鳥羽市水産研究所鳥羽市水産研究所(2019年、現・坂手分所)
設立1964年(昭和39年)[1]
設立者鳥羽市
種類水産研究所
目的種苗生産、水産研究
本部三重県鳥羽市小浜町641-9
座標.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯34度30分0.0秒 東経136度50分3.0秒 / 北緯34.500000度 東経136.834167度 / 34.500000; 136.834167
鳥羽市水産研究所(とばしすいさんけんきゅうじょ)は、三重県鳥羽市が設置する水産研究所。市立の水産研究所は日本国内では珍しい存在である[1][4]。所員2人の小規模な研究所である[5]が、創設以来漁業者の目線に立ち、藻類を中心とした種苗生産と研究を続けてきた[6]。2020年(令和2年)まで研究所は坂手島にあったが、鳥羽市は持続可能な漁業を推進し地域経済の発展に寄与させるため[6]、同年4月に本土の小浜町へ新築移転した[7]。 鳥羽市の初代市長・中村幸吉の主導で1964年(昭和39年)に坂手島に設置され[5][8]、2020年(令和2年)に本土の小浜町へ移転した[7]。中村は「育てる漁業」を育成することを意図し[9]、特にアワビ・ノリ・ワカメを重視した[10]。2019年(令和元年)9月現在はクロノリ・ワカメなどの藻類の種苗生産、藻場育成、藻類の養殖指導などを主な業務としている[6]。また地域の漁業者との連携[6]や市内の中学生への環境教育も実施している[11]。漁業者に密着した研究を心がけており[6]、実際に漁業者からの信頼は厚く、研究員は頻繁に漁業者から呼び出されて現場に急行している[12]。 2018年(平成30年)7月時点では研究員が2人いた[13]が、2019年(平成31年)4月現在は1人だけ[注 1]である[14]。唯一の研究員である岩尾豊紀 鳥羽磯部漁業協同組合答志支所の「黒のり養殖研究会」との連携では、ノリ養殖の適温である11 - 13℃まで低下する時期が年々遅れていることを突き止め、同研究会が二期作から一期作に減らすことで品質向上に成功し、第41回農林水産祭(2002年)で日本農林漁業振興会長賞を受賞するきっかけを作った[17]。同支所青壮年部とは大築海島でアワビの生息環境となるアラメの藻場作りを実施している[18]。
活動
地域連携