馬致遠
[Wikipedia|▼Menu]

馬致遠
出身地:
大都
各種表記
繁体字:馬致遠
簡体字:?致?
?音:M? Zhiyu?n
和名表記:ば ちえん
発音転記:マー・ジーユアン
テンプレートを表示

馬致遠(ば ちえん)は、元曲の作者。代表作に『漢宮秋』などがある。

関漢卿鄭光祖白仁甫と並んで元曲の代表的な作家とされる[1]

朱権『太和正音譜』では馬致遠を筆頭にあげ、「宜しく群英の上に列すべし」といい、最高の元曲作家と評価している。
略歴

『録鬼簿』巻上によると、馬致遠は大都の人で、東籬老と号した。王国維のいう第1期の元曲作家のひとりである[2]
作品

現存する雑劇には『漢宮秋』など7種類が知られ、いずれも『元曲選』に収録されている。歴史劇と道教劇が多い。『録鬼簿』に加えられた賈仲明の挽詞(凌波仙)に馬致遠を「馬神仙」と呼んでいるのは神仙道化劇が多いためであるという[3]

漢宮秋 - 王昭君元帝を扱った劇。

青衫涙 - 白居易『琵琶行』に題材をとった劇。

薦福碑 - 貧しい書生が欧陽詢の碑の拓本で生計を立てようとしたが、碑が雷で砕ける話。宋代の逸話に基く。

陳摶高臥 - 陳摶宋の太祖との関係を扱った劇。

任風子 - 屠殺人である任屠の出家を扱った道教劇。

岳陽楼 - 呂洞賓岳陽楼で柳と梅の精を出家させる道教劇。

黄粱夢(合作) - 『枕中記』にもとづき、鍾離権呂洞賓を出家させる道教劇。馬致遠は第1折のみを書いている。

散曲中華民国時代に任中敏によって『東籬楽府』としてまとめられている。
脚注^ 周徳清『中原音韻』序に「関・鄭・白・馬」の語が見える
^ 王国維(1915)『宋元戯曲史』9.元劇之時地
^ 横手裕 『道教の歴史』 山川出版社、2015年、211頁。ISBN 9784634431362。ただし、ここであげられている『馬丹陽』は『任風子』の別名

中国語版ウィキソースに本記事に関連した原文があります。馬致遠の作品


更新日時:2017年1月25日(水)07:33
取得日時:2018/07/29 14:23


記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:4148 Bytes
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef