馬鳴
職業詩人、劇作家、哲学者
言語サンスクリット
活動期間1世紀頃
ジャンルサンスクリット劇、叙事詩、カーヴィヤ
主題説一切有部
代表作『ブッダチャリタ』、『サウンダラ・ナンダ』(美男ナンダ、端正なる難陀)、『大荘厳論経』
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馬鳴菩薩マンダラ(日本・13世紀)
馬鳴(めみょう、梵: A?vagho?a, アシュヴァゴーシャ、後80年頃?150年頃)は、古代インドの仏教僧侶。 バラモンの家系に生まれ、学僧として活躍し議論を好んだ。当初は仏教を非難していたが、付法蔵第11人目の富那奢(または第10人目の脇比丘とも)に論破され、舌を切って謝罪しようとしたが、諭されて仏教に帰依し布教するようになった。 聡明で智慧があり、中インドの華氏城(パータリプトラ)において、天賦の詩才をもって民衆を教化した時に、釈迦の弟子であるラッタパーラ(サンスクリット: R???rap?la、頼??羅〈らいたはら〉)をモデルとして戯曲を作り演じたところ、多くの市民を教化し、皆それを聞いて無常を悟り、500人もの王子や人々が出家したため、王はついにこの戯曲を演じることを禁止したといわれる。 後に大月氏国(クシャーン朝)のカニシカ王が中インドを征服し和議した結果、この王に伴われ、北インドへ赴いた。カニシカ王の保護のもとで、仏法を宣教して民衆から尊敬され、太陽のように徳のある人という意味で「功徳日」と敬称された。 彼の伝記などは「馬鳴菩薩伝」や「付法蔵因縁伝」などに詳しい。多く現代語訳・注解も出されている。 馬鳴本人の作であることが確実とされる作品には以下のものがある。 ほかに『大荘厳論経』、『金剛針論』、『?稚梵讃』なども彼の著作と伝えられるが、その真偽については古来議論が続いており不明である。 『大乗起信論』や『大宗地玄文本論』については2世紀よりも後の時代の作品であることが明らかである(大乗起信論の記事を参照)。
生涯
著書
『ブッダ・チャリタ』(Buddhacarita)
仏陀の生涯を描いた詩。サンスクリット本は後半欠。漢訳は『仏所行讃』5巻28品、曇無讖訳。
『サウンダラナンダ』
仏陀の腹違いの兄弟であるナンダの回心を描いた詩。ネパールのサンスクリット本で知られる。
『シャーリプトラ・プラカラナ』
舎利弗と目連の帰依を描いた9幕の戯曲。中央アジアで断片が発見された。
歴
仏教典籍
サーマンニャパラ経(沙門果経), マハーパリニッバーナ経(大般涅槃経)など
経蔵 小部
ダンマパダ(法句経), スッタニパータ, テーラガーター, テーリーガーター, ジャータカ, ミリンダ王の問いなど
論蔵
十誦律 · 中阿含経 · 雑阿含経 · 六足論 · 発智論(前1世紀)・婆沙論(2世紀)・倶舎論(4世紀)・順正理論(5世紀) (根本説一切有部 根本説一切有部律)
化地部
清浄道論(5世紀)・アビダンマッタサンガハ(11世紀)
大乗仏教
大乗仏教・初期
維摩経(1世紀)
無量寿経 · 観無量寿経 · 阿弥陀経 --- 「浄土三部経」
馬鳴
中論 · 百論 · 十二門論 · 大智度論 · 十住毘婆沙論(3世紀)
大乗仏教・中期
如来蔵経(3世紀)
勝鬘経(3世紀)
金光明経(4世紀)
仁王経(4世紀)
楞伽経(4世紀)
解深密経(4世紀)
瑜伽師地論 · 大乗荘厳経論 · 宝性論 · 摂大乗論 · 唯識三十頌(4世紀)・因明正理門論 · 集量論 · 成唯識論(6世紀)
弥勒大成仏経(成仏経) · 弥勒下生経(下生経) · 観弥勒菩薩上生兜率天経(上生経) (4世紀-5世紀) --- 「弥勒三部経」
薬師瑠璃光如来本願功徳経(5世紀)
蘇悉地羯羅経(蘇悉地経) · 大毘盧遮那成仏神変加持経(大日経・毘盧遮那経)・金剛頂経[>理趣経](7世紀) --- 「大日三部経」(「真言三部経」)
無上瑜伽タントラ(8世紀 - 11世紀)