高島線
高島線を走行する貨物列車(2013年12月)
基本情報
国 日本
所在地神奈川県横浜市
種類普通鉄道(在来線・貨物線)
起点鶴見駅
終点桜木町駅
駅数3駅
経由路線東海道本線
所有者東日本旅客鉄道
運営者東日本旅客鉄道(第一種鉄道事業者)
日本貨物鉄道(第二種鉄道事業者)
路線諸元
路線距離8.5 km
営業キロ11.2 km(日本貨物鉄道)
軌間1,067 mm
線路数複線(鶴見 - 東高島間)
単線(上記以外)
電化方式直流1,500 V 架空電車線方式
路線図
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高島線出田町付近
高島線(たかしません)は、東海道本線の貨物支線のうち、神奈川県横浜市鶴見区の鶴見駅から同市神奈川区の東高島駅を経由し同市中区の桜木町駅を結ぶ鉄道路線、およびその支線の通称である。東海道貨物線に含む場合もある。
本項では、この線から分岐してかつて横浜港一帯に伸びていた貨物線である、通称横浜臨港線(よこはまりんこうせん)についても説明する。なお、鶴見地区の臨港線については「鶴見線」を、本牧埠頭の臨港線については「神奈川臨海鉄道本牧線」をそれぞれ参照のこと。 2014年初頭時点で現存する区間は、1964年(昭和39年)6月1日に桜木町までが全通した貨物専用線である。花月総持寺駅(京急線)付近で東海道貨物線に合流、鶴見で東海道本線や貨物線の東海道貨物線、武蔵野線に接続し、新鶴見信号場や東京貨物ターミナル駅方面へと連絡している。また、桜木町では根岸線に接続している。 東日本旅客鉄道(JR東日本)が全線を第一種鉄道事業者として保有しているが、定期旅客列車の設定はなく、ごくまれに臨時・団体列車が運転される程度である。もっぱら第二種鉄道事業者である日本貨物鉄道(JR貨物)の貨物列車が運転されているが、線内完結の列車はなく、鶴見以東と根岸線を結ぶ中継ルートの役割を果たしている。 路線網がこのように縮小される前は、横浜港一帯に臨港線と貨物駅を張り巡らせており、横浜市内に発着する貨物および船舶と連絡する貨物の取り扱いを行っていた。 全区間がJR東日本横浜支社の管轄である。 現在は東高島駅で運転停車があるのみだが、根岸線根岸発着の貨物列車や、逗子発着の甲種車両輸送列車などを鶴見以東と中継する役割を担っており、日中はおよそ30分おきに列車が往来することもある。 かつては新興発着の化学薬品輸送、東高島発着の在日米軍基地「横浜ノース・ドック」専用線発着のジェット燃料輸送、日本製粉専用線発着の小麦輸送、横浜市場発着の鮮魚輸送などがあった。高島駅構内には横浜機関区(旧・高島機関区)があり、同駅で機関車の付け替えや臨港線から集まる貨車の入れ換えを行っていた。東高島駅は現存するが、貨車の発着は現在はない。 1950年代までの横浜線の貨物が盛んであったころは八王子などからの生糸輸送も行われており、千若信号場付近に海神奈川駅があった。東神奈川駅と高島駅を結ぶ貨物支線もかつて存在し、廃線跡や橋梁は現在も残っている。 定期運転で一般営業する旅客列車は設定されていない。以前は特急「はまかいじ」に使用される185系の送り込み回送列車(大宮総合車両センター→磯子)が土休日の朝に設定されていたが、2019年3月のダイヤ改正で中央線特急列車の運行形態が大きく変わったことと、横浜駅京浜東北線ホームにホームドアの設置が決定したため、廃止された。 臨時列車は時折運転されており、EF58形お召し機と旧形客車を使用したイベント列車「横浜開港100周年記念号」や、平成9年9月9日記念で企画された「ミステリートレイン999号」(EF58形+12系客車)、常磐線のいわき駅から勝田車両センターのE653系・485系を使用した臨時急行「横浜ベイエリア号」が走ったこともある。なお、臨時急行「横浜ベイエリア号」は、2009年夏の横浜開港150周年記念としても運行された。2010年9月18日 - 20日には臨時快速「はまみらい号」が485系「彩(いろどり)」で運行された。そのほか、ATCに対応しない車両による団体臨時列車が高島線経由で運転されることがある。 SLブームのころには、新鶴見機関区に貸し出された蒸気機関車D51形やC57形を使用したイベント列車が数多く運転された。新鶴見機関区が最終配置のD51 516と横浜機関区の転車台は現在横浜市中区にある本牧市民公園内に静態保存されている[1]。 地元自治体では、高島線や東海道貨物支線を旅客線にしようという運動があり、運動の一環として団体臨時列車が走ったこともある。現在では、京浜臨海部再編整備協議会が東海道貨物支線の貨客併用化への取り組みを行っているところである[2]。さらに、路線と関係する神奈川県や東京都の地元自治体により結成された東海道貨物支線貨客併用化整備検討協議会も東海道貨物支線(高島線を含む)の貨客併用化を路線所有者のJR東日本に対して要望しており、2012年には同協議会が貨客併用化の検討ルートを公表している[3][4](「東海道貨物線#東海道貨物支線貨客併用化」も参照)。 東高島駅から発着する工臨が走行するときがある。東高島駅から東海道線へ運転する列車が設定されている。基本的には田端運転所のEF65形電気機関車が牽引機として使用される。
概要
路線データ
管轄・路線延長(営業キロ)
東日本旅客鉄道(第一種鉄道事業者)・日本貨物鉄道(第二種鉄道事業者):
鶴見 - 桜木町間 8.5 km ※旅客営業運賃の設定なし。
駅数:3駅(起終点駅含む。旧・新興駅を除く)
軌間:1,067 mm
複線区間:鶴見 - 東高島間(花月総持寺駅付近までは東海道貨物線と共用)
電化区間:全線(直流1,500 V)
運行形態
貨物列車
旅客列車
その他
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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