高知県立高知追手前高等学校(こうちけんりつ こうちおうてまえこうとうがっこう、英: Kochi Prefectural Kochi Otemae High School)は、高知県高知市追手筋二丁目に所在する公立高等学校。略称は「追手(おうて)」。
概要
歴史
1878年(明治11年)に開校した「高知中学校」を前身とする。2018年(平成30年)には創立140周年記念式典が開かれた。高知県内では高知県立高知小津高等学校に次いで歴史が長い。
校訓
「質実剛健」「文武両道」
校章
男女共学を開始した1949年(昭和24年)12月に制定。旧制中学校時代の六稜星の校章にちなみ、シンボルツリーの銀杏の葉を6枚並べ、中央に「高」の字を置いている。制作は当時の在学生(高校3年)の金沢弥三平による。
校歌
作詞は中島佐輔、作曲は平井康三郎による。歌詞は4番まであり、各番とも校名の「追手前」で終わる。
イメージキャラクター
「追手前OO(おお)くん」(校名にちなむ)・「ギンコちゃん」(スクールツリーの銀杏にちなむ)旧制中学校卒業生の漫画家やなせたかしによってデザインされた。
進路
進学を希望する生徒が大半であり[1]、補習授業や小テストが年間を通じて実施されている。校内では、「大学受験のための学習は集団で努力するものだ」という考え方から、全校および学年を「チーム追手前」と呼称することがある[2][3]。学校紹介ビデオにおいても、この言葉について触れられている。
大学進学講座
主に土曜日の午前に、全生徒対象の補習授業が実施されている[4]。1限60分(3年生は80分)で3限設定されており、15分間の休憩時間が設けられている。
施設
南海地震が予想されているため、2011年(平成23年)から大規模な工事が行われている。同年10月には南体育館の取り壊し工事が、2012年(平成24年)2月には新館の耐震工事が完了した。今後は、本館および本館増築部の耐震工事、南体育館の改築工事などが行われる。
校舎および文化施設
本館は1931年(昭和6年)建築の鉄筋コンクリート造りで、外観は左右対称で、中央には帝冠様式と呼ばれる城郭風の屋根がついた時計台があるのが特徴。建物内部も壁面の装飾や窓枠などが当時残されたている。、高校の卒業生武田五一が設計を指導。高知県を代表する近代学校建築である[5]。
本館と新館に分かれており、ほぼ全ての教室に冷暖房が完備されている。新館は選択科目の教室が複数あり、放課後や休日に学習する場としても利用されている。
本館横の多目的ホール(芸術ホール)は、校内行事のみでなく演劇祭や総合文化祭、唱歌コンクールなど高知県の文化行事の会場としても使用されることがある。生徒・教職員間での通称は「芸ホ(げいほ)」。
本館北のレオスクエアは、一階に食堂、売店、校史資料室等があり、二階に体育館、三階に卓球場がある。「レオ」とは、卒業生である第27代内閣総理大臣・濱口雄幸が「ライオン宰相」と呼ばれたことによる。
校舎屋上には時計台があり、スクールシンボルとなっている。
体育施設
25mプール、グラウンド、テニスコート(2面)、北体育館(武道場(柔道・剣道))、南体育館
同窓会
「高知追手前高等学校校友会」と称している。東京に支部を置いている。旧制中学校時代の卒業生も含み、同窓生は「校友」と呼ばれている。
分校
吾北分校(ごほく)
所在地 - 高知県吾川郡いの町上八川甲2075番地1(北緯33度38分48.746秒 東経133度20分33.245秒)
設置課程・学科 - 全日制課程 普通科(定員40名) - 2年次より普通型と生活環境型に分かれる。
吾北分校は身元引受人がいれば、県外からも志願できる。
設置課程・学科
全日制課程
普通科
人文コース
科学コース
前期選抜で定員のほぼ100%を募集する。2年への進級時に下記のコースを選択する。