魔術師ベルガラス
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女魔術師ポルガラ
Belgarath the Sorcerer
著者
デイヴィッド&リー・エディングス
訳者宇佐川晶子
イラストHACCAN
発行日1995年
ジャンルファンタジー
アメリカ合衆国
言語英語

ウィキポータル 文学

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『魔術師ベルガラス』(まじゅつしベルガラス、原題:Belgarath the Sorcerer)は、アメリカ作家デイヴィッド&リー・エディングス(David & Leigh Eddings)によって書かれたファンタジー小説
概要

日本語訳は早川書房文庫FTより発行されており、その際に3冊に分冊された。著者はこの作品の刊行に際し、『読者へのメモ』と名づけられた序文にて、『ベルガリアード物語』および『マロリオン物語』が夫妻による共著であることを明かしている。

『ベルガリアード物語』『マロリオン物語』は2005年から2006年にかけて再発行された作品であるが、この作品は続編にあたる『女魔術師ポルガラ』同様、新規で発行された作品である。
ストーリー

すべては、『マロリオン物語』のエピローグから始まる。

地球から去った神々と新しい神エリオンドの祝福のもと、女魔術師ポルガラは双子を出産する。彼女の出産を家の外で「今か今か」と待ち続け、《アルダー谷》の丘で神々を見送ったベルガラスたちはすべてが終わった家に戻る。ベルガラスは『孫』のガリオンとビールを酌み交わしているうちに、古い悔恨の念におそわれる――それは、娘たちの出産に立ち会えず、事実上、妻のポレドラを捨ててしまった、というものだった。なだめるガリオンだったが、ベルガラスの心の傷は思った以上に深かった。

やがて、妻と産まれたわが子たちとのスキンシップを終えたポルガラの夫のダーニクが話の輪に加わる。長いこと繰り返されてきた《光と闇の対決》が終わり、今までの『予言』から解放された地球の未来の行方は? 新しい『予言』が存在するのか? さらに、ダーニクとガリオンはベルガラスにある提案をする。

「今までのことを教えてほしい」

無精なベルガラスはふたりの要求をことごとく拒むが……。

小さな村で孤児として生きてきた少年時代、梟神アルダーや『兄弟』との出会いと別れ、大陸の分裂、『アルダーの弟子』としての活躍、《アルダーの珠》(Orb of Aldur)をめぐる冒険、謎の女性ポレドラとのと喪失、双子のたちとの出会いと葛藤の日々……有史以前から、【神をほふる者】ベルガリオンの出生まで、7000年もの悠久の時を生きた【愛される永遠なる者】ベルガラスの波乱に満ちた人生が語られる。
タイトル
銀狼の花嫁(
ISBN 415020392X、2005年7月発行)

魔術師の娘(ISBN 4150203954、2005年8月発行)

王座の血脈(ISBN 4150203970、2005年9月発行)

主要な登場人物
現代(『マロリオン物語』以降)
ベルガラス(Belgarath)
今作の主人公。梟神アルダーの一番弟子で、7000年以上の時を生きる伝説の魔術師。化身は銀色の毛並みの狼。『予言』には【愛される永遠なる者】として登場し、人々や世界を予言の成就のために導いてきた。すべてが終わった今は、自身の塔で「今までの生活の空白を埋めよう」と妻のポレドラとともに仲睦まじく過ごす。今作では、有史以前から続く、彼の壮大な半生が淡々と振り返られる。
ベルガリオン(Belgarion)
現在の西方大陸の北西部にある《風の島》にあるリヴァの国王。《鉄拳》リヴァとベルガラスの娘ベルダランの血脈をひく。ベルガラスにとっては遠い『孫』にあたる。【光の子】、【西方の大君主】、【西方諸国の盟主】、【神をほふる者】……と様々な肩書きを持つ。彼の一言がきっかけで、ベルガラスは自身の過去を書き記すこととなる。
ダーニク(Durnik)
ポルガラの夫。センダリア人。鍛冶屋兼魔術師。アルダーの最も新しい弟子にして最後の弟子。実直主義で礼儀正しい《センダリアの善人》。『ベルガリアード物語』終盤で一度絶命した【二つの命を持つ男】。現在は妻と新しい家族の誕生で幸福の絶頂にある。義父であるベルガラスの昔話を聞きたいと最初に言い出した人物。
ポルガラ(Polgara)
ベルガラスの娘で、ダーニクの妻。伝説の女魔術師で、3000年以上の時を生きる永遠の25歳。


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