飯田 裕久(いいだ ひろひさ、1963年11月5日 - 2010年7月2日)は、日本の作家[1]、警察ドラマ・映画監修者、俳優、元警察官[2]。 千葉県出身。高校卒業後、1982年に警視庁へ入庁。拝命3年で所轄の捜査員となったが、トリカブト殺人事件で本庁の支援に携わったことがきっかけで1992年に刑事部捜査第一課へ異動。音羽お受験殺人や地下鉄サリン事件他、100件以上の捜査に関わる[3]。2007年、勤続25年を機会に警部補(係長)で退職。以後は映画・ドラマ制作の世界に入る。 5年D組を経て五社プロダクションへ。警察ドラマ・映画の演技指導などに携わる一方、ノンフィクションや小説も執筆。経験を生かして人気作品を監修し[4][5]、その内の一部の作品に俳優として出演もした。代表作に「警視庁捜査一課刑事」「地取り」などがある。[6] 2010年7月2日午後10時48分、脳出血のため、東京都練馬区の病院で死去。46歳没。 家族思いな人物と言われ、家族には常に厳しく当たるも時に優しさを見せたりしていた。学生時代にはシェフを目指しており、そのため料理が非常に得意であり、家族・同僚などによく食事を振る舞っていたと言われている。 大の酒・タバコ好きであり、ラッキーストライクを愛用していた。
人物
著書
警視庁捜査一課刑事 朝日新聞出版、2008年(現役時代の体験を元にしたノンフィクション)
地取り(小説)朝日新聞出版、2009年
検挙票(小説)朝日新聞出版、2009年
自分を鍛える働き方 ―「刑事五十訓」に学ぶ― サンマーク出版、2010年(エッセイ)
「裏」を見通す技術 ―勝ちたいあなたに捧げる刑事の「マル秘情報収集法」― 講談社+α新書、2010年
映画監修
ロストクライム -閃光-[7](「結城稔」役で出演)
踊る大捜査線3
鑑識・米沢守の事件簿
相棒 -劇場版II- 警視庁占拠! 特命係の一番長い夜
舞台監修
ロス・タイム・ライフ第二話
TVドラマ監修
相棒(エンディングクレジット非掲載)
ゴンゾウ 伝説の刑事
西部方面警務隊
東京DOGS
臨場シリーズ(兼出演)
キイナ?不可能犯罪捜査官?
BOSS
ハンチョウ
刑事一代
新・警視庁捜査一課9係
働くゴン
アンタッチャブル?事件記者・鳴海遼子?
その男、副署長・3(兼出演)
交渉人 遠野麻衣子・最後の事件
山村美紗サスペンス 狩矢警部シリーズ8 京都西大路通り殺人事件(兼出演)
東野圭吾「幻夜」
陽はまた昇る(原案のみ)
メディア・ミックス
テレビドラマ
テレビ朝日系
ヘヤチョウ(2017年12月17日、主演:内野聖陽、原作:「地取り」「検挙票」)
参照
⇒asahi.com(朝日新聞社):警視庁捜査一課刑事 飯田裕久さん - 著者に会いたい - BOOK
脚注^ 時事ドットコム:飯田裕久さん死去(作家、警察ドラマ・映画監修者)
^ 「相棒」「臨場」「踊る大捜査線3」…刑事ドラマ支えた警察監修者、飯田裕久氏死去 産経新聞2010年7月4日
^ 「自分を鍛える働き方」のアマゾンにおける著者紹介より
^ 飯田裕久氏=作家 : おくやみ : 社会 : 読売新聞
^ 訃報:飯田裕久さん46歳=刑事ドラマ、映画の警察監修 毎日新聞
^ 飯田裕久さん死去(作家、警察ドラマ・映画監修者) - 社会 朝日新聞2010年7月3日