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「風」のその他の用法については「風 (曖昧さ回避)」をご覧ください。
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出典検索?: "風" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2018年8月)
風になびく樹木

風(かぜ)とは、空気流れのこと、流れる空気自体のこと、またはそれによる現象ビル風など)のことである。
「風」という言葉の意味

現代では「気流」が類義語にあたる[1]。「風」に対して、風が全くない無風状態のことを「(なぎ)」という。

また、古来、風という言葉は眼に見えないものを象徴するためにも使われる。日本語でも意味深い言葉であるが、日本語以外では例えばヘブライ語で風に相当し、の発音に似る「Ru(巻き舌)ah」という言葉は深い意味を持っている。(→聖霊霊性の項に説明あり)

空気全体の動きということで、全体的な雰囲気の方向のような意味で「風」という言葉が使われる例が多い。選挙において「無党派の風が吹いた」とか、「逆風が強かった」などという。また、芸術ファッションなどにおいて○○風(ふう)というのもこれに近い。
気象学的説明風杯型風速計風を受けて流される森林火災の煙、アメリカカリフォルニア州吹流し。風の吹いていく方向に流れている。

現代の気象学においては「風」とは、地球上の大気の流れを意味している。厳密には、地面に対して水平方向の流れ(水平風)のみを指し、垂直方向の流れ(鉛直風)は上昇気流または下降気流というが[2]、一般的には分けないことが多い。ただ、日常において風は水平方向に吹くことが多いため、風といえば普通は水平方向の風を指す。
風の要素

風は、風向風速の2つの要素に分解してとらえることが可能である[2]

風向は、0度から360度までの方位で表されるが、通常は16方位で表す[2]。風向に関してはしばしば勘違いが起こるが、風が吹いてくる方向のことを指す[2]。たとえば「北東の風」は北東から吹いてくる風のことで、観測者を中心に見ると北東から南西に向かって吹く風を示す。

風速は、日本では秒速 (m/s) で表すのが普通であるが、国際的にはしばしばノット (kt) がよく用いられる。また、風速はビューフォート風力階級によって0から12の13段階に分類された「風力」として表現されることがある[3]。風向や風速は風向風速計によって観測する。風速計には風杯型や風車型などいくつかの型が存在する[4]

気象学上風を物理量として扱わなければならない場合は、この2要素を用いる。ただ、これは風が水平方向にしか吹かないと仮定した場合の表現であり、垂直方向の風は表現できない。垂直方向の風を表現する際は、鉛直p速度というものを用いる。
原因

物理学的には、場所による気圧の不均一を解消しようとして発生するのが風だと解釈できる[5]。気象学では、「風は気圧傾度力によって発生する」と表現する[6]

気圧の不均一や気圧傾度力が生まれる根本的な原因は、地球上において、場所によって太陽エネルギーの分布(≒温度)が異なるためである[7]。日光の当たり具合や地表の温まりやすさの違いが、島や大陸といった巨大なスケールで存在すると、気圧が不均一になり、数千km規模の高気圧低気圧が生まれる。高気圧からは風が吹き出し、低気圧には風が吹き込む[8]。高気圧から低気圧へと流れる空気が、「風」の主因となる。

気圧の不均一・気圧傾度力が大きいほど、風は強くなる。天気図で言うと、等圧線の間隔が狭いほど風は強い。ただ、高気圧・低気圧の風は長い距離を流れるため、コリオリの力遠心力を受けて回転を伴う風となる。これを地衡風傾度風という[9]。風の回転を物理量として表現する際には、風向・風速では不十分なので渦度を用いる。
風に作用する力

気圧傾度力以外で、風に作用するには以下のようなものがある。その場所その時の風によって、働く力や大きさは異なる。

コリオリの力(転向力) - 水平方向の大きさが数百 - 数千kmと大きな風(低気圧や高気圧に伴う風)に働く。風の方向を大きく変えるものの、風速には作用しない[10]

地表との摩擦力 - 地表付近の大気境界層を流れる風に働く。上空に行くほど小さくなり、高度約1km以上ではほとんど無視して考えてよい。(自由大気層)。このため、地表面付近の風は弱く、地表からの影響が弱くなる上空の方が風速は早くなる[11]。地表でも粗度が小さい海面上では影響が弱く、陸上ではやや影響が強まり、鬱蒼とした森林の中や建物が密集したところでは強く働き、風の様子を大きく変える[12][13]

風自身の回転による遠心力 - 竜巻台風の中心などの場合はこの力が大きくなる。台風の目は風に働く遠心力が大き過ぎると気圧傾度力と釣り合ったところで、それ以上内側に風が入り込めなくなり、強い上昇気流となり境界をつくる現象である(一方で目の中は下降気流となっている)。

地球の引力(重力) - 重力は、密度が高く温度が低い空気ほど大きく働く。上昇気流・下降気流に関しては大きな影響力がある。水平風でも、重力波の風などには大きな影響を及ぼす。重力は、裏を返せば密度の低い空気に働く浮力と考えることもできる。

風の変化風の変化する周期をグラフ化したもの

風は常に変化しているが、変化の周期には傾向がある。地域差も大きいが、一般的には低気圧・高気圧の通過といった総観スケール気象による変化(約4日周期)が最も大きく、次に季節変化によるもの(1年周期)が大きい。またこれと並んで、「風の息」と呼ばれる小刻みな風向風速の変化によるもの(約1秒単位)も卓越する[14]。海陸風の影響を受ける地域では、約12時間周期の変化も卓越する。

一般的に、「強風」と呼ばれる風は、数十 - 数間程度連続する風速の大きい風を指す。


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