『騎手』(きしゅ、ドイツ語: Jockey-Polka)作品278は、ヨーゼフ・シュトラウスが作曲したポルカ・シュネル(ドイツ語版)。原題そのままの『ジョッキー・ポルカ』という名でも知られる。
楽曲解説19世紀の競馬の様子
ギャロップ風のリズムを持つポルカである。ヨーゼフ・シュトラウスは競馬好きで、ポルカ・シュネル『カリエール』(作品200)など、しばしば競馬を題材として作曲を行った[1]。この楽曲はヨーゼフの最後から6番目の作品で、ワルツ『宵の明星の軌道』などと並ぶ最晩年の作品である。
1870年2月17日、ブリュ―メンザールの「慈善舞踏会」において初演された。同年3月13日、シュトラウス三兄弟は揃ってウィーン楽友協会の黄金ホールで演奏会を開いた[2]。この日の演目の中で、とりわけ喝采を浴びたのがヨーゼフのこの『騎手』だったという[2]。
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ニューイヤーコンサートウィーンフィル・ニューイヤーコンサートへの登場歴
開催年指揮者備考 音楽・音声外部リンク
1943年クレメンス・クラウス
1946年(ドイツ語版)ヨーゼフ・クリップス
1948年クレメンス・クラウス
1956年ヴィリー・ボスコフスキー
1959年ヴィリー・ボスコフスキー
1962年ヴィリー・ボスコフスキー
1965年ヴィリー・ボスコフスキー
1966年ヴィリー・ボスコフスキー
1971年ヴィリー・ボスコフスキー
1972年ヴィリー・ボスコフスキー
1977年ヴィリー・ボスコフスキー
1985年ロリン・マゼール
1989年カルロス・クライバー
1992年カルロス・クライバー
1996年ロリン・マゼール
2012年(オランダ語版)マリス・ヤンソンス
2024年クリスティアン・ティーレマンアンコール
出典^ 若宮由美「 ⇒ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート 2014 バレンボイム、ベルリン国立歌劇場音楽監督の実力を発揮! 曲目解説」より〈カリエール(馬の疾走)〉
^ a b 若宮由美「 ⇒ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート2012 会員の中村哲郎さんがNHK放送にゲスト出演!ニューイヤーを語る 曲目解説」より〈騎手〉
外部リンク
全曲を試聴する
Jockey Polka
Strauss Jockey Polca 2008.12.26 - 「ORQUESTAFILARMONIA」公式YouTube。
Jockey Polka - シェーンブルン宮殿管弦楽団ウィーン(ドイツ語版)による演奏。公式YouTube。
『ジョッキー・ポルカ』の楽譜 - 国際楽譜ライブラリープロジェクト
⇒Josef Strauss Jockey Polka / Polka schnell op. 278 (1870) - ウィーン・ヨハン・シュトラウス管弦楽団(WJSO)による解説。