鰐塚山
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鰐塚山

標高1,118.19 m
所在地日本宮崎県
位置.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯31度46分07秒 東経131度16分10秒 / 北緯31.76861度 東経131.26944度 / 31.76861; 131.26944
山系鰐塚山地
種類堆積岩
初登頂-
OpenStreetMap
プロジェクト 山
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鰐塚山(わにつかやま)は宮崎県宮崎市日南市北諸県郡三股町にまたがるで、鰐塚山地の最高峰である。
概要山頂にある一等三角点「鰐ノ塚」

標高は1,118m。わにつか県立自然公園に指定されている。

山頂からは錦江湾桜島なども見える。山頂へは「わにつか渓谷いこいの広場」から始まる登山道を利用して登るか、自動車で登ることも可能(ただし、道路は狭隘である)。

中腹には「わにつか渓谷いこいの広場」がありキャンプ場などが設置されていたが、2005年の台風14号で山腹が崩壊し、土石流が発生して鰐塚渓谷がほぼ完全に破壊したため、同広場は消滅した。また、この被災の影響および地すべりの危険性が高まっていることから、2008年現在、同広場からの宮崎市田野町側のルートの利用は自己責任によるとされている。
歴史

名称は山幸彦と海幸彦の説話に登場する鰐(わに、短い龍)に由来するとされ、古くは鰐ノ塚山と呼ばれていた。
自然環境

山腹には人工林が多いが山頂付近にはモミアカガシウリハダカエデハウチワカエデなどの自然林が残されている。標高が1000メートル以上あるため比較的冷涼な地域の植物が多く見られ、イワザクラシモバシラなどここを南限とする植物が約30種確認されている。また、世界的に珍しいキリノミタケと呼ばれるキノコが確認されているほか、テンナンショウ属のヒュウガヒロハテンナンショウはここと鹿児島県の稲尾岳でしか見られない[1]
気候

鰐塚山の年間雨量は3000ミリを越え、日本においても特に雨の多い地域の一つである。また、冬季の冷たく乾いた風である「鰐塚おろし」を利用して麓の宮崎市田野町では漬物大根作りが行われている。一方で暖かい南西風が鰐塚山地を越えて吹き降ろすフェーン現象が起きると宮崎市周辺の気温が上昇する。
天然の電波塔

鰐塚山送信所
山頂の送信所群(2007年12月)
局名鰐塚山放送所(NHK宮崎放送局)
鰐塚山送信所(MRT)
鰐塚送信所(UMK、エフエム宮崎)
送信波地上デジタル放送
地上アナログ放送(運用終了)
FMラジオ放送
送信塔5塔(1塔は運用終了)
送信放送局NHK宮崎放送局
宮崎放送(MRT)
テレビ宮崎(UMK)
エフエム宮崎
空中線電力アナログテレビ:10kW(UMK)、1kW(NHK、MRT)
デジタルテレビ:1kW
FM:1kW(エフエム宮崎、MRTラジオ)、500W(NHK)
指向性宮崎県方向
放送区域アナログテレビ:宮崎平野、都城盆地、大隅半島東部、種子島北部[2]
FM:宮崎平野、都城盆地、大隅半島、霧島市、鹿児島市、種子島、屋久島[3]
受信世帯317,722世帯(地上デジタル放送)
433,544世帯(MRTラジオ)
開局1960年7月1日
設置場所宮崎県宮崎市
特記事項:
開局日はNHKアナログ総合テレビ。NHKの送信所は日南市北郷町にまたがる[4]。MRTラジオはFM補完中継局。
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鰐塚山は観光地であるとともに、宮崎県内ではテレビ塔のある山として知られている。宮崎県の全テレビ局とFMラジオの中継所の親局が鰐塚山にあり、ここから発信される電波は宮崎平野都城盆地など、同県の約75%の人口地域をカバーしている。また、このほか、官公庁の無線設備やNTTの中継所も置かれている。

テレビ局の送信所は、当初は宮崎市北部の平和台に設置する予定であったが、中継局を大量に設置する必要があることが想定された。NHK宮崎放送局宮崎放送(MRT)は送信所の場所を変更することを決定し、当時注目[5]を集めていたマウンテン・トップ方式(標高の高い地点に送信所を設置し、放送対象地域の広範囲をカバーする方式)を導入することにした。青井岳(宮崎市・都城市境)や尾鈴山などで調査を進めた結果、条件に合致した設置場所として鰐塚山山頂が採用された[6]。「標高1,100メートルの山頂では、災害時に孤立化する可能性がある」という立地条件を考慮した結果、施設は設置当初から無人化されることとなった。1960年時点においても中継局が無人化される例は幾度とあったが、親局が無人化されるのは非常に珍しいことであった[7]

NHK(総合テレビ)は1960年7月に、MRTは10月にそれぞれ開局した。以降、1963年12月にNHK Eテレが、1964年7月にNHK-FM放送が(正確には試験放送)、1970年4月にテレビ宮崎(UMK)が、1984年12月にエフエム宮崎(JOY FM)が、2016年4月にMRTラジオのFM補完中継局(通称:ワイドFM)がそれぞれ開局し、2006年12月には地上デジタルテレビ放送の本放送が開始された。

この変更で中継局数は平和台に送信所を設置した場合(100局ほど)の約半数で済ますことができたが、宮崎県外にも広く電波が届くようになった(スピルオーバー)。鹿児島県の放送局が大隅半島の基幹中継局として鹿屋中継局を設置した当初の理由は、スピルオーバーによる視聴者流出を阻止するためであった[8]。更に、遠方の放送局の電波にも影響を及ぼしたため、遠くは広島県の放送局への影響調査までも実施しなければならなくなった[9]

本項では、2013年8月23日に開局し、2016年6月30日にサービスを終了した「ジャパン・モバイルキャスティング」中継局についても記述する。

NHK宮崎放送局。左がデジタル総合・教育、右がアナログ総合・教育・FM放送(2008年撮影)

NHK宮崎放送局・デジタル総合・教育(2016年撮影)

NHK宮崎放送局・FM放送(2016年撮影)

MRT宮崎放送。右がデジタルテレビ・FM補完中継局、左が旧アナログテレビ塔でジャパン・モバイルキャスティング(NOTTV)宮崎中継局(2016年撮影)

MRT宮崎放送。左がデジタルテレビ、右がアナログテレビ(鰐塚山送信所[10]、2007年撮影)

UMKテレビ宮崎とエフエム宮崎(2016年撮影)

UMKテレビ宮崎とエフエム宮崎(鰐塚送信所[11]、2007年撮影)

地上デジタルテレビ放送送信設備

2005年11月15日に予備免許[12]、2006年11月21日に放送免許を取得[13]し、同年12月1日に本放送を開始した。

物理チャンネル15ch(MRT、地上デジタル268ch)においては、地上デジタル放送Gガイドで提供されている番組表データも送信されている。UMKのERPは2007年12月時点では7.6kWであったが、2016年現在は8.1kWとなっている。

ID放送局名コールサイン物理


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