鱗翅目
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この項目では、昆虫類について説明しています。甲殻類については「鰓尾類」をご覧ください。
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チョウ目(鱗翅目・ガ目) Lepidoptera
生息年代: 190?0 Ma Pre??OSDCPTJKPgNジュラ紀前期-現世
ミヤマカラスアゲハ Papilio maackii のオス
分類

:動物界 Animalia
:節足動物門 Arthropoda
:昆虫綱 Insecta
:チョウ目(鱗翅目) Lepidoptera
Linnaeus, 1758

亜目


コバネガ亜目 Zeugloptera

Aglossata

Heterobathmiina

Glossata

チョウ目(チョウもく、学名:Lepidoptera)は、昆虫類分類群の一つ。鱗翅目(りんしもく)、またはガ目ともいう。いわゆるチョウがここに分類されるが、「ガ」の種類数は「チョウ」の20-30倍で、ガの方が圧倒的に種類数が多い。また鱗粉を持つ翅のある目なため、チョウとガはここでは区別されてはいない。トビケラ目と近い仲間でもある。
特徴
成虫

本目の最大の特徴は成虫の表面が鱗粉で覆われることであり、学名のLepidoptera(lepido-:鱗 + -ptera:翅)やその訳語である和名の「鱗翅類」はこれに由来する。タテハチョウ科シジミタテハ科スカシバ科など複数の独立したグループで鱗粉のない半透明の翅を持つ種の存在が知られるが、これらの鱗粉の喪失は二次的なものと考えられる。は体に比して大きく広がり、普通は甲虫類のように翅を折り畳むことができない。止まるときは背中に立てて重ねるかテント状に伏せて重ねる。ガの中には雌の羽が退化した種(ミノガなど)もある。

小顎の一部である外葉は2本の細長い突起に変化し、合わさってストロー様の器官を形成する。このストロー様の器官を口吻と呼び、粘度の低い液体(水分など)を吸って摂食する。花の蜜や樹液などを摂取するものが多い。ガの中には数は少ないが果実の果皮を突き刺して果汁を吸うものや、哺乳類の血液を吸うものもいる。ただし現生種の中でもコバネガ科類は咀嚼機能を有する大顎が残り、花粉などを噛み砕いて摂食する原始的な形質を残す。また、複数の科において、成虫の口器が退化し幼虫時代に蓄えた栄養分のみで活動・繁殖する例が知られている。

触角の形状は分類群によって様々だが、一般に「チョウ」と呼ばれているものは鎌状(セセリチョウ上科)や棍棒状のもの(アゲハチョウ上科)が多く、「ガ」と呼ばれているものは糸状、両櫛歯状、鋸歯状など様々な形状のものがある。両櫛歯状や鋸歯状の触角は雄に見られ、雌の発するフェロモンを感知する受容器が存在する触角表面の面積が最大になるよう進化した結果である。
幼虫

成長段階は、 - 幼虫 - - 成虫という完全変態をおこなう。幼虫は円筒形で柔らかい体を持ち、胸部の歩脚は短く、腹部にはイボ足をもつ。体じゅうにがないものをイモムシ、長い毛があるものをケムシと呼ぶが、その他シャクトリムシミノムシなど分類群によって様々な特徴があり、それに応じた呼び名がある。

また、口の側に糸を出す器官をもつ。これによってを造るものが多い。その他に糸を使って幼虫がを造るもの、を固定するものなどがある。

植物食のものが多いが,様々な食性を持つものがある。例えば主にヒグラシなどセミの仲間に寄生するセミヤドリガ、コナラやクヌギに穿孔し樹液に集まる虫を捕食するボクトウガ、普段は植物食だが機会的にイモムシなどを捕食するオオタバコガ、ミツバチの巣を専食するハチノスツヅリガチョコレートなども含む乾燥子実類を食うノシメマダラメイガ、乾燥羽毛・獣毛を食うイガなどがいる。変わった食性の物としては陸貝を専食する Hyposmocoma molluscivoraが知られている。
人とのかかわり

チョウ目(鱗翅目)は、コウチュウ目(鞘翅目)、ハチ目(膜翅目)に次いで種類数が多く、益虫害虫の両面で人間と深く関わっている。
害虫としての面

幼虫は多くが草食で、農作物を食害する農業害虫が多く含まれるため、様々な農薬が開発され、作物の防除に使われている。また、イガ(ヒロズコガ科)の幼虫は衣服を食害する害虫である。さらにケムシの中にはドクガイラガなど毒針毛を持つものもあり、これらは二重に嫌われる。

成虫は吸蜜性で食性により経済に害をなすものは少ない。吸蜜活動は、脚部や口吻が長く、体が花の雄蕊(ゆうずい・おしべ)や雌蕊(しずい・めしべ)に触れないで行うことが多いこと、体表が鱗粉に覆われ、花粉を付着させにくいこと、またハナバチのように花粉を餌として利用する種類が稀なことなどにより、花にとって結果的に盗蜜となることが少なくない。しかし数多い種子植物が、受粉送粉)をチョウやガに依存する方向に進化している[1][2]

またヤガ科の一部には、発達した口吻を果実に刺して汁を吸うアケビコノハムクゲコノハなどがおり、これらは果樹園の果実に被害を与える。吸収ヤガとも呼ばれ、日本では10数種が知られる。
益虫としての面

カイコなどの幼虫が吐き出すは様々に利用され、カイコの蛹やコウモリガの幼虫は地域によって食用にも利用される(詳しくは昆虫食を参照)。漢方生薬薬膳料理の素材として使われる冬虫夏草は、子嚢菌シネンシストウチュウカソウ(Ophiocordyceps sinensis)がコウモリガの幼虫に寄生したものである。

利害の有無に関わらず、ガは見た目が不快とされ嫌われることが多い。一方、チョウは鮮やかな外見のものが多く、数少ない「好まれる昆虫」である。昆虫採集の対象としても最上位に位置し、昆虫類の中でも最も研究が進んでいる。


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