餓狼伝
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餓狼伝説」とは異なります。

餓狼伝
ジャンル格闘
小説:餓狼伝→新・餓狼伝
著者夢枕獏
出版社双葉社
掲載誌小説推理
その他『東天の獅子』と交互に隔月で連載
漫画:谷口ジロー版
原作・原案など夢枕獏
作画谷口ジロー
出版社

朝日ソノラマ

メディアファクトリー(文庫版)

掲載誌

獅子王

MF文庫(文庫版)

発表号1989年2月号 - 1990年4月号
巻数全1巻
漫画:板垣恵介版
原作・原案など夢枕獏
作画板垣恵介
出版社

スコラ

講談社

秋田書店

掲載誌

コミックバーズ

ヤングマガジンアッパーズ

イブニング

週刊少年チャンピオン

レーベル

スコラSC

アッパーズKC

イブニングKC

少年チャンピオン・コミックス

発表号1996年 -
巻数全25巻(新装版)
漫画:餓狼伝BOY
原作・原案など夢枕獏
作画板垣恵介
出版社講談社
掲載誌週刊少年マガジン
発表号2004年7号 - 32号
巻数全2巻
話数全19話
漫画:真・餓狼伝
原作・原案など夢枕獏
作画野部優美
出版社秋田書店
掲載誌週刊少年チャンピオン
レーベル少年チャンピオン・コミックス
発表号2013年11号 - 2014年26号
巻数全6巻
話数全56話
映画
監督佐々木正人
製作日本ビクター東北新社
封切日1995年
上映時間
アニメ:餓狼伝: The Way of the Lone Wolf
原作夢枕獏
監督碇谷敦
シリーズ構成村井さだゆき
キャラクターデザイン碇谷敦、河合桃子
音楽上田剛士
アニメーション制作NAZ
配信サイトNetflix
配信期間2024年5月23日 -
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画映画アニメ
ポータル文学漫画映画アニメ

『餓狼伝』(がろうでん)は、夢枕獏による日本の格闘小説漫画化、映画化、テレビゲーム化もされている。2006年以降はタイトルを『新・餓狼伝』(しん・がろうでん)と改め、双葉社小説推理』にて『東天の獅子』と交互に隔月で連載されている。なお『餓狼伝』と『新・餓狼伝』との間にはストーリーの中断はなく、直接の続編となっている。
小説

1985年、双葉社から新書にて書き下ろされたものを基点とする。「現代の宮本武蔵姿三四郎を書く」のコンセプトの元、様々な格闘家の闘いを描き、同時に強さとは何か?を描くストーリーである。
ストーリー

空手をはじめとする様々な格闘技を学ぶ流浪の格闘家、丹波文七を主人公とする本格格闘小説である。若手プロレスラーの梶原年男に敗北した丹波は、屈辱を晴らすために6年間(板垣恵介の漫画版では3年間)、自らを鍛え直しリベンジを誓う。そして丹波は激動し始めた格闘界の潮流に巻き込まれ、様々な強敵と戦っていくことになる。彼ら以外にも、フルコンタクト空手北辰館の館長・松尾象山や東洋プロレス社長・グレート巽ら最強を追い求める格闘家たちが登場する。

本作品では主に異種格闘技戦を扱っている。現実世界では、異なる競技をバックボーンとして持つ者が、総合格闘技の練習をしたのちに、同一のルールで戦うという意味での“異種格闘技戦”は行われているが、作中の異種格闘技戦はこれとは異なる。総合格闘技という概念を通さずに、異なる格闘技を学んだ者たちが、最小公倍数的なルールで戦う“異種格闘技”である。これらは、総合格闘技が確立する以前の、原作が始まった当時の格闘技観によるもの。しかし、当時の格闘技界では、空手なら空手、プロレスならプロレスとジャンル分けがされており、作中のような異種格闘技が行われるケースは稀であった。

現実にある格闘技やその潮流をモチーフにしているが、すべてフィクションである。
第一巻

放浪中の少年、久保涼二は奈良公園でヤクザ者のサイフを掏ったが気付かれて捕らえられそうになるが、咄嗟に人ごみの中でぶつかった大柄な男のポケットに盗んだサイフを入れて窮地を脱した。その後、サイフを取り戻すために男を追った涼二だったが、ヤクザたちにつけられており、サイフを預けた男とともに再び窮地に陥る。しかし男は3人のヤクザを素手で簡単に叩きのめしてのけた。その強さに感動した涼二は、男の使った技を学ぶために後をつけ回すようになる。その男の名は丹波文七といった。

丹波文七が奈良にやってきたのは、竹宮流という古武術の使い手、泉宗一郎に挑戦するためであった。場所は道場ではなく雑木林の中、禁じ手もなく、ただどちらかが動けなくなるまで戦うという真剣勝負。激戦の中、宗一郎が股間を狙って放った踵蹴りをすんでのところで躱した文七は、からくも勝利を収めた。

文七には過去があった。最初は16歳のとき、同じ道場で空手を学んでいた友人が路上の喧嘩で惨殺されたことだ。しかしその時、逃げる代わりに相手に向かって行ったことがその後の文七の運命を決定づけた。その後、鍛錬と実戦を続けていた文七はある日、道場破りに入った新興団体東洋プロレスの練習場で、前座レスラー梶原年雄に関節技で敗れる。しかしこの敗北後、文七の強さへの執念はさらに増幅し、トレーニングの量を増やし、関節技の習得も志すようになる。それは梶原に対する復讐心ではなく、より強くなるためであったと自覚する文七ではあったが、6年後の今、梶原が海外巡業から戻ったというニュースに居ても立ってもいられなくなり、東京へ向かう。


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