風魔の小次郎
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風魔の小次郎
ジャンル
忍者、バトルファンタジー
漫画
作者車田正美
出版社集英社
掲載誌週刊少年ジャンプ
レーベルジャンプ・コミックス
発表期間1982年3・4号 - 1983年49号
巻数全10巻(JC)
全6巻(ワイド版)
全6巻(文庫版)
話数全96話
OVA:
夜叉篇
聖剣戦争篇
最終章 風魔反乱篇
原作車田正美
監督うえだひでひと
キャラクターデザイン荒木伸吾姫野美智
アニメーション制作アニメイトフィルム
製作白川隆三、高橋豊
発表期間1989年6月1日 - 1992年12月21日
話数全13話
テレビドラマ
原作車田正美
監督大岡俊彦市野龍一
制作ゼネラル・エンタテイメント
放送局独立UHF局他 計6局(放送局参照)
放送期間2007年10月3日 - 12月26日
話数全13話
テンプレート - ノート

『風魔の小次郎』(ふうまのこじろう)は、車田正美による日本漫画

大人気を博した『リングにかけろ』の次の連載作品。現代に生き残っていた忍びの闘いを描く。『週刊少年ジャンプ増刊号1982年1月10日増刊)』(集英社)に読み切りとして『風魔の小次郎《序章》』が掲載され、その後、1982年3・4号から1983年49号まで『週刊少年ジャンプ』本誌に連載された。単行本はジャンプ・コミックス全10巻、ワイド版全6巻、文庫版全6巻、究極最終版全3巻。

1989年から1992年にかけてOVAが計3シリーズ作られた。また、2007年に実写作品として連続テレビドラマ化された。

2003年から車田正美原作で作画を由利聡が担当する続編『風魔の小次郎 柳生暗殺帖』が『チャンピオンRED』(秋田書店)で連載されたが2006年より休載。車田自身の執筆による『風魔の小次郎 序の巻』が同誌にて、2019年10月号から12月号まで連載。
ストーリー

大きく分けて三部構成となっている。
第一部・夜叉篇

高等学校・白凰学院(はくおうがくいん)の助っ人を依頼された風魔一族総帥は背後に別の忍の存在を嗅ぎ取る。それは関東一円の制圧を目論む学園の陰で暗躍する夜叉一族であった。助っ人として派遣された小次郎一人による夜叉一族との対決は、小次郎が夜叉側の傭兵のサイキック戦士・飛鳥武蔵に足を貫かれ、小次郎絶体絶命のその時、風魔から選ばれた戦士たちが救援に駆けつけ、夜叉一族と風魔一族との全面対決の様相を呈することとなる。対決の中で夜叉一族の戦士たちは全滅するも、圧倒的な強さを誇る飛鳥武蔵の前に徐々に追い詰められていく風魔戦士たち。苦境を救ったのは伝説の剛刀・風林火山を手にした手負いの小次郎であった。風林火山の前に超能力を封じられた武蔵は次第に劣勢へと追い込まれていくが、小次郎のとどめの一撃を防いだのは、飛鳥武蔵の手にする封印されていた長刀・伝説の黄金剣であった。遥かなる時を越え、2本の伝説の聖剣がここにあいまみえた。小次郎と武蔵の戦いは、飛鳥武蔵が戦う理由であった妹の死とともに、終わりを告げる。

ドラマ版はこの『夜叉編』をベースにして進められている。
第二部・聖剣戦争篇

夜叉八将軍の敗北によって夜叉の目論見は潰えたかのように思われたが、夜叉による関東制圧は聖剣を巡るさらなる争いの序幕でしかなかった。この世には小次郎の風林火山、飛鳥武蔵の黄金剣を含む10本の聖剣が存在し、それを巡って争いが続けられてきたのである。2つの聖剣が元となり、再び聖剣を巡る戦いが始まる。集結する秩序(コスモ)の戦士5人と、華悪崇(カオス)の戦士5人。決戦の舞台は聖地・月。相打ちにより、コスモとカオスの戦いは来世に持ち越され、永劫に戦いの運命は続くかと思われた。そのとき、生まれ変わった風林火山と、それを手にした小次郎により、運命は変わる。そして、10本の聖剣もコスモとカオスの戦いも無へと帰した。
第三部・風魔反乱篇

聖剣戦争が終結して後3月。小次郎と竜魔の行方はようとして知れなかった。そんな中、華悪崇により滅ぼされたはずの風魔一族の中に、危うく難を逃れて無事生き残った者たちがいた。そしてその中に「新生風魔一族」を標榜し、古い考えを持つ同族を滅ぼして一族の新しい再興を目指す一派が現れる。そしてその牙は、戦いに生き残っていた小龍たちにも向けられた。敵の首領の使うマインド・コントロールによる凄惨な同士討ちの末、「敵のマインド・コントロールにかからないほどのマインド・コントロールを味方からかけられた」小次郎が勝負を制した。
登場人物

「声」はOVA版での、「演」はドラマ版での配役。

本作品では全編もしくは複数の部に登場している人物でも部ごとに立場・役回りが大幅に異なる場合が多いため、そのような人物でも、それぞれの部ごとに改めて記載した。
第一部
風魔一族

実在していたと言われる北条氏に仕えた忍集団。下記の九忍(9人)は風魔内でも最強の戦士たちで、夜叉一族との全面戦争時に人選された者である。夜叉のように素顔をシルエットで隠して登場したのは一回のみ(竜魔、劉鵬、項羽)で、後は全員登場時は素顔で登場している。『風魔の小次郎』とは史実の風魔一族の総帥風魔小太郎佐々木小次郎をかけたもので、ライバルの飛鳥武蔵も宮本武蔵から名付けられた。
小次郎(こじろう)
難波圭一/演:村井良大主人公。風魔一族の戦士。修行中の身ながら、群がりくる蜂を木刀一本で全部打ち落とせるほどの動体視力・反射神経を持つ。飛鳥武蔵をして「成長したら恐ろしい存在になる」と言わしめるほどにその潜在能力は高いものの、思慮に乏しく猪突猛進の嫌いがあり、総帥いわく「バカ」らしい。柳生蘭子から授けられた“剛刀・風林火山”(木刀)により、サイキックソルジャーや超能力集団の華悪崇(カオス)とも互角以上に戦えた。八将軍戦は後半のみの登場で風林火山を持って妖水、黒獅子を倒した。なお、原作(第一部)においては竜魔たち登場以後から風林火山受領までの間は昏睡状態だったため、ほとんど出番はなかったが、OVA版では琳彪暗殺と同時に意識を取り戻した上、小龍が看破した項羽に化けた白虎に対し自らの怪我を押してまで琳彪の敵を討とうとした。ドラマ版では原作以上に活発なやんちゃ坊主として描かれており、霧風ら風魔の一部のメンバーからは忍に不向きと手厳しい意見が出ている。


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