航空団(こうくうだん)ないし飛行団(ひこうだん)は、軍隊における部隊編制単位のひとつ(団)。主に空軍や陸軍航空隊(陸軍航空部隊)・海軍航空隊(海軍航空部隊)の編制として用いられ、多くの空軍・航空部隊では基本的な戦略単位ないし戦術単位
として扱われる。
目次
1 概要
2 日本
2.1 日本陸軍
2.2 航空自衛隊
2.2.1 組織概要
2.2.2 内部組織
3 外部リンク
アメリカ空軍とイギリス空軍では用語が逆転しており、アメリカ空軍においてはWingがGroupの上級部隊であるが、イギリス空軍では逆にGroupがWingの上級部隊である。アメリカ式の編制を採用した日本の航空自衛隊においては、Wingを航空団、Groupを飛行群と称している。したがって、イギリス空軍の部隊名を逐語訳した場合、航空自衛隊のそれとは上下関係が逆転することに留意する必要がある。 アメリカ式の航空団は、陸軍においては旅団または連隊に比せられる単位であり、准将(OF-6)または大佐(OF-5)によって指揮される。アメリカ空軍においては、2個以上の飛行群から編成されており、48機から100機程度の航空機を保有している。 一方、イギリス式の航空団は、陸軍においては連隊または大隊に比せられる単位であり、大佐(OF-5)または中佐(OF-4)によって指揮される。イギリス空軍においては、3個ないし4個の飛行隊から編成されており、17機から48機程度の航空機を保有している。 航空自衛隊イギリス空軍式アメリカ空軍式 大日本帝国陸軍の航空部隊では旅団相当の編制として、飛行団(軍隊符号:FB)が使用されていた。長は団長(飛行団長)で少将・大佐・中佐クラスが補職する。 日本陸軍の航空部隊における基本実戦部隊編制単位は連隊相当の飛行戦隊(FR/F)であり、その上級部隊が飛行団となる(この飛行団の上級部隊が飛行師団(FD)、更に上が航空軍(FA))。飛行団自体は1935年の組織改編で新設された部隊であり、概ね2個ないし3個飛行戦隊を隷属する。 実戦部隊である飛行団の他、主に練習飛行隊(RF)・教育飛行隊(FRK)・錬成飛行隊(FRL)といった各教育飛行部隊を隷下にもつ、教育飛行団(KFB)なども編成されている。 航空自衛隊の航空団(Air Wing)は、隷下に飛行群(Air Group)を有し、また空将補(OF-7、少将相当)によって指揮されるという点からは、アメリカ式の編制に近い。しかし、1個航空団が1個飛行群しか有さないため、規模の面では、イギリス式編制に近いものとなっている。 航空自衛隊においては、航空方面隊等に属する7個航空団と、航空教育集団に属する2個航空団がある。航空団を直接指揮する上位組織はない。各航空団司令部の下に、飛行群、整備補給群、基地業務群が構成されている。 航空幕僚監部 -(司令部:東京都・市谷本村町)
概要
航空団Group(飛行集団)Wing(航空団)
(飛行群)Wing(飛行団)Group(飛行群)
飛行隊Squadron(飛行隊・飛行中隊)Squadron(飛行隊・飛行中隊)
日本
日本陸軍詳細は「陸軍飛行戦隊#飛行団」を参照
航空自衛隊
組織概要
航空総隊 - (司令部:東京都・府中市)
北部航空方面隊 - (司令部:三沢基地 青森県三沢市)
第2航空団 - 千歳基地 (北海道千歳市)
第3航空団 - 三沢基地
中部航空方面隊 - (司令部:入間基地 埼玉県狭山市)
第6航空団 - 小松基地(石川県小松市)
第7航空団 - 百里基地(茨城県小美玉市)
西部航空方面隊 - (司令部:春日基地 福岡県春日市)
第5航空団 - 新田原基地(宮崎県児湯郡)
第8航空団 - 築城基地 (福岡県築上郡築上町)
南西航空混成団 - (司令部:那覇基地 沖縄県那覇市)
第9航空団[1] - 那覇基地
航空教育集団 - (司令部:浜松基地 静岡県浜松市)
第1航空団 - 浜松基地
第4航空団 - 松島基地(宮城県東松島市)
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