魔女見習いをさがして
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魔女見習いをさがして
監督
佐藤順一
鎌谷悠
脚本栗山緑
出演者森川葵
松井玲奈
百田夏菜子ももいろクローバーZ
三浦翔平
石田彰
浜野謙太
ほか
配給東映
製作国 日本
言語日本語
興行収入3億円[1]
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『魔女見習いをさがして』(まじょみならいをさがして、英語: Looking for Magical Doremi)は、1999年から2005年[注釈 1]にかけて放映された魔法少女アニメおジャ魔女どれみ』シリーズの20周年を記念して公開された劇場版アニメ[4]。劇場公開日は2020年11月13日[注釈 2]。監督は鎌谷悠[注釈 3]佐藤順一[注釈 4]

『おジャ魔女どれみ』シリーズの劇場版であり、制作スタッフも当時のメンバーの多くが集まった[7][8][9]。一方で本作のストーリーは子供の頃に『おジャ魔女どれみ』シリーズを見ていた女性3人を主人公に据え、その3人が一緒に旅に出て大人になって見失ってしまった大切なものを探すというもの[10]で、アニメ版の主人公キャラクターであるどれみ達を主人公としなかったことが大きな特徴である[11]。第75回毎日映画コンクールアニメーション映画賞を受賞した作品[12]で、興行収入は3億円[1]

本作は、2021年12月31日にNHK Eテレにて放映された
あらすじ

愛知に住み教師を目指す、22歳の大学生・長瀬ソラ。東京に住み一流貿易商社で働く、帰国子女で語学堪能な27歳の吉月ミレ。広島に住み絵画修復士になるためバイトに励む、20歳のフリーター川谷レイカ。3人はそれぞれ、魔法のようには思い通りにいかない現実と向き合い過ごしていた[13]。年齢も境遇も違う3人の共通点は、幼少期に『おジャ魔女どれみ』を見ていたということ[13]。「MAHO堂」のモデルと言われている鎌倉の洋館で偶然出会った3人は、共通しておジャ魔女ファンであることを知り、さらにそれぞれが「魔法玉」[注釈 5]を持っていることを知り意気投合[16]聖地巡礼として、どれみゆかりの地である飛騨高山へ3人で旅行に行くことになる[17][18]

飛騨高山への旅行中、レイカは父と幼い頃に生き別れになったことをソラとミレに語る。ミレは3人が持っている魔法玉にレイカが父と再会できるよう願うことを提案、実行すると思いがけずレイカは父と病院で対面することになる。しかし久々に再会した父はレイカとは向き合わず、父の対応にショックを受けたレイカはミレと口論になり、実家のある尾道に帰ってしまう[17]。その後ミレはソラからも「正論だからといって言ってはいけないこともある」と諭され、ソラの家で『おジャ魔女どれみ』でどれみとはづきが喧嘩をして仲直りをする回[注釈 6]を観てすぐに尾道へ向かい、レイカに謝る。レイカと無事に関係を戻したミレは、レイカの夢を叶えるため上京するように誘い、レイカはミレと同居することになる[21]。ミレもまた上司と関係が悪化していた会社を辞めることを決断し、ソラも教師になるための勉強を改めて再開する[22]

夏になりソラの試験が落ち着いたため、3人はどれみたちが修学旅行で行った奈良京都への旅行へ行くことにする[23]。この旅行の道中で3人は、同じく『おジャ魔女どれみ』シリーズのファンである青年大宮と出会い、4人は旅路をともにする[23]。その中でソラは大宮へ好意を寄せるようになり、ついに告白する[23]が、大宮が告白を断りソラは失恋する。その夜3人は京都の公園で『おジャ魔女どれみ』への想いや自分たちのやりたいことを語り合う[23]。それを通じて3人は「自分達の間に生まれた絆はみなどれみのおかげだ」と感じ[23]、3人は改めて魔法玉を手にして[23][14]「どれみに会いたい」と願うが、実現することはない。しかし、思い返せばどれみは魔法を使っていないのに、まるで魔法を使ったかのような事態を巻き起こすこともしばしばあり、これはどれみ自身が持っていた魔法なのではないかと3人は語り合う。そして3人は、おジャ魔女を見て魔法を信じていた幼い頃の自分を思い返しながら、どれみだけでなく誰の心にも魔法があり夢を叶えることができるのだということに気づく。

3か月後、ミレはMAHO堂のモデルとなった洋館を改装し3人の夢を実現できるカフェを開く。
登場人物「おジャ魔女どれみの登場人物」も参照
メインキャラクター

本作の主人公である3名。世代こそ違うものの、『おジャ魔女どれみ』の大ファンという共通点がある。
長瀬 ソラ
声 - 森川葵[24]22歳の女子大生愛知県出身。愛知教育文化大学に在籍。以前から教師を目指しており、教育実習先で発達障害を持つ児童に出会い、その児童のことばかりを気にして他の児童のことが疎かになっていることを教育係の教師に指摘されていた[25]。洋館で出会ったミレとレイカに対して、再び会うことを率先して提案したのは彼女である[25]。大宮竜一に告白した[23]が失恋した。どれみ推し。『おジャ魔女どれみ』を第4期『ドッカ?ン!』のみリアルタイムで視聴していた。DVDも全シリーズ揃えている。実は男性アイドル好き。
吉月 ミレ
声 - 松井玲奈[24]27歳のキャリアウーマン東京都在住。3人の中では最年長。アメリカ合衆国からの帰国子女大学卒業後、貿易商社に勤務している。語学堪能なバイリンガル。すらりとした長身でスタイルも抜群[26]。一見すると才女のように思われるが、空気を読まずにたびたび正論を口にして、相手を不愉快にさせることがある[26]。上司から毎日パワハラを受け、職場に嫌気が差している[27]はづき推し。3人の中で唯一『おジャ魔女どれみ』をリアルタイムで視聴していた。アメリカにいた頃、日本から送ってもらったDVDを視聴していた[28]。実は案外ずぼらな面があり、整理整頓が苦手。
川谷 レイカ
声 - 百田夏菜子[24]20歳(物語序盤は19歳)のフリーター広島県尾道市出身。3人の中では最年少。旧姓は「玉木」。絵画修復士になるため、お好み焼き屋のアルバイトで学費を稼いでいる[29]。両親は離婚し、同居していた母親を2年前に失うという、不幸かつ複雑な境遇にある[29]。ダメ人間の彼氏・久保聖也に日々振り回されている[29]あいこ推し。『おジャ魔女どれみ』を再放送とネット配信で視聴していた。
その他
大宮 竜一
声 -
三浦翔平[24]ソラと同年代である青年。大学4年生。一人旅が趣味[30]。長身かつ精悍な顔立ちをしているが、実は『おジャ魔女どれみ』の大ファン(おんぷ推し)[30]。そのことを主人公3人に知られたことで、同好の士である3人に奈良や京都などを案内する[30]。過去にSNSで炎上したことがあり、再び他人を傷つけることを恐れてソラからの告白を断る[31]
久保 聖也
声 - 浜野謙太[24]レイカの彼氏。かつては路上ミュージシャンをしていたが、現在はヒモ状態。いつもレイカのバイト代をせびり、真面目に働こうとせずにパチンコばかりしている[32]。最終的にはソラ達との出会いを機に成長したレイカから愛想を尽かされる。
牧田 裕司
声 - 氷青ソラが教育実習先で出会った少年。生まれつきの発達障害があり文字の読み書きは苦手だが、絵を描くことが得意[32]
矢部 隼人
声 - 石田彰[24]ミレの後輩。実はミレに好意を抱いている[32]
宮尾課長
声 - 金光宣明ミレの上司。正論ばかり述べるミレを煙たがり、彼女をプロジェクトから追放した[33]
玉木 哲司
声 - 菅原淳一レイカの父親。娘がまだ幼い頃に離婚し、現在は高山赤十字病院に入院している[33]。前妻と離婚後、再婚してレイカの異母妹を授かっている。
聖地


奈良公園[注釈 7]鎌倉市[注釈 8]

本アニメ映画の作中には、その原点となる『おジャ魔女どれみ』シリーズとの接点が多数含まれているが、アニメの舞台となった土地(いわゆる聖地)についても同様である[34]


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