首飾り
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ネックレス(英語: necklace)または頸飾(けいしょく)は、小さめのビーズが多数連なるよう繋げて作った装飾品[1]。首飾り(くびかざり)の一種。大き目のペンダントトップビーズ(ペンダントトップ)が胸元の位置に配されるよう紐で結んだ装飾品はペンダントといい区別される[1]。ただし、ペンダントトップとネックレスを組み合わせたものもありペンダント・ネックレスという[1]。特にひも状で留め金がないものをラリエットと呼ぶ。

ネックレスには1本の紐に通した一連のものと何連にも組み合わせたものがあり、後者には胸元から肩先まで覆う広襟形のものもある[1]

首に着ける装身具で高級品やブランド物もある。ビーズには真珠金属天然石などの色々な素材がある。また、首飾りだけではなく、肩凝り解消用や開運用のネックレスもある。
種類真珠のネックレス金属製のネックレスサファイアのネックレスサファイアのネックレス

ネックレスには多様な種類があり、高価なものも多い。素材は真珠がよく知られている。一つ一つでつながっていることや、白銀の輝きがあるのが特徴。真珠のネックレスは、主に冠婚葬祭で利用される。正式には、白真珠(白蝶貝・アコヤ貝)は婚礼、黒真珠(黒蝶貝)は葬儀に使う(本来、黒真珠を身につけるのは略装)。現在は、真珠の生産量が減りはじめ、淡水真珠のネックレスが増えている(透明感のある奇麗な輝きが特徴)。

ただし、真珠は硬度が 3 度ほどのものが多く、傷がつきやすいため、保存には注意を要する。またにも弱く、光沢を失う原因になる。真珠をつないでいる糸も弱いため、真珠が外れることもある。

真珠のネックレスは長さによって名称が異なる。

チョーカー (35 cm) 一番多く利用される

プリンセス (40 cm ? 45 cm) ネックレスの基準サイズ

マチネー (53 cm)

オペラ (71 cm)

ロープ (105 cm ? 107 cm)

ロングロープ (142 cm)

金属製のネックレスは、形も様々で、鼻ピアスイヤリングとともにお洒落として使われる。だが、最近では金属アレルギーが問題視されている(ニッケルなどの溶出により、皮膚かゆみかぶれなどが数年続く)。そのため、金属アレルギーを起こしにくく皮膚に優しいチタン製のネックレスが販売されている。 

肩凝り解消グッズとして、ゲルマニウムネックレスや磁気ネックレスなどといった健康商品がある。これはある芸能人がゲルマニウム、および磁気の各種ネックレスの効果をテレビで絶賛したことから、ブームになったとされる。ただし、喧伝されている効能の中に医学的には証明されたものはない(ゲルマニウム、および磁気治療器の項を参照)。

天然石で製造されたネックレスの中には、開運目的で販売されるものもある。
ペンダント・ネックレス

ペンダントトップとネックレスを組み合わせたものもありペンダント・ネックレスという[1]

ペンダント・ネックレスのペンダントトップには十字架ハート形、花柄などがある。

ドイツでは、ツヴィシェンゴールドパーレンと呼ばれる、十字架がついたネックレスが発見されており、1世紀から2世紀のものと推測されている。明確なことは知られていないが、キリスト教信者がキリストへの敬意を示すためにつけたものと思われている。若者たちが十字架ネックレスを絶賛しすぎていることから、キリスト教関係団体による非難もある。

一方、ハート形には、ハートの上にダイヤモンド数粒を詰めたものや、そのまま一個詰めたものも販売されている。コンパクトタイプのものがあり、小物入れとして利用できる。十字架のキリストとは対照的に、ハート形にはマリアが載っているものが多い。

2005年10月1日青森モナリザが刻まれたネックレスが公開された。約 36 カラットのダイヤモンドが使用されており、総額 5?6 億円である。
歴史

現生人類以外の文化としては、ネアンデルタール人に関連した遺跡からペンダントに加工されたと見られる獣の牙(フランス)やホタテ貝(5万年前、スペイン)が発見されている(英語版の「ネアンデルタール人」の項目で写真を確認可)ことから中期旧石器時代には登場していた。


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