高窓
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聖ニコラス教会(ドイツ・シュトラールズント)の側面で緑色の上の屋根と中程の屋根の間にあるいくつかの「高窓」。いくつかの「飛梁」で補強されている。 モンレアーレにあるバシリカ風の大聖堂の高窓はモザイクで飾られている。

高窓(たかまど)またはクリアストーリー(英語: Clerestory)とは、建築上で壁の上部に採光または通気のために置くのとこである。歴史的には、ローマ時代バシリカの壁側の二階、またはロマネスク建築またはゴチック建築の教会堂で身廊の壁側の側廊の壁の高い部分に置くいくつかの窓を指している。[1]

高窓は鉄道車両および自動車などの交通車両の側面にも置かれることもある。機能的に、日本建築の「欄間」に似ているところがある。
目次

1 歴史

1.1 古代世界

1.2 初期キリスト教建築

1.3 ロマネスク時代

1.4 ゴチック時代


2 現代の省エネルギー建築

3 西洋以外の建築でも

4 建築関係の高窓ギャラリー

5 交通車両

6 交通車両の高窓ギャラリー

7 参照

8 関連項目

9 外部リンク

歴史
古代世界

西洋建築における高窓は、古代エジプトの寺院に起源があると見られている。少なくとも、アマルナ時代には、高窓がすでに表れている。[2]

クレタ島ミノア文明クノッソス宮殿にも高窓があり、その採光効果は「光の井戸」(lightwells)で補強されている。[3]

聖書の記述によると、ソロモン王が建てた寺院にも高窓が使われたという。[4]

古代ギリシャ建築にも、高窓は使われてきた。それを受け継いだ古代ローマ人も高窓をバシリカに応用して、またそれをバシリカに似た浴場建築、宮殿建築にも使っている。
初期キリスト教建築

初期キリスト教の教会堂およびいくつかのビザンチン建築の教会堂は、特にイタリアではローマ時代バシリカ建築様式になっていて、身廊の両脇に側廊があり、その壁の上に高窓があり、身廊と直角に袖廊も加えて、教会の平面図がラテン十字に見えるようにしている。
ロマネスク時代

ロマネスク建築では、ローマ時代のバシリカ様式を発展させている。この時代の建築で現存する最古の教会はドイツのアウグスブルグ大聖堂(Augsburg Cathedral)である。
ゴチック時代

ロマネスク建築後に、ゴチック建築では高窓がさらに高く、大きくなっていて、フランスのアミアンのノートルダム大聖堂 、イギリスのウェストミンスター寺院にそれを見ることができる。
現代の省エネルギー建築
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近代における高窓の応用は、プライバシーを確保しながら、採光と通風を目的とした壁面の高い窓として、工場などで使われている。

現代では採光と通風の目的だけでなく、省エネルギー住宅の目的で応用されている。[5]
西洋以外の建築でも

高窓の概念は日本建築でも、「欄間」などに使われている。
建築関係の高窓ギャラリー

イタリアサンタポリナーレ・イン・クラッセ聖堂(ビザンチン建築)

ドイツアウグスブルグ大聖堂(ロマネスク建築


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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