であった建物は駅高架化工事の際の仮線用地・工事拠点として捻出するため2009年に解体されている[5]。 2003年の都市計画決定(市議会での高架化請願の採択は1981年)により甲子園駅 - 武庫川駅間の高架化事業が開始され[6]、2009年5月より阪神電鉄本線西宮市内連続立体交差事業による高架化工事が本格着工した[7]。2011年7月より上り線が従来の地上線北側へ移設され、仮設ホーム・地上改札口での営業を開始[8]。続いて2012年10月より下り線も同様に移設され、跡地にて高架橋本体の工事が行われた。その後2015年3月に下り線が高架化[9]、上り線も2017年3月に高架化された[10]。のち、当駅付近の連続立体交差事業が第35回全国街路事業コンクールにおいて、グランプリに当たる国土交通大臣賞を受賞した(兵庫県の事業としては11年ぶり)[11]。
概要
歴史
年表
1905年(明治38年)4月12日:鳴尾駅(なるおえき)として阪神本線開通と同時に開業[1]。