餃子の王将
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「京都王将」はこの項目へ転送されています。「大阪王将」とは異なります。
餃子の王将のロゴ餃子の王将 四条大宮店(直営1号店)
京都府京都市中京区餃子の王将の看板メニューである焼き餃子。餃子の王将 空港線豊中店
大阪府豊中市)看板の上部に「京都」と書かれている。餃子の王将 早稲田夏目坂通り店(2018年)

餃子の王将(ぎょうざのおうしょう)は、株式会社王将フードサービス京阪神地区を中心に全国展開する餃子を売りにした中華料理チェーン

単に「王将」と呼ばれることもあるが、後述の「大阪王将」と区別するために「京都王将」と呼ばれることもある[1][2][3]。看板に「京都」と明記してある店舗も存在する。

2024年3月31日現在、直営店545店舗(うち海外2店舗)、フランチャイズ186店舗の計731店舗を展開している[4]。なお、青森岩手秋田山形福島島根宮崎沖縄の各県[注 1]には未出店となっている。
店舗形態
餃子の王将

本チェーンの代表的な店舗の形態である。

1967年昭和42年)12月25日京都市大宮駅付近(四条大宮)に一号店を開店。1970年代後半からは東京地区に積極的に出店している。

繁華街・駅前型から郊外型など幅広いエリアに出店している。店も小さなタイプからロードサイドの大型店舗など幅広い。

オープンキッチンスタイルでの店舗調理で、一部の店舗を除いて、各店舗で調理が行われている。これは、中華料理は出来立てが一番美味しい、調理の過程が見えた方が安心度が高い、という理念によるものであり、2000年(平成12年)初めごろ、不況により外食産業全般が不調になった際に、餃子の王将もコストカットのため、他の大型外食チェーン店と同じように、セントラルキッチンの食材を大幅に増やしたが、餃子の王将らしさがなくなったと不評で、従来の方式に戻したという経緯もある。但し、食材の下拵えや製麺などは作業効率とコストダウンを考えて、セントラルキッチンで行われている。

店の看板である餃子については、過去、店舗毎の味のバラツキを無くすためセントラルキッチンで餡と皮を製造し、各店舗に配送し販売当日に包んで焼いていた。しかし従業員が総出で1日1000食以上も餃子の包みを余儀なくされる店舗も増え、次第に店内サービスや調理業務を圧迫し始めたことから、全自動成型餃子システムを導入したセントラルキッチンによる製造に移行。2016年に東日本エリアをカバーする東松山工場が竣工し、東日本の各店舗へ配送を始めたことを契機に全国に拡大、2019年までに店内の餃子製造を取りやめている[5][6]。なお、ラーメンに関しては、店舗で仕込んだ独自のラーメンを提供している店もある。

2021年4月14日、愛知県半田市に餃子の王将で初となるドライブスルー対応店舗の半田やなべ店がオープン[7][8]

2022年4月27日、昨今の小麦や食用油をはじめとする原材料価格の高騰や人件費、物流費の上昇などを受け、 同年5月14日よりメニュー全体の約2割の商品を、税抜きで20?30円の値上げを発表[9]

2022年10月18日、ウクライナ情勢円安の進行等に起因して、原材料やエネルギー価格はその後も想定を超えて上昇することが予想されるため、同年11月19日よりグランドメニューのうち35商品の価格を、税抜きで10円?50円の値上げを発表[10]
くるくる寿司

1987年からは回転寿司事業に参入し、「くるくる寿司」の名前で餃子の王将の店舗内に併設する形[11]で最大20店舗まで拡大したが、話題性や収益の低下を受け、2013年に撤退した[12]
中国・台湾進出餃子の王将大連商場店
遼寧省大連市

2005年1月には、初海外進出として中華人民共和国遼寧省大連市に現地子会社「王将餃子(大連)餐飲有限公司」を設立し、同年8月、大連に出店を果たした。「餃子の王将」が餃子母国へ凱旋帰国!をキャッチフレーズに餃子発祥の地の1つとされる満洲の大連に「日本の中華料理」を輸出する形で話題にもなった。CMからのキャッチフレーズである「食は万里を超える」を実践する意気込みである。

尚、日本の店舗であることを強調するために、看板などは日本語で「ぎょうざの王将」と「餃子」を平仮名表記している。2008年8月には大連商場店(1号店)、開発区店、人民路店、英華街店、金州店と5店舗に成長した。

一時は6店舗にまで拡大したが、業績悪化のため2014年10月31日に子会社の解散を決定し、同年11月に全店舗閉店。2016年3月には子会社の清算完了。大連の「餃子の王将」の閉店後、元関係者らによって「大連嘉和屋餐飲有限公司」が設立され、2015年、「餃子の王将」の店舗跡地に「嘉和屋(カワヤ)」を営業開始した[13]

2016年6月28日の株主総会で、海外再進出として年内に台湾へ出店する方針を発表した[14]。2017年4月、台湾・高雄市の「漢神アリーナショッピングプラザ(漢神巨蛋購物廣場)」に台湾1号店となる「餃子の王将 高雄漢神巨蛋店」をオープンした。台湾では主食である餃子を、敢えて白飯と一緒に提供する「餃子セット」など、日本流の食べ方を提案している。
GYOZA OHSHO

2016年3月、女性をメインターゲットとした新コンセプト店舗「GYOZA OHSHO」をオープンした。今後の世界進出を視野に入れ「ジャパニーズカジュアル」をコンセプトとし、女性デザイナーによる設計を採用し、「女性が多く入店しやすい」ような店舗創りがなされている[15]。料理研究家、小針衣里加の監修によりメニュー開発を行い、おからと紅しょうがを餡にした揚げ餃子、サワークリームとバターで食べるスープ餃子、チーズケーキの形をした卵焼きなどの商品を揃えた[16]

GYOZA OHSHO 烏丸御池店(2016年3月3日オープン)

GYOZA OHSHO 阪神芦屋店(2016年8月31日オープン)

GYOZA OHSHO 大宮駅西口店(2016年10月15日オープン。首都圏かつ東日本で初となるGYOZA OHSHOの店舗だったが、2021年12月現在「餃子の王将 大宮駅西口店」に衣替え)

GYOZA OHSHO 京都高島屋店(2017年2月8日オープン。餃子の王将で初となる餃子持ち帰り専門店。2021年6月30日をもって閉店)

GYOZA OHSHO プライムツリー赤池店(2017年11月24日オープン。東海地区で初となるGYOZA OHSHOの店舗)

GYOZA OHSHO 有楽町国際フォーラム口店(2019年3月2日オープン。東京都内で初となるGYOZA OHSHOの店舗)

餃子の王将 Express

餃子の王将 Expressは、全席スタンディングスタイルの店舗で、「列車の発車時刻までのわずかな時間」「待ち合わせまでのひととき」といったニーズに応えられるようスピーディさを重視、味にも満足いただけるよう、食材や調理方法にこだわっている[17][18]

2019年6月27日にリニューアルオープンしたアトレ秋葉原の1階に、餃子の王将の新業態店舗1号店となる「餃子の王将 Express アトレ秋葉原店」がオープンした。
Joy Naho

Joy Nahoは、テイクアウト&デリバリーの餃子の王将の新業態店舗1号店となり、2021年6月25日にジョイ・ナーホ 池尻大橋店がオープンした[19]
いけすの王将

かつては「いけすの王将」として和食部門にも進出していたが、2011年8月31日に最後の店舗が閉店された。詳細は「いけすの王将」を参照
メニュー極王天津飯

餃子の王将は、地域性やお客様ニーズに応えるため、エリアごとにメニューを変えている。また、餃子等の全店共通基本メニュー以外のメニューは各店舗の店長に裁量が認められているため、店舗によってもメニューが異なる[20]

各店独自の組み合わせで定食やセットメニューが設定されている場合も多い。


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