魔王_(2008年のテレビドラマ)
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魔王
ジャンル
連続ドラマ
脚本前川洋一
西田征史
演出加藤新
坪井敏雄
片山剛
監修ステラ薫子(タロットカード)
出演者大野智
生田斗真
音楽澤野弘之
オープニングtruth
国・地域 日本
言語日本語
製作
プロデューサー高橋正尚
渡辺良介
制作TBSテレビ
製作TBS

放送
音声形式ステレオ放送
放送国・地域 日本
放送期間2008年7月4日 - 9月12日
放送時間毎週金曜 22:00 - 22:54
放送枠金曜ドラマ
放送分54分
回数11
特記事項:
初回は15分拡大(22:00 - 23:09)。
第2話は「女子バレーボールワールドグランプリ2008 ファイナル」の延長のため5分繰り下げ(22:05 - 22:59)。
第5話は「マツダオールスターゲーム2008 第2戦」の延長のため30分繰り下げ(22:30 - 23:24)。
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『魔王』(まおう)は、2008年7月4日から同年9月12日まで毎週金曜日22:00-22:54(JST)に、TBS系「金曜ドラマ」枠で放送された日本テレビドラマ大野智生田斗真のダブル主演。

2007年韓国で放送された連続ドラマ『魔王』を日本でリメイクした作品で、大野の連続ドラマ初レギュラー出演作および初主演作。

キャッチコピーは「差出人不明のタロットカードが届く時 連続殺人の幕がひらく」。
ストーリー

成瀬弁護士事務所所長で弁護士である成瀬領は、11年前に弟・英雄を殺害され、加害者の少年は正当防衛による無罪となったという過去を持ち、犯人に対して深い憎悪を抱いていた。

一方、警視庁渋谷東署の刑事課強行犯係刑事で検挙率ナンバー1である芹沢直人は、世の中の悪を憎む、正義感の強い青年。実は彼こそが、領の弟である英雄を刺殺した張本人であった。

そんな直人のもとに、“雨野真実(アマノマコト)”と名乗る謎の差出人から、一枚のタロットカードが赤い封筒とともに送られてくる。
登場人物
主要人物
成瀬 領(28)
演 -
大野智(11年前:河野弘樹)主人公。弁護士・成瀬弁護士事務所所長。本名は真中 友雄であり、真中友雄としては1980年昭和55年)7月1日生。母子家庭に育ち、中卒から大検を経て司法試験に合格したという異例の経歴の持ち主。プライベートが一切不明で謎に包まれている。利益を気にせず社会的弱者の弁護を引き受けたりすることから、マスコミからは弱きを助け強きを挫く“天使の弁護士”と呼ばれている。しかし本人は、写真を撮られることを嫌い、顔の露出は避けている。物腰は柔らかく、誰に対しても優しい態度で接するが、一方では11年前に弟を殺害され、犯人たちへの復讐に人生のすべてをかける“魔王”としての冷徹な一面も持っている。弟を殺した直人や直人と繋がりのある人物たちに対して強い憎しみを持っており、雨野 真実(アマノ マコト)と名乗って復讐計画を企てるが、11年前に弟のために証言してくれた、特別な存在であったしおりのことが再会以来次第に気になるようになり、復讐遂行との狭間で苦悩する。その復讐の最終目的は、直人に自身を殺害させることで今度こそ彼に殺人犯としての裁きを受けさせることであった。しかし、典良の死や山野の暴走など想定外の悲劇をも巻き起こした復讐の罪深さに苦しんでもいた。取り乱した山野に刺され致命傷を負いながらも、目的を果たすために英雄の死んだ廃材置き場で直人と対峙する。しかし復讐の最終目的を悟った直人には領を殺すことはできず、英雄と母を失った絶望と重い罪を抱えてただ死を待つことに耐えかね、直人が取り落とした拳銃で自殺を図ろうとするが、揉み合いの末に拳銃を暴発させ直人を撃ってしまう。直人の最期の言葉を聞き彼を座らせた後、遺体の手に英雄の形見のハーモニカを握らせ、直人にも自分の罪と直人自身の罪を赦してほしいと告げ息絶える。
芹沢 直人(26)
演 - 生田斗真(11年前:木村遼希)もうひとりの主人公。階級は巡査長警視庁渋谷東署の刑事課強行犯係刑事で、検挙率ナンバー1。金と権力のことしか頭にない父親に反発し、リゾート会社社長の跡取りとしての道を捨て、高校卒業後に過去の行為を清算するつもりで警察官となる。そのせいで父・栄作とは険悪な仲だが、兄・典良とは仲が良い。正義感が強いあまり、しばしば度を越した行動に走り、上司である中西からは幾度となく叱責されているが、本人はそれをあまり反省していない。自分なりの正義を貫き通しており、犯人逮捕への執着は人一倍ある。オカルトはあまり信じておらず、初めはしおりの能力を信じなかった。父との軋轢からいじめや暴力などの非行に走っていた中学時代、領の弟である英雄を刺殺してしまうが、父が雇った弁護士により無罪になった経験がある。おもちゃのナイフを握っただけで思い出してしまうほど、過去の事件がトラウマとなっている。直人本人は、英雄を刺してしまったのは倒れ込んだ際の事故であり、刺すふりをして威そうとナイフを握った手で英雄の腹部を殴っただけだったと訴えたが、目撃者である葛西たちは直人の手元が見えていなかったため直人が自らの意思で英雄を刺したと思っており、栄作も直人を無罪にすることを優先してその訴えを黙殺していた。自分ではなく身近な人間を不幸に陥れる“雨野真実”の復讐に当初は怒りを感じていたが、正体を突き止められたあとの領の態度から彼が自分と同じく自らの罪の重さに苦しんでいることを感じ取り、英雄を死なせたことだけではなく領を復讐に駆り立てたことに対しても罪悪感を覚えるようになる。兄と父を立て続けに失ったことで自らが領の復讐を終わらせるしかないと思い詰め、署から無断で拳銃を持ち出し領を呼び出すが、領が望む復讐の結末と彼の絶望の深さに気付いたことで彼を撃つことができず、自殺を図ろうとした領との揉み合いの末、拳銃の暴発によって致命傷を負う。領が山野との諍いによって既に致命傷を負っていることを知らないまま、最期は領に自分の罪も領自身の罪も赦して生きてほしいと告げ息絶える。
咲田 しおり(22)
演 - 小林涼子(11年前:増山加弥乃図書館司書。カフェ「ガランサス」でアルバイトをしている。素手で触れた物体から過去の残像を見ることができる、サイコメトリストとしての能力を持っている。幼くして両親を亡くしたことから、少女時代を児童養護施設で過ごしていた。優しく明るい性格で人懐っこい。11年前の事件の第一発見者であり、このときにサイコメトリストとしての能力を開花させ、警察に事件のあらましを証言している。このため、"雨野真実"を止めてあげたいと今回も警察の調査に協力する。領に好意を抱き、次第に距離を縮めていくが、自身のサイコメトリーによって領の正体が“雨野真実”だということを知ってしまう。
直人の同級生

葛西・宗田・石本・山野は、11年前の事件の際、芹沢栄作によって直人の行為は正当防衛であったと証言させられている。
葛西 均(26)
演 -
田中圭(11年前:上村祐翔)芹沢リゾートの社長秘書。直人の中学時代の親友で、4人の中で唯一大卒。父親の縁で芹沢リゾートに入社した。真面目な勤務態度で栄作や典良からは絶大な信頼を得ている。典良からは「彼女くらい作れ」とからかわれているが、典良の妻・麻里とは不倫関係にあった。物語終盤で典良によって宗田殺害の罪を着せられ、麻里を庇うために自分が犯人と主張するが、典良が逮捕されたことによって釈放される。その後は麻里との平和な生活を夢見ていたが、暴走した山野に刺殺される。
宗田 充(26)
演 - 忍成修吾(11年前:本間春男)直人の中学時代の親友で、職業不定のチンピラ。交際している女性から借金を断られて暴行事件を起こし、その弁護を領が担当することになる。ことあるごとにトラブルを起こし、過去の事件をネタに栄作や典良から金をむしり続け、直人のことも裏では「人殺し」と思っており、信用していない。また、自分の人生の破綻を、11年前の事件の偽証から来る良心の呵責に転嫁しており、自分に「人殺し」の肩棒を担がせたとして芹沢家を逆恨みし、芹沢家に面倒を見てもらうのは当然だと考えている。典良の妻と葛西が不倫関係にあるのを知っている。終盤では葛西の不倫関係などをネタに芹沢リゾートに脅迫をかけるが、大隅の配下によって暴行された挙句、助けに来たと思わせた典良に毒入りのタバコで始末される。"雨野真実"から送りつけられたタロットカードは、「ジレンマ、仲間同士の争い」を暗示する「ワンドの5」のカード。
石本 陽介(26)
演 - 脇知弘(11年前:中村竜之慎)直人の中学時代の親友で、取立て屋。威圧的な外見とは裏腹に、同級生に対しては優しい部分を見せる。多恵への取立てを最後に取立て屋を辞め、夢であった居酒屋を開こうとしていたが、娘を誘拐されたと勘違いした多恵に防犯スプレーを噴射され、持病であった喘息の発作を起こし、死亡する。"雨野真実"から送られたタロットカードは、「今は夜で不安な状態なため、明るくなるまで待て」という意味を表す「月」のカード。
山野 圭太(26)
演 - 清水優(11年前:堀本昂弥)光泉出版で働く雑誌編集者。直人の中学時代の同級生であり、直人たちからは酷いいじめを受けていた。陰気で疑い深い性格。英雄とは親友で、彼が直人に殺害される現場を目撃している。直人たちは勿論、英雄を見殺しにしてしまった上に偽証までした自分のことも許せず、領の計画に加担している。計画が進むにつれ、自ら罪を被ったということで復讐の対象から外れた葛西が生きているということ、さらには領が葛西を許したことに憤慨し、自らの手で葛西を殺そうとするのを止めるため説得を試みた領に致命傷を負わせ、その後は葛西を衝動的に殺害する。最期は半狂乱の状態でそのまま刃物を振り回していたところを、危険人物として警察に射殺される。
真中 英雄(享年15)
演 - 竹内寿友雄(領)の弟。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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