高橋三千綱
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高橋 三千綱
(たかはし みちつな)
誕生 (1948-01-05)
1948年1月5日
日本 大阪府豊中市
死没 (2021-08-17) 2021年8月17日(73歳没)
日本 東京都八王子市
職業小説家
言語日本語
国籍 日本
最終学歴早稲田大学第一文学部除籍
活動期間1971年 - 2021年
ジャンル小説随筆
代表作『九月の空』(1978年)
さすらいの甲子園』(1978年)
天使を誘惑』(1979年)
主な受賞歴群像新人文学賞1975年
芥川龍之介賞1979年
デビュー作『シスコで語ろう』(1971年
親族父:高野三郎
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高橋 三千綱(たかはし みちつな、1948年1月5日 - 2021年8月17日)は、日本の作家大阪府豊中市出身[1]
略歴

作家である高野三郎の長男として生まれる。3歳の時東京都に転居。8歳の時、父親がいわゆる「保証被り」により莫大な借金を背負い、比較的豊かな暮らしぶりが一変、半年から1年程で各地を転居することとなる。

小学校時代、テレビや映画に子役として出演。のちにNHK児童劇団に入り、多数のラジオドラマ声優として出演。中学時代は剣道に打ち込む。東京都立神代高等学校在学時は各地を旅をする。

高校卒業後、サンフランシスコ州立大学英語学科創作コースへ入学[2]するが、父親が重病となり、3年目に帰国。アメリカでの滞在記『シスコで語ろう』を自費出版する。

1971年早稲田大学第一文学部英文科へ入学。学費未納により2年で除籍され[3]東京スポーツ新聞社に新聞記者として入社。新聞記事を書くかたわら小説を執筆。

1974年に結婚。翌年退社し作家業に専念する。「退屈しのぎ」で第17回群像新人文学賞

1978年、「九月の空」で第79回芥川賞受賞。同年12月2日に松竹より脚本/中岡京平、監督/山根成之、主演/石野真子映画化された。

1982年十二指腸潰瘍の手術のため入院。退院後に体力回復のためゴルフを始める。以降ゴルフに関する著作も多い。

1983年3月、「真夜中のボクサー」の映画化に当たり、台詞の言い回しを巡るトラブルから配役を下ろされた俳優の中山一也に股をナイフで刺され、入院。

2001年7月の第19回参議院議員通常選挙に、比例区から自由連合公認で立候補するが落選している。

自身の作品がたびたびコミカライズされているほか、原作者を担当した漫画作品も多数ある。

また、1981年公開の劇場映画『スローなブギにしてくれ』(角川映画)では、「作業服の男」役として出演している。

2021年8月17日、東京都八王子市の自宅で、肝硬変食道がんのため死去[4]。73歳没。
受賞歴

1974年 - 「退屈しのぎ」で第17回
群像新人文学賞受賞

1978年 - 「九月の空」で第79回芥川賞受賞

連載中の作品

倶楽部チャンピオン物語 -
学研パーゴルフ』掲載

お江戸の用心棒 - 双葉社週刊大衆』掲載

珠玉の人生 - 日経BP日経ビジネスオンライン』掲載

今週のご意見番 - 『産経新聞』(月に一度掲載)

楽天家の人生発見 - テーミス『月刊テーミス』掲載 - エッセイ

本日も楽天日和 - 『東京スポーツ』(金曜号)掲載 - エッセイ

医療のことわざ - メディカル・ジャーナル社『べんちのーと』掲載 - エッセイ

光る風 - 作画:高橋功一郎、ALBA『アルバトロス・ビュー』掲載 - 漫画原作

著書

「シスコで語ろう」1971年、栄光出版社
、自費出版。1978年、角川文庫

「退屈しのぎ」1975年、講談社。 1978年、講談社文庫

「彼の初恋」1977年、講談社。1980年、講談社文庫。

「グッドラック」1977年、角川書店。のちに「対岸の祝日」と改題、1980年、角川文庫。

「怒れど犬」1978年、講談社。1981年、講談社文庫。

九月の空」1978年、河出書房新社。 1979年、角川文庫。1978年に映画化(松竹)。

さすらいの甲子園」1978年、角川書店。1979年、角川文庫。1980年にテレビ映画化(日本テレビ)。

「葡萄畑」1978年、講談社。1981年、新潮文庫。

天使を誘惑」1979年、新潮社。1982年、新潮文庫。1980年に映画化(東宝)。

「よろしく愛して」1980年、集英社。1984年、集英社文庫

「こんな人生もいいものだ」1980年、河出書房新社。

「ときにはセンチメンタル 愛をめぐる16の会話」1980年、主婦と生活社

「我らが仲間」1981年、集英社。1985年、集英社文庫。

「いつの日か驢馬に乗って」1981年、講談社。1984年、講談社文庫。

「ハロー・マイ・ラブ」1981年、中央公論社。1985年、角川文庫。

「真夜中のボクサー」1982年、角川書店。1983年、角川文庫。

「By the way」1982年、新潮社。1983年、新潮文庫。

「こんな女と暮らしてみたい」1982年、青春出版社。1983年、角川文庫。

「女のいない国」1983年、新潮社。1986年、新潮文庫。

「ブル」1984年、講談社。1988年、講談社文庫。

「朝はひとりが一番いい」1985年、講談社。1989年、講談社文庫。

「こんな女でいてほしい その男にとってただ一人の女とは」1985年、青春出版社。

「カムバック」1985年、新潮社。1989年、新潮文庫。

「まち子の夜景」1986年、講談社。1989年、講談社文庫。

「掠奪の初夏」1987年、新潮社。1990年、新潮文庫。

「高橋三千綱発東京通信」1987年、集英社。1992年、集英社文庫。

「あの時好きだと言えなかったオレ」1987年、太田出版。1990年、角川文庫。

「ひとりだけでは愛し足りない」1987年、扶桑社

「なりちゃんのブル太さん」1988年、サンリオ出版

「挑戦の世代」1989年、講談社。


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