高精細度テレビジョン放送
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この項目では、高精細度な映像を用いるテレビ放送について説明しています。

高精細度映像全般については「高精細度ビデオ」をご覧ください。

1920×1080の解像度が用いられた映像規格のいわゆる"フルハイビジョン"規格については「1080i」をご覧ください。

NHK放送技術研究所が開発した高精細度テレビジョン放送のアナログ伝送方式「MUSE」や日本における高精細度テレビジョン放送については「ハイビジョン」をご覧ください。

「2K」はテレビ放送の画質について説明しているこの項目へ転送されています。その他の2000については「2000」を、2048については「2048」をご覧ください。
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高精細度テレビジョン放送と従来の標準画質映像の違い

高精細度テレビジョン放送(こうせいさいどテレビジョンほうそう、英語: High-definition television; HDTV、ハイ・デフィニション・テレビジョン)とは走査線数を増やし、かつワイドアスペクト比 (16:9)を採用することにより、鮮明な映像を実現したテレビジョン放送である[1]
概要[ソースを編集]

HDTVは、20世紀半ばに開発された第一世代の標準テレビジョン放送(NTSCPALSECAMなどの方式)の概ね2倍程度の走査線を持つものを呼ぶ。

日本の放送では電波法施行規則(第2条第1項 28の3)において、
走査方式が1本おきであって、ひとつの映像の走査線数が1,125本以上のもの

走査方式が順次であって、ひとつの映像の走査線数が750本以上のもの

を「高精細度テレビジヨン放送」、その他のテレビ放送を「標準テレビジヨン放送」と規定している。

国際電気通信連合(ITU)では、2000年に策定した国際標準規格で、走査線1125本(有効走査線1080本、画面の縦横比(アスペクト比)16:9)のシステムのみを「HDTV」として定義している。

HDTVは、日本アメリカ合衆国ヨーロッパが、それぞれ独自に研究・開発されてきた。

1964年より日本のNHK放送技術研究所が、世界に先駆けて「高品位テレビ」として研究を始め、1970年代後半にHDTVのアナログ伝送方式「MUSE」を開発し、「ハイビジョン」という愛称で欧米に先駆けてHDTV放送を開始した。

NHK(日本放送協会)は、自ら開発したMUSE方式をHDTV放送の世界統一規格にすることを目指し、「高品位テレビ」の英語訳として「High Definition Television」という言葉を使って1974年にCCIR(国際電気通信連合の前組織)で提唱し、欧米で精力的な標準化活動を続けた。しかし、デジタル伝送技術の実用化、政治的その他さまざまな理由から、日米欧はそれぞれ異なる方式でデジタル伝送技術を使ったHDTV放送を行うことになった。「High Definition Television」という言葉が日本に逆輸入されたときに、「高品位テレビ」でなく英語直訳の「高精細度テレビジョン (HDTV)」という日本語が作られた。

日本では、2000年平成12年)12月1日よりBSデジタル放送2003年(平成15年)12月1日より地上デジタルテレビ放送の本放送がそれぞれ開始され、ISDB伝送方式によるデジタルテレビ放送が行われている。

アメリカでも、地上デジタルテレビ放送の規格としてHDTV放送の規格「ATSC」が決定され、関連の政策が整備されたことで、HDTV放送を受信できるテレビ受像機が出回るようになり、またHDTV用の番組制作が行われるようになった。
SDTV(標準画質映像)との比較[ソースを編集]

HDTVは、SDTVより最低でも2倍以上の解像度を持つ。したがって、アナログテレビや一般のDVDと比較して、より細密な映像の描写が可能である。また、HDTV放送の技術標準では、レターボックス無しに縦横比が16:9の映像を処理することができるので、映画のような映像を視聴する場合には、解像度をより効率的に調整することができる。

SDTVより4倍高いHDTVの解像度

SDTVの解像度

表記方式[ソースを編集]

HDTVを言う時に放送信号の形式は次のような値を利用して表記する。

画面領域の有効ライン数

フレームレート:フレーム数/秒 (frame/sec,fps) あるいはフィールド数/秒 (field/sec)

順次走査方式 (progressive scan) あるいは飛び越し走査方式 (interlace scan)

例えば、720/60pという形式は1280×720ラインの有効画素が順次走査 (progressive scan) 方式の60fpsで伝送されるベースバンド信号を示す。1080/50iという形式は1920[注 1]×1080ラインの有効画素が飛び越し走査 (interlace scan) 方式の50field/sec (=25fps) で伝送されるベースバンド信号を指す。

フレームレートは有効ライン数とは独立にサフィックスで明記される。例えば60pはprogressive方式の60fpsを意味し、60iはinterlace方式の60field/sec(=30fps) を意味する。サフィックスのフレームレートが省略されている場合は、当該地域の標準テレビシステムによって50あるいは60と想定される。例えば、“1080p”とのみ表記されている場合は、一般に1080/60p、1080/50pを指す(映画ソース等では、1080/24pのベースバンド信号も存在する)。
解像度[ソースを編集]

標準解像度(従来の解像度)との比較を以下に示す。
(1ピクセルを正方形で同一サイズと仮定した場合の画面サイズ比較イメージ図。詳しくは脚注参照)



注1 : この図のNTSCとPALの画素数表記は間違っており(画素が正方形のパソコン用モニタや携帯電話などで表示する場合の目安である)、NTSCスタジオ規格の有効画素数は720×483(VGAの正方画素とは異なり、縦長の非正方画素である)、PALは720×576(横長の非正方画素)である。

注2 : この図はインタレース(飛び越し走査)方式による効果を無視しており、2:1インタレース方式の垂直解像度はプログレッシブ(順次走査)方式の約70%とされている。

デジタル伝送方式[ソースを編集]

アメリカでは従来の標準テレビジョン(SDTV)放送向けのデジタル伝送方式としてMPEG-2、HDTV向けにMPEG-3が策定される予定であったが、MPEG-2とMPEG-3の基本技術が同じであったため、最終的にはMPEG-2がMPEG-3を吸収・統合することが決定し、MPEG-3規格は欠番となっている。現在では、HDTVを含めた映像のデジタル伝送方式として、MPEG-2が幅広く利用されている。

MPEG-2では最大4:2:2YUVサンプリング (chroma subsampling) と10ビット量子化をサポートしているが、一般的にHDTV放送では帯域幅を減らすために4:2:0方式と8ビット量子化を利用する。韓国DMBドイツのDVB-S2ではH.264 (MPEG-4 AVC) を利用している。今後、あらゆるヨーロッパのHDTV放送でもH.264を使う予定で、アイルランドなどまだデジタル放送が始まらない所では、HDTV放送は勿論のことSDTVデジタル放送でもH.264の利用が検討されている。

日本では、2008年10月からスカパー!でのHDTV放送用(スカパー!プレミアムサービス《旧スカパー!HD》)として、2009年12月から国際放送・NHKワールドTVのHDTV放送用として、それぞれH.264を利用している。

HDTVは、5.1chサラウンドサウンドをサポートするAAC(エーエーシー、Advanced Audio Coding)とドルビーデジタル (AC-3) 形式のサウンドを使うので、劇場(映画館)水準のオーディオを鑑賞することができる。

HD信号のピクセルアスペクト比は1.0である(ピクセルの幅と高さとが等しい。


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