魔法少女リリカルなのはシリーズ
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魔法少女リリカルなのはシリーズ(まほうしょうじょリリカルなのはシリーズ、: Magical girl lyrical Nanoha series)は、都築真紀原作のメディアミックス作品。

テレビアニメ作品、そしてそれを中心としたドラマCD作品、漫画作品、小説作品、アニメーション映画作品などからなる、魔法少女作品。

本項ではシリーズの全体的な概要、およびシリーズ共通の設定について記述する。
作品の成立

本シリーズは2000年ivoryが制作しJANISが発売した18禁恋愛アドベンチャー作品『とらいあんぐるハート3 ?Sweet Songs Forever?』(通称『とらハ3』)に由来を持つスピンオフ作品の一種である。もとはおまけとしてスタッフがシャレで作った嘘企画の「CMスポット」という名前のCMテロップであったが、そこから構想を膨らませてゆき、2001年発売の同作のファンディスクとらいあんぐるハート3 リリカルおもちゃ箱』内のミニシナリオ全13話を作成、後にそれを原作としたテレビアニメシリーズが作成される[注釈 1]

テレビアニメ化にあたっては原作のシナリオを担当した都築がみずから脚本を手がけているが、作品世界や登場人物の設定等に原作とは大幅な変更がなされ、とりわけ第3期『魔法少女リリカルなのはStrikerS』以降の作品ではスピンオフ元である『とらハ3』に由来する設定や登場人物は大幅に省略されている。都築自身も原作とはパラレルワールドであるとの意味の発言を自身のサイトや雑誌のインタビューなど[要文献特定詳細情報]でしている。
作風

内容については、魔法によるアクションアニメとして紹介される事が多いが、その方向性が確立されたのはテレビ版第2期からである。テレビ版第1期については、序盤は魔法少女アニメなどの「変身ヒロイン」をテーマにした作風だが、フェイトが登場した辺りから次第に派手な演出の戦闘が目立つようになり、魔法バトルアクション的な作風になっていく。テレビ版第2期においては序盤から魔法バトルアクションの内容が展開され、魔法バトルアクションものの作風に統一される。テレビ版第3期で設定が変更されたことから、刑事ドラマのような要素が作風に組み込まれている。また、『A's』のDVDのCM(DVD第4巻に映像特典として収録)では「熱血バトル魔法アクションアニメ」というキャッチコピーが使用され、主人公・高町なのは役の田村ゆかりには「魔砲少女アニメ」と称された[どこ?]。

本シリーズでは主人公の動機の強さや感情の高まりは必ずしも勝敗を左右しないという非情なリアリティが貫かれている[1]。作中では敵対する者は譲れない事情といった強烈なモチベーションを持つあるいはその人物にとって特別な動機を抱えて行動し、主人公は地道な訓練の積み重ねで身に着けた力量で自らも譲れぬ思いを胸に相手と対峙するというのが基本的なストーリーであり、戦いを通じて困難な対話を成立させようと試みる状況がシリーズを通して繰り返し描かれる[1]。また、アニメシリーズ各作品において最大のピンチを乗り越えようとする場面では、ヒロインの心情を盛り込んだ挿入歌が流されるという演出が用いられ、作品のクライマックスを盛り上げる重要な要素となっている[1]

「呪文をデバイスへのコマンドとみなす」「魔法発動にテクノロジー的な要素を用いる」など、「魔法」を「魔力」を消費することにより発動する「超科学」的存在として扱っている。
沿革

2004年10月から12月までテレビアニメ『魔法少女リリカルなのは』(第1期)を放送。放送中および放送後に本編のサイドストーリーを描いたドラマCD『魔法少女リリカルなのは サウンドステージ01-03』が発売。

2005年10月から12月までテレビアニメ『魔法少女リリカルなのはA's』(第2期)を放送。放送に先駆け『メガミマガジン』2005年10月号から2006年2月号まで漫画「魔法少女リリカルなのはA's THE COMICS」(原作:都築真紀、作画:長谷川光司)が連載された。放送中および放送後にドラマCD『魔法少女リリカルなのはA's サウンドステージ01-03』が発売。都築真紀による小説作品『魔法少女リリカルなのは』が発売。

2007年4月から9月までテレビアニメ『魔法少女リリカルなのはStrikerS』(第3期)を放送。放送に先駆け『メガミマガジン』2006年11月号から2008年2月号まで漫画「魔法少女リリカルなのはStrikerS THE COMICS」(原作:都築真紀、作画:長谷川光司)が連載された。放送中および放送後にドラマCD『魔法少女リリカルなのはStrikerS サウンドステージ01-04』が発売。

2008年7月に、テレビアニメ版第1期をベースにした劇場版『魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st』の製作が発表され[2]2010年1月23日から公開された。

2008年8月、コミックマーケット74にて第3期の3年後を描いたドラマCD『StrikerS サウンドステージX』が発売(同年10月一般販売された)。

2009年角川書店より創刊された『娘TYPE』Vol.1に第4期として『魔法戦記リリカルなのはForce』(原作:都築真紀、作画:緋賀ゆかり)のプロローグが掲載、2009年7月30日発売のVol.2より本格連載が開始された。同じく第4期として『月刊コンプエース』2009年7月号より『魔法少女リリカルなのはViVid』(原作:都築真紀、漫画:藤真拓哉)の連載が開始された。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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