この項目では、JR東日本の高崎線について説明しています。東武鉄道が運営していた高崎線については「東武伊香保軌道線」をご覧ください。
高崎線
高崎線を走行するE231系1000番台
(2021年3月 行田駅 - 吹上駅間)
基本情報
通称上野東京ライン、湘南新宿ライン[注釈 1]
国 日本
所在地埼玉県、群馬県
種類普通鉄道(在来線・幹線)
起点大宮駅
終点高崎駅
駅数19駅
電報略号タカセ[1]
路線記号JU(東京 - 大宮間[注釈 2])
開業1883年7月28日
所有者東日本旅客鉄道(JR東日本)
運営者東日本旅客鉄道(JR東日本)
日本貨物鉄道(JR貨物)
使用車両使用車両を参照
路線諸元
路線距離74.7 km
軌間1,067 mm
線路数複線
電化区間全線
電化方式直流1,500 V
架空電車線方式
閉塞方式自動閉塞式
保安装置ATS-P
最高速度120 km/h
路線図
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高崎線(たかさきせん)は、埼玉県さいたま市大宮区の大宮駅から群馬県高崎市の高崎駅までを結ぶ、東日本旅客鉄道(JR東日本)の鉄道路線(幹線)である。
起点の大宮駅から東北本線列車線上野駅・東京駅方面へ直通運転を行っており、旅客案内上の運転系統名としては東京駅 - 高崎駅間を指す[2][注釈 3]。
なお、広義では高崎線と並行している上越新幹線(大宮駅 - 本庄早稲田駅 - 高崎駅間)も高崎線に含める場合もある(詳細は後述)が、本項では在来線としての高崎線全般の概要や沿革などについて記述する。 高崎線は、大宮駅で東北本線(宇都宮線)から分岐し、群馬県内最大のターミナル駅である高崎駅までを結ぶ、東京の近郊路線の一つである。国道17号(中山道)とほぼ並行し、一部区間を除き同じ市町村を経由している。上野駅 - 熊谷駅間は1883年(明治16年)に日本最古の私鉄であった日本鉄道の最初の営業区間として開業した、日本国内の鉄道の中でも古い路線の一つであり、路線としては東北本線の大宮駅以北よりも歴史が古い。路線名は日本鉄道が国有化された後の1909年(明治42年)に定められた。路線名には高崎市や高崎駅の「高崎」を冠し、管轄は大宮駅構内を除きJR東日本高崎支社であるが、経路上の大部分(大宮駅から神保原駅まで)は埼玉県内であり、籠原運輸区および高崎車両センター籠原派出所がある籠原駅を起終点として東京方面へ向かう列車が多く、高崎線の南部では埼玉県と東京間の通勤・通学などの地域輸送に機能が偏重している。 全線が旅客営業規則の定める「東京近郊区間」、およびIC乗車カード「Suica」の首都圏エリアに含まれている。旅客案内などに用いられるラインカラーは、首都圏地区の東海道線や宇都宮線(東北本線中距離列車の路線愛称)と同様、普通列車の車体色の一部であるオレンジ(■)である[注釈 4]。 2024年現在のダイヤでは、全定期列車が東北本線の大宮駅以南に乗り入れ、うち約7割の列車は東北本線の列車線(宇都宮線)を経由し上野駅、さらにその多くは「上野東京ライン」として東京駅を経由して東海道線(一部はさらに伊東線)の駅を始発・終点とする。また、残りの約3割は「湘南新宿ライン」として、東北貨物線を経由して田端駅付近から山手貨物線の池袋駅・新宿駅・渋谷駅経由で東海道本線に乗り入れており、起点の大宮駅を始発・終着とする列車はなくなっている[注釈 5]。一方、終点である高崎駅からは、全体の2割程度が上越線へ乗り入れ、さらに上越線の新前橋駅から両毛線(普通・快速アーバン)、渋川駅から吾妻線(特急のみ)へ直通する列車も存在する。このほか、倉賀野駅 - 高崎駅間には八高線が乗り入れている。 管轄の高崎支社は、JR東日本における「首都圏エリア」ではなく[3]、地方支社扱いであるが、前述のような運行形態でほぼ全列車が首都圏エリア内に乗り入れている点や、Suicaの初期導入区間から既に含まれている点[4]、防災訓練の内容など、高崎線は準首都圏エリアのような扱いとなっている[注釈 6]。 広く公表されていないが、当路線では中間駅各駅にテーマカラーが設定されている。これは同線の駅の多くがJR型配線であるためその識別であると推測できる。テーマカラーはホーム屋根の柱にワンポイントで入り、ベンチもそのテーマカラーと同系色のものが設置されている[6][7]。 2016年3月10日より、大宮駅・上尾駅・熊谷駅・高崎駅を除く全駅で一斉に早朝時間帯始発から6:30までの無人化(インターフォン遠隔案内)と、それに伴うみどりの窓口・指定席券売機の営業時間変更[8]およびエスカレータの運転時間短縮が実施された(行田駅など既に実施済みの駅も他駅に合わせて時間が変更された)。 高崎線内に終日無人駅はないものの、前述の主要駅を除く全駅の早朝無人化の実施、業務委託駅の拡大(JR東日本ステーションサービスに委託、2021年3月時点で高崎線内の2/3の12駅および大宮駅・高崎駅の一部業務[9])など、業務効率化が進んでいる。 1909年(明治42年)10月の『明治42年鉄道院告示第54号』によって公布された「国有鉄道線路名称」[10][11]で、高崎線は「東北線の部」(略称:東北線)[注釈 7]の一部として制定された。1982年(昭和57年)11月に上越新幹線が開業、その際新幹線は並行在来線の支線扱いとされ、上越新幹線の大宮駅 - 高崎駅間は高崎線の支線[12][13]として、国鉄分割民営化後に制定された「JR線路名称公告」でもその扱いが引き継がれている[注釈 8]。
概要
線路名称と新幹線