魔界学園
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漫画:魔界学園
原作・原案など
菊地秀行
作画細馬信一
出版社秋田書店
掲載誌週刊少年チャンピオン
レーベル少年チャンピオン・コミックス
発表期間1989年32号 - 1993年32号
巻数全21巻
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『魔界学園』(まかいがくえん)は原作:菊地秀行、作画:細馬信一による日本漫画作品。『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)で連載された。その原型は菊地秀行の小説『魔人学園』で[1]、世界設定や一部の登場人物の名前など一致する点も多い。なお単行本の中表紙には「EVIL MEN'S HIGH-SCHOOL」というサブタイトルらしきものがある。
目次

1 概要

2 用語

3 地理

4 登場人物

4.1 帝高校(みかどこうこう)

4.1.1 主要人物

4.1.2 護衛団「烈鬼(れっき)」

4.1.3 ボクシング部

4.1.4 教師

4.1.5 その他の生徒


4.2 帝高以外の学連加盟校

4.2.1 玲瓏高校(れいろうこうこう)

4.2.2 吾無零高校(ごむれいこうこう)

4.2.3 平留須高校(へるすこうこう)

4.2.4 その他の高校

4.2.4.1 西の手先

4.2.4.2 高校ボクシング都大会出場校



4.3 東日本学生連合(ひがしにほんがくせいれんごう)

4.4 熊谷機械工業高校(くまがやきかいこうぎょうこうこう)

4.5 会津鉄騎高(あいづてっきこう)

4.5.1 「武神」OB


4.6 外道団(げどうだん)

4.6.1 その他の関係者


4.7 大阪

4.8 その他の人物


5 CDドラマ

6 脚注

概要

現実の日本と大差無いように見える世界で物語は始まるが、学校というものの力(特に学生の力)が異様に大きく、「転校生」など既存の名詞がまったく別の意味を持つなど、その実像は大きく異なる。物語の開始時にはそれらについての説明は少なく、徐々に読者に情報が与えられていく形をとっている。

菊池秀行は、従来の「学園もの」に異世界ホラーの味付けをした本邦初の試みと語っている[2]
用語
学生連合
通称、学連。その名の通り学生により構成される巨大な支配力を持つ組織。東西に1つずつ存在する。東の学連の場合、自ら定めた学連憲章という1000年以上の歴史を持つ規則により、その強制力は
小学校中学校高等学校在籍者にしか及ばない。
学校
主に登場するのは高校である。上述の小学校、中学校の他に大学も存在することは語られているが、いずれも作品中に描写はほとんど無い。各地に無数の高校が存在し「護衛団」という組織を一つずつ抱えている。当然各学校には成人である教師らが存在するが登場は少なく、登場しても総じて学生らに比べるとあまり大きな力(権力、武力ともに)は持っていない。「東」では50年前の「関東最終戦争(かんとうハルマゲドン)」で恒久平和条約が締結されて以来、学校相互のトラブルはないとされていたが、「西」の介入によりその均衡が破られる。
護衛団(ごえいだん)
各学校の生徒らによって形成される自警団的組織。外部からの攻撃に対する防衛や内部の治安維持を担う。最高位の者を番長もしくは総番、第二位を副番と呼ぶなど、不良学生グループ(番長#キャラクター類型としての番長を参照)を模した構成になっている。各護衛団で最強の者が総番をつとめるのが普通らしく、総番らはその学区の事実上の統括者でもある。
転校生
何らかの問題に直面した学校の依頼により異世界から召喚される正体不明の超人的存在。滅多なことでは召喚はなされず、また本人の自由意志で世界を移動することはできない。1人ではなく無数におり、超人揃いだが個々人で技量には差がある模様。彼らが本来帰属する世界については、どのような世界なのか、そもそも存在するのかなど、全く明かされない。依頼を遂行しきった場合の報酬がどのようなものかも不明。魔戒十条という規則を持っている。
都立帝高校(とりつみかどこうこう)
物語の開始時に主人公が転校してくる高校。東の学連加盟校。護衛団の名は烈鬼(れっき)。夜間部がある。
番外番(ばんがいばん)
人知れず外番と同じ役目を果たす、各校護衛団の秘密兵器といわれる番の外にいる影の番長たち。一般生徒のほとんどはその存在に気づくことなく卒業していくが、学園の平和を維持するために彼らほど凄まじい戦いを繰り広げる者はいないという。
神の槍(かみのやり)
代々神主の家系である霧子の家に1000年前から伝わる家宝の槍。使うにふさわしい人間が持てば凄まじい力を発揮する。平安京を襲った千匹の鬼を源頼光はこれ一本で全滅させたという。当初は霧子の形見として当麻三平が所持していたが檀隼人に託され、槍の形状も変化した。
地理
日本
「東」と「西」は完全に分断されており、行き来はない(
新幹線は通っているが、それに乗って帰ってきたものはいない)。なお、この世界の陸地の分布は現実のそれと異なり、日本列島は海に孤立している。
会津若松市
別名「戦闘市(ウォー・シティ)」。中心は鶴ヶ城(会津若松城)であり、城の内外には侵入を阻む数々の仕掛けが施されている。かつては東の学連の圧力にも屈さず自主独立の気概をたたえ、自由に生きる誇りを持っていたが、学連の襲撃に遭い敗戦。混乱に乗じて会津鉄騎高護衛団「武神」を剛馬三蔵が乗っ取ってからは学連の飼い犬と化し、会津と「武神」は腐敗していく。
名古屋
3000年前に陽子弾を落とされ廃墟と化した街。「東」と「西」の間に存在し、「東」ではその名は知られておらず、「西」からは恐れられている。名古屋そのものは意思を持っており、あらゆる生命を滅ぼしたこの破壊が人間の仕業だと知り怨霊と化し、人間を呪い喰らうようになる。生き残った人間たちはそれぞれ大小のグループを作って争うようになった。地下には核シェルター「名古屋」があり、複合コンピュータ「オワリ」が管理している。
淡路島
大阪湾の少し沖にある島。日本神話によれば神が最初に創造した島であり、2人の神がこの島をちぎっては海に投じ、やがて日本やヨーロッパ、アメリカができた。
ヨーロッパ
日本から見て西にヨーロッパ島があり、ヨーロッパ諸国がそこにある。日本とヨーロッパには交流があり、そのため英語の授業は存在している。
台湾
1巻で言及されている。そこでは「台湾で国際番長会議がある」という話題が出ている。
アメリカ
謎の大陸。
登場人物

キャスティングはドラマCDのもの。
帝高校(みかどこうこう)
主要人物
檀隼人(だん はやと)
- 関俊彦「西」の手先に誘拐された氷河めぐみを奪還し守るため、50年ぶりに召喚された「転校生」。年齢が17歳であること以外、経歴は一切不明。「気」を操り、気砲での攻撃や気塊での防御を得意とする。技は「気功スクリュウ」、「散弾気砲」、「気砲連砕」など。檀隼人という名は菊地秀行と細馬信一が組んだ最初の作品『黙示録戦士』の主人公と全く同じであるが意図したものではなく、菊地は細馬に指摘されたことで初めて気づいたという[1]
氷河めぐみ(ひかわ めぐみ)
声 - 天野由梨帝高の女子生徒。美しく聡明だが決して飾ることなく、そのほとんどのミス・コンで優勝していることから「ミス帝高」と呼ばれる。本人も知らないその隠された力のため「西」から狙われる。高校ボクシング都大会ではプレゼント・クイーンに指名され、無差別級優勝者の賞品とされることになる。終盤で隠された力が「過去に存在し、失われたものを復活させる」というものだと判明する。
護衛団「烈鬼(れっき)」
鉄人黒金(てつと くろがね)
声 -
梁田清之帝高護衛団「烈鬼」の総番。禿頭の巨漢。通称「黒金伝説」で、その力は伝説とまで言われる。女性に弱く、ひょうきんな一面がある。東日本学生連合の非道な方針に反旗を翻し、学連総代・鳥羽獄魔に殺されるがめぐみの力で復活する。
響(ひびき)
声 - 速水奨「烈鬼」の副番。聡明な美男子。「冬の響」と呼ばれ、東のすべての高校で恐れられている林崎夢想流抜刀術(林崎流抜刀術とも)の達人。会津で隼人と合流した後にともに「西」へ向かい、「西」の本拠地・大阪に潜入する。
海鳴平助(うみなり へいすけ)
声 - 谷本憲彦「烈鬼」外番。


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