餌付け
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この記事には複数の問題があります。改善ノートページでの議論にご協力ください。

出典脚注などを用いて記述と関連付けてください。(2013年6月)


中立的な観点に基づく疑問が提出されています。(2013年6月)


独自研究が含まれているおそれがあります。(2013年6月)


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餌付け(えづけ)とは、野生動物、あるいは野生由来の動物に人為的なを食べるように仕向ける、あるいはそれに慣れさせることである。目的は餌を与えることそのものか、それによって人間に対する警戒をゆるめさせることにある。野生動物に対する場合と、飼育動物に対する場合がある。

2021年3月2日、「特別地域」と「集団施設地区」でクマやサルなどの野生動物に餌付けをすると罰金を課せられる自然公園法の改正案が閣議決定された。国会で成立すれば、「来春」から施行される[1]
概説

野生の動物に人為的に餌を与える場合というのはさまざまな場合がある。概して野生の動物は人間に警戒心を持つから、人為的な餌はすぐに受け取られるとは限らない。しかし方法を選び、時間をかければしだいに食べるようになる。これが餌付けである。しかし、同時に人間への警戒心を低下させて危険動物が近寄りやすい状況を生み出したり、栄養失調[2][3]、摂食に関する行動が変化するといったことも起こる。それらがどのようなことを生むかは状況次第である。

なお、単に動物に餌を与えるという意味では給餌(きゅうじ)という語もあり、意味はやや異なる。給餌は単に餌を与えることであるのに対して、餌付けにはそれを介して人に慣れさせる意味合いが強い。ただし不用意な給餌は餌付けと変わらないため、両者の区別は微妙である。

大きく場面を分けた場合、飼育下の場合と野生状態の場合がある。
飼育下の場合

野生の動物の飼育を始める場合、動物にとっては全く異なった状況下での生活が始まることになる。その際、餌を食べさせられるかどうかは飼育開始時の大きな関門であり得る。特に哺乳類や大型鳥類など心理的に発達した動物は精神的ストレスで餌を取らないケースがあり、極端な場合はそのまま餓死にいたる。あるいは特殊な餌の取り方をするものでは、飼育下でそれを再現できないために餌をとれない例もある。

両生類爬虫類では、餌が動かないと食べない例もある。生き餌を常に確保できればいいのであるが、簡単ではない。また、飼育して確保できる生き餌があっても、同じものばかりでは飽きられる例もあり、このような場合には人工飼料など、より入手しやすいがすぐには食べない餌を食べさせたい。このような餌の変更の場合にも餌付けと言われることがある。たいていは始めは生き餌と一緒に与えるなどして馴らせる。手から餌をとるドバト(ニューヨーク)

さらに、単に食べさせるだけでなく、人間の手から食べるようにさせるのを餌付けという例もある。水族館などでこれを行い、観客にその様子を見せる『餌付けショー』を行っている例がある。
野生動物に対する例

野生動物に対して餌付けが行われるのは、大きくは二つの目的がある。給餌による保護を目的とする場合と、観察を容易にするためである。
保護を目的とする場合

希少動物に対して、餌を与えて保護を行う場合がある。この場合、あまり人為的な形態を取らないのが普通で、特に近年ではこのような配慮が強くされるようになった。それでも、野鳥関係などでは、鳥の目の前で餌を撒くような簡単な手法が取られる例が多い。(※餌付け#問題点も参照)
観察を目的とする場合ニホンザルの餌付け (嵐山モンキーパークいわたやま)

動物を観察しやすくすることを目的として餌付けが行われることもある。むしろ餌付けという言葉が似つかわしいのはこちらかもしれない。餌でおびき寄せてその姿を見る、あるいはそれによって継続観察をする。科学的な研究のための場合もあれば、見物のための場合もある。特に観光のための場合もあり、これは別に後述する。以下のような例が有名である。

鳥に餌をやる例
庭に給餌台を設けて果物などを置き、庭に小鳥を呼び寄せることはよく行われる。子供用の鳥類図鑑などでも砂場や水場とともに餌台を置く事が解説されており、鳥を観察するためのごくありふれた方法と見なされていることが分かる。近年ではデジタルカメラブームの中で、それによる鳥類撮影のために餌を与えておびき寄せる形の餌付けを行っている例もある。

ニホンザルの場合
今西錦司の一派はニホンザルに餌を与え、餌場にある程度の時間滞在させ、また人間の接近を許させることによって猿の行動を詳しく観察し、個体識別の上で継続調査を行うことを可能とした。このような調査として有名なのは幸島高崎山である。この研究方法によって画期的な成果を上げ、後にこの方法を用いて世界の猿の研究に手を広げた。幸島では1950年に川村俊蔵と伊谷純一郎がニホンザル研究を始め、当初はサルの群れを追って山中を歩いたが、ほとんど成果が上がらず、群れの数すら分からなかった。そこで1952年に餌付けを開始、最初は島内のあちこちに餌を置き、それがなくなっているのを確認しながら、次第に餌の場所を減らし、最後は開けた砂浜の一つの餌場に群れを呼び出すことに成功した。餌付け開始から四カ月かかったと言う。なお、この時の餌はサツマイモであったが、実はこの群れは以前にサツマイモを食べた経験がある。見慣れない餌の場合には餌付けにはもっと時間がかかることもある。幸島ではミカンを食べるようになるのに一カ年がかかった[4]

その他の例
様々な動物の研究で餌を置いて誘引することはよく行われる。深海など生物の密度が低いところでも、餌で誘引することがある。ただしこれらの多くは一時的なものである。
観光目的の例

動物に餌をやることはそれによって集まる動物を見物する目的で行われる場合もある。餌をもらいに集まる鳩の群れ(バルセロナ)

公園ハトに餌をやるのは日本ではごく普通に各地で見られる。そのための餌を販売することもあちこちで見られ、観光に一役買っている。同様に小鳥に餌を与えて呼び寄せることは世界各地に見られるようである。オーストラリアの公園ではインコ類の群れが集まって、大変やかましいらしい。その他、出水ツル渡来地に見られるように、渡り鳥の渡来地で給餌を行うこともあちこちで行われている。自然公園等において、餌付けによって動物を呼び、観光にする例もある。古くは奈良公園でもシカに鹿煎餅をやっている。上記のようなサルの餌付けの地も観光に転用された例があり、他でも餌付けによって集めたサルを観光の対象とする地が各地に現われた。

海洋リゾートでは潜水ツアーなどでえさを与えて魚を集める例はよくある。特殊な例としては、タイ(タヒチ?)のボラボラ島モルディブタヒチなどでサメエイウツボなど、特殊なもの、危険な魚を餌付けしてあり、これを見せるのが有名である。
家畜化を目的とする場合

歴史上では、野生動物を家畜化するために、長期間にわたり餌付けをして人間や人間社会に慣れさせていった例もある。イヌがその典型例だといわれており、オオカミに長期間にわたって餌付けをすることで人懐っこいオオカミの個体群が形成され、その個体群がイヌの起源になったと言われている。
無意識の餌付けこぼれたイチゴミルクを飲むリス。(アーカディア国立公園

野生動物被害との関連で問題になっているものに意識しない餌付けがある。たとえば果実畑において、出荷されなかった果実を畑の片隅に放置すれば、動物がこれを食べにくることが考えられる。その結果この果実はその動物の餌のリストに加えられ、また畑は採食の場と認識されることになる。結果として畑の作物で餌付けをしたのと同じことになるであろう。


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