この記事は特に記述がない限り、日本国内の法令について解説しています。また最新の法令改正を反映していない場合があります。ご自身が現実に遭遇した事件については法律関連の専門家にご相談ください。免責事項もお読みください。
香川県ネット・ゲーム依存症対策条例
日本の法令
通称・略称ゲーム条例
ゲーム規制(制限)条例
法令番号令和2年香川県条例第24号
効力現行法
成立2020年3月18日
施行2020年4月1日
条文リンク条例
香川県ネット・ゲーム依存症対策条例(かがわけんネット・ゲームいぞんしょうたいさくじょうれい、令和2年香川県条例第24号)は、香川県議会が2020年1月10日に提出[1]、3月18日に可決・成立、4月1日に施行させた[2]、日本初のゲーム依存症対策に特化した条例であり、未成年者のインターネットとコンピュータゲームの利用時間制限を推進する条例である。マスメディアからは「ゲーム条例」または「ゲーム規制(制限)条例」と呼ばれている[3][4][5][6][7]が、『規制(制限)』については少なくとも表題にない文字のため、正確な略称と言えるものではない。 香川県議会の議長であり、対策条例検討委員会の会長でもある大山一郎は、ある時自身の娘やその友人たちがゲームに没頭していたことを問題視し、「ゲーム脳」という存在を知り、規制条例の考案が始まった[8]。大山一郎は10年以上前から選挙運動の演説で「ゲームは前頭葉を壊す(ゲーム脳として科学的根拠は否定されている)」「女は家庭で飯を作る存在でなければならない」といった主張をしている。世界保健機関 (WHO) が日常の生活よりもゲームを優先する状態などが1年以上続く状態を「ゲーム障害」として疾病として定義[9]、ICD-11に採用するなど[注 1]、国際的な関心が高まっていることなどを受けて、香川県を発行エリアとし、以前から県民の生活習慣改善に関するキャンペーン報道を展開してきた地方紙の四国新聞がこの依存症に着目。2019年1月からゲーム依存から子供たちを守る取り組みを開始した[注 2][8][11]。四国新聞のキャンペーン報道をきっかけとして、香川県議会は2019年の春に議員連盟が発足[6]。同年秋から条例検討委員会を開催して議論を重ねたり、パブリックコメントの公募を行う(後述)などした結果、大山議長が「本来であれば依存症対策は国がやるべきことだが(条例をきっかけに)色々なところで議論になればいい」と語り、2020年1月10日に同県議会に議員提案として提出した[8][9][12][13]。
概要