香港中文大学(ホンコンちゅうぶんだいがく、英語: The Chinese University of Hong Kong、公用語表記: 香港中文大學)は、 香港・沙田区に本部を置く香港の公立大学。1949年創立、1963年大学設置。大学の略称は中大、CUHK。世界大学ランキングでは常に上位50位以内[1]を維持しており、世界トップクラスの研究大学とみなされている。香港と諸外国を結ぶIX(インターネットエクスチェンジ)、Hong Kong Internet Exchangeを有する。 香港の公立大学。大学の名前は新亜書院
Financial Times「Global MBA Ranking 2013」では、2016年・26位にランクされている[2]。またビジネススクールはAssociation to Advance Collegiate Schools of Businessの認証を受けている。
概要
1997年の香港返還後は、教育重視型から研究中心型の運営方針転換のもと、質量ともに充実し、学生数でも学部別ランキングでも香港大学を追い抜いている。タイムズ紙の2007年版世界大学ランキングで、第38位にランクイン。最近学長の国際化運動によって、教学言語問題、キャンパス環境保護問題など、学生による自主反発運動が強い。
香港特別行政区の新界地区東部、沙田・馬料水の丘陵地帯に広大なキャンパスを有し、最寄り駅は香港鉄路東鉄線の「大学駅」である。多くの建物が山の上にあるため、香港の大学では唯一構内でスクールバスを運行している。図書館やレストラン、教員クラブ、テニスコート、オリンピックサイズプールなどの数は香港の大学の中でもトップである。大学敷地内に、ハイアット・リージェンシー・ホテルが存在し、ホテル管理学科を設置している。
文学院、工商管理学院、教育学院、工程学院(工学部)、医学院、法学院、理学院及び社会科学院の8学部、61学系(専攻科)を有する。また大学図書館を始めとする6箇所の図書館システムや中国考古文物・発掘品・古美術を収集した香港中文大学文物館(Art Museum)、中国研究拠点として有名な中国研究服務中心(University Service Center for China Studies)がある。
沿革
1957年 新亜書院、崇基学院と連合書院が香港中文専上学校協会を結成。
1963年 新亜書院、崇基学院と連合書院が合併して中文大学が正式に成立。
1965年 教育学院成立。
1966年 研究院(大学院)が開講。(修士課程のみ)
1972年 連合書院が沙田キャンパスへ移る。
1973年 新亜書院が沙田キャンパスへ移る。
1976年 政府方針により、主な権限を各書院から大学本部へ移す。
1977年 医学院成立。
1980年 博士課程を開設。
1986年 逸夫書院が中文大学の4番目の成員として加盟。
1991年 工程学院成立。中学七年からの編入を認める(3年制への移行を開始)。
1994年 3年制へ完全移行。
2005年 法学院が成立。