駅前旅館
舞台の一つである上野駅(2021年)
監督豊田四郎
脚本八住利雄
原作井伏鱒二
製作佐藤一郎
出演者森繁久彌
伴淳三郎
フランキー堺
音楽團伊玖磨
撮影安本淳
編集岩下広一
製作会社東京映画
配給東宝
公開 1958年7月12日
上映時間109分
製作国 日本
言語日本語
次作喜劇 駅前団地
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『駅前旅館』(えきまえりょかん)は、1958年7月12日に東宝系で公開された日本映画。カラー。東宝スコープ。
キャッチコピーは「舌三寸で客を引き胸三寸で恋のせる番頭家業の裏おもて」。
概要』を映画化した作品で、森繁久彌・フランキー堺・伴淳三郎といった芸達者な喜劇役者の競演を売りとした。当初は豊田四郎監督の文学喜劇路線の一本として製作されたが、好評だったことから、3年後の1961年(昭和36年)公開の『喜劇 駅前団地』よりシリーズ化し、『駅前シリーズ』として東宝の長寿シリーズとなる。
なお、豊田監督は後に、1967年(昭和42年)公開の『喜劇 駅前百年』で復帰することとなる。 『若い獣』 - 原作・脚本・監督:石原慎太郎/主演:久保明
スタッフ
製作:佐藤一郎
原作:井伏鱒二
脚本:八住利雄
監督:豊田四郎
撮影:安本淳
録音:渡会伸
照明:石川緑郎
美術:松山崇
音楽:團伊玖磨
編集:岩下広一
助監督:広沢栄
出演者
柊元旅館・番頭(お帳場)生野次平:森繁久彌
さくら旅行社・添乗員 小山欣一(万年さん):フランキー堺
水無瀬ホテル・番頭 高沢:伴淳三郎(松竹)
小料理 辰巳屋・女将 お辰:淡島千景
耳朶の於菊(山田紡績工場 寮長/元・芸妓):淡路恵子
柊元旅館・内儀 お浜:草笛光子
柊元旅館・主人 三治:森川信
柊元旅館・中番 梅吉:藤木悠
柊元旅館・仲居 お松:都家かつ江
柊元旅館・仲居 お京(万年の恋人):三井美奈
上野駅周辺のカッパ(悪質客引き)[1]の頭目:山茶花究
春木屋・番頭:多々良純
杉田屋・番頭:若宮忠三郎
相田先生(修学旅行の引率教員):左卜全
広見先生(オットセイ/修学旅行の引率教員):藤村有弘[2]
山田(山田紡績工場 社長/於菊のパトロン):谷晃
山田紡績工場 保健衛生の先生:浪花千栄子
山田紡績工場 班長:野村昭子
金亀楼(江ノ島の旅館)の仲居:武智豊子
修学旅行の引率教員(東北の女子中学校):若水ヤエ子
女子高生(修学旅行生/柊元旅館の宿泊客):市原悦子
上野駅交番の巡査:堺左千夫
カッパの乾分:大村千吉
光明教講中の婆さん(柊元旅館の宿泊客):沢村いき雄[3]
辰巳屋の小女:小桜京子
辰巳屋の客:守田比呂也
瀬良明
丘寵児
磯村みどり
冨田恵子
常田富士男
水島真哉
久保春二
同時上映
備考
本作はシリーズでは唯一「喜劇」の名称が付けられていないが、当時のポスターなどには付けられていた。
上映時間「109分」というのは、シリーズ中最長である。
当時はロカビリーブームで旅館の広い宿泊部屋で若者客たちが踊っていた。
参考文献
「銀幕の天才 森繁久彌」(ワイズ出版) 48頁 2003年
脚注^ 下級旅館の強引な客引きの符丁。河童は人の脚を掴んで水中に引き入れるという通説から、「脚」が「客」に転じて「客引き」の符丁として使われていた。
^ ノンクレジット。ただしポスター、予告編には名前が載っている
^ 男性の沢村が女装して演じた。
関連項目
上野駅
番頭(商業使用人)
喜劇 駅前百年 - 本作と設定が同じ。
外部リンク
駅前旅館 - allcinema
⇒駅前旅館 - KINENOTE
表
話
編
駅前旅館
1961年
喜劇 駅前女将 - 喜劇 駅前怪談 - 喜劇 駅前音頭 - 喜劇 駅前天神
1965年
喜劇 駅前医院 - 喜劇 駅前金融 - 喜劇 駅前大学
1966年
喜劇 駅前弁天 - 喜劇 駅前漫画 - 喜劇 駅前番頭 - 喜劇 駅前競馬
1967年
喜劇 駅前満貫 - 喜劇 駅前学園 - 喜劇 駅前探検 - 喜劇 駅前百年
1968年