駅ナンバリング
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.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}この項目ではを扱っています。閲覧環境によっては、色が適切に表示されていない場合があります。日本の駅番号の例

駅ナンバリング(えきナンバリング、: station numbering)は、鉄道路線に対してローマ字からなる路線記号と、鉄道駅に対して数字からなる駅番号を付与する制度である。また、駅番号に加えてローマ字3字からなるスリーレターコードを付けることもある。

概要、路線記号、駅番号の説明の後に、地方別の事例一覧を記載する。
概要

世界的に普及しているラテン文字やアラビア数字を使うことで、現地語に疎い者にとって駅を識別しやすくなるとの判断から、東アジア東南アジアを中心に一部の国の鉄道などで導入されている。ただし、路線記号か駅番号のどちらかが導入されていれば駅ナンバリングが導入されているといえる。

現在、日本の鉄軌道において駅ナンバリングを導入している区間が全くない都道府県は、岩手県秋田県山形県福島県新潟県大分県宮崎県の7つである。鳥取県は、駅番号は未導入だが一部区間に路線記号が導入されている。

日本における駅ナンバリングは、1984年(昭和59年)5月から長崎電気軌道が駅番号入りの駅名標を順次設置した[1]ほか、1996年(平成8年)10月から広島電鉄も導入した[2]。その後、2002年(平成14年)のFIFAワールドカップ開催に合わせて横浜市営地下鉄が導入、2004年(平成16年)に東京メトロ[注 1]都営地下鉄が同時導入したのを皮切りに、導入が広まっている。駅ナンバリングの導入は、新線や新駅の開業、沿線での国際博覧会オリンピックなどの国際的な行事の実施に伴うものが多い。また、導入と同時にラインカラーの導入や案内表示の多言語表記[注 2]化などが行われることが多い。

駅ナンバリングと同等のものとして、一部のバス路線停留所に番号を付与する停留所ナンバリング(バス停ナンバリング)を導入している。実例としては東京BRT南海ウイングバス南部アルピコ交通(新島々営業所管内)など、またコミュニティバスではつくバスコミュニティバスやわたなどが挙げられる。付番方式については駅ナンバリングと異なる例も多く、事業者ごとに様々である。リニモの駅シンボルマーク

また、駅ナンバリングの拡大以前から、一部の鉄道事業者は駅を識別しやすくする目的で駅シンボルマークを導入している。各駅の駅名、周辺の名所や名物などにちなんだマークが制定されている。これは、非識字者の多い開発途上国の地下鉄が駅にシンボルマークを制定していることを参考にしている。実例として福岡市交通局沖縄都市モノレール線(ゆいレール)、愛知高速交通東部丘陵線(リニモ)などが挙げられる。
路線記号

路線記号は1つの路線や路線系統に1つ付与される。駅番号の記号部分を構成し、ラテン文字(英字)1 - 3文字からなる。英字の代わりにアラビア数字を用いることもある。東日本では同一地域内で路線記号が重複しないように考慮されることがほとんどだが、西日本ではあまり考慮されず、同一地域内での路線記号の重複が多く見られる。

路線記号の設定には、次の方法などがある。

路線名や駅名などの略を用いる(東京メトロOsaka Metro都営地下鉄など)。

路線名や事業者名に関係なく任意の英字を振り分ける(近畿日本鉄道JR西日本 (一部路線除く) など)。

2文字の路線記号の場合、1文字目には事業者名の略を用いる(東武鉄道JR東日本JR東海など)。

路線記号の重複を避けるため、一方は英字表記の頭文字、もう一方は2文字目以降を用いる(東京メトロ、Osaka Metro、都営地下鉄など)。

複数の路線が直通し、事実上1つの路線として運行されている場合、同じ路線記号を用いる(Osaka Metroなど)。

特殊なケースとして、函館市電は2系統と5系統に異なる路線記号 (Y, D) を導入しているが、2系統と5系統の重複区間は2つの路線記号が1つの路線記号 (DY) のように案内される。

都営地下鉄大江戸線は「O (オー)」と「0 (ゼロ)」の混同を避けるため、英字表記の頭文字である「O (オー)」ではなく2文字目の「E」を採用している。

東京メトロ丸ノ内線は、本線と方南町支線の路線記号をそれぞれエム大文字 (M) と小文字 (m) で区別していたが、英語アナウンスでの区別を図るため、方南町支線の路線記号を「m」から「Mb」に変更した[3]
駅番号

駅番号は原則、1つの駅に1つ付与される。記号と数字から構成されることが多く、記号部分には前述の路線記号が使われる。数字部分は「0[注 3]または「1」から始まるアラビア数字の連番となっていることが多く、将来の延伸や他会社の路線との直通運転を考慮し「11」から始まる場合もある。「0」-「9」の番号は、「10」以降の番号と桁数を合わせるために、頭に0を付ける形で「00」-「09」のように2桁となっていることが多い。

本線から分岐する支線が存在する場合、次の付番方法などがある。

「本線上の駅全て → 支線上の駅」の順に付番する(東武鉄道京成電鉄阪急電鉄など)。

「本線上の駅 → 支線分岐駅 → 支線上の駅 → 本線上の駅」の順に付番する(京浜急行電鉄近江鉄道など)。

支線分岐駅の次の支線上の駅から「○○-1」のように枝番を付番する(南海電気鉄道)。

本線と支線で異なる路線記号を用いる(近畿日本鉄道名古屋鉄道など)。

導入済区間上に新駅が設置された場合、次の付番方法などがある。

駅ナンバリング導入時から新駅設置の予定がある場合、前もって欠番にする(JR東日本富山地方鉄道愛知環状鉄道など)。

駅ナンバリング導入後に一部の駅が廃止され、逆に欠番となる場合もある(JR北海道阪堺電気軌道など)。


番号を振り直す(東武鉄道東京メトロなど)。

高速道路インターチェンジジャンクションのように「○○-1」の枝番を付番する(JR四国JR北海道など)。

韓国の仁川国際空港鉄道は、ハイフン (-) を付けずに付番する。

まだ事例はないが、JR西日本は、「○○.5」のように小数として付番する予定である[4]


「○○A」のようにラテン文字(英字)を付けて付番する(高松琴平電気鉄道)。

長崎電気軌道は、赤迫方面行きの列車のみが停車する昭和町通停留場に「13A」を付番している。

台湾の高雄捷運は、導入時から存在した草衙駅に「R4A」を付番している。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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