風船
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「ふうせん」はこの項目へ転送されています。1956年公開の日本映画については「風船 (映画)」を、1990年公開の日本映画については「ふうせん (映画)」をご覧ください。

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最も一般的なラウンド型のゴム風船

風船(ふうせん、Balloon、バルーン)とは、ゴムビニールなどで作られたの中に気体を入れて膨らませて使われる玩具である。気体が水素ヘリウムといった浮揚性のあるガスの場合には、さらに持ち手となるリボンを装着することがある。

風船は玩具のほか、販促(PR)、ギフトイベントなどのバルーンデコレーション・風船飛ばしバルーンリリース)、スポーツ応援、大道芸を含むバルーンアート手品科学実験イベント、風船バレー風船割りなどのレクリエーションスポーツや遊戯施設、食品包装、医療分野などに使われているが、もっとも用途が広いのはゴム製の風船である。

また、風船の同義語として用いられる気球という名称がある。日本語では、「風船」は玩具としての気球を表すことに対して、「気球(ききゅう)」は気象観測用ゴム気球アドバルーンと呼ばれる気球広告、乗用の熱気球など、より実用的な用途のものに対し用いられることが多い。

風船を使ったギネス世界記録認定種目は多数存在する[1]

なお、日本の大正や昭和期の文学作品に登場する「風船玉」という言葉は現在のゴム風船のことである。
風船の種類

現在「風船」を示す場合、「ゴム風船」か「マイラーバルーン」を示す場合が多い。
ゴム風船

ゴム風船とは、天然ゴムラテックス[2])を原料に作られた伸縮性の大きい風船の総称で、バルーン業界では ラテックス風船・ラテックスバルーン(Latex balloon)・ラバーバルーン(Rubber balloon)と呼ばれることが多い。
サイズ

ゴム風船のサイズは日本国内に出回るバルーンアート用をはじめとするゴム風船の多くが海外のバルーンメーカーのブランド製品が多用され、また多くが製造拠点も海外にあることから、吹後の横幅をインチ(1インチ=2.54センチメートル)単位、また大型の風船はフィート(1フィート=30.48センチメートル)単位でヤード・ポンド法表記されることが多い。また一部の日本製の風船は「号」「寸」「丸」や「二寸六分」「千丸」など独自のサイズ規格で表記される。なお小口で市販されるパーティーグッズ用の商品にはセンチメートルなどメートル法単位でも表記されるが、玩具用途の商品ではサイズ表記も無いことも少なくない。

市場には9インチ(約23センチメートル)から11インチ(約28センチメートル)程度の大きさの風船が最も出回っている。しかし商品に明記されるサイズはあくまでも目安である。それは市場に出回る数多くのゴム風船は現在では風船型の浸漬[3]をはじめ多くの工程を機械化したオートメーションで製造されるが、各メーカーごとに風船の製造法が異なることや、着色や加硫に必要な加熱の時間を短縮させるために入れられるゴム添加剤[4]の配合が違うため、ゴム膜の厚みや伸張率、膨らましやすさなどゴム風船の特性に少なからず影響を与え、さらに製品には経年変化による劣化の影響もあるからである。

また市場に出回ることは多くないが、ハンドメイド(手作り)で製造されるゴム風船もあり、同じサイズで納品される商品でもゴムの厚みなどにばらつきが出やすいが、一方でゴム風船の特性の微調整が可能で、幼児でも膨らますことのできる玩具の毛笛用風船は職人の手作りにより製造されている。(毛笛の笛は市販の強度のある風船に付け替えてもうまく音が出ない。)破裂するゴム風船

ゴム風船は通常は規定サイズを超えて膨らませ続けると口元の方に向かって膨らみ洋梨状となり、ついには大きな音を出して破裂する。(洋梨上になった風船を「洋梨」という表現だけで使う人もいる。)また風船を針などで刺すとその穴から一気に破裂する。ゴム膜がはじけ飛ぶ運動は瞬間的であるため、高速度撮影ハイスピードカメラ)の恰好の素材であり、また風船の破裂音はピストルの号砲音と共に単発音源にも使われることがある[5]

破裂

規定のサイズを超えて膨らませると破裂することがあるが、風船のサイズが大きくなるにつれて、破裂時の音も大きくなる。

ゴム風船の色についてはバルーンアート用途の商品において特に種類が多く、その質感から次のように大別されるがメーカーにより呼称も違うことがある。またメーカーにより独自のバリエーションのカラーシリーズ[6]が設定されていることもあり、同じメーカーの同じ色の銘柄であってもカラーシリーズの違いにより色感が違うことも多い。

スタンダード・カラー - ベーシック・カラーともいわれる単純色。膨らましても光の透過性が低い。

ジュエル・カラー - クリスタル・カラーともいわれる。膨らませると光の透過性が高くなる。またダイアモンドクリアのように透明に近いものもある。

パール・カラー - 真珠の表面のような細かな粒状感がある。高級感が出ることから、結婚式の装飾でよく用いられる。金属質の光沢の強いものはメタリック・カラーともいわれる。上記のものと比較してゴムが硬めである。

ほかにも、マーブル(大理石模様)、アガット(メノウ模様)や後述のパンチバルーン(羽衣風船)のように複数の色の液体が絡み合ったようなデザインの商品もあり、こちらは風船の型を複数のゴム液に浸漬して製造される。またヨーヨー風船に描かれた不規則な曲線模様は、半製品の付いた風船型を着色したゴム液に回転させながら垂らし落とすことにより製造される[7]

なお複数の色の商品を詰め合わせた商品はアソート(アソートメント)と呼ばれる。

そのほかオリジナルの動物の漫画の書かれたマンガ風船をはじめ、規則的に水玉や星など配置したものや地球儀などバルーンアートや装飾に多用されやすい柄、誕生日、季節行事、周年行事、結婚式などで汎用的に使いやすいデザインを印刷した出来合いの印刷風船はプリントバルーンという。

プロ野球球団の名入りジェット風船やアニメなどの著名なキャラクターなどが印刷されたものは各団体や玩具メーカーのグッズとして市販されている。(企業名などのオリジナル印刷の風船については名入れ風船についての項を参照。)
耐久性屋外に展示し時間が経過したゴム風船。表面につやがなくなっている。

ゴム風船は膨らまし、しぼませることを数度繰り返すとゴム膜が伸びやすくなり、新品の風船より大きく膨らませることができるが、耐久性は低下する。また膨らませたゴム風船を屋外の直射日光排気ガスなど煤煙塵埃の多い場所やエアコンなど通風の多い場所に放置すると、紫外線酸化のほか塵埃の付着などでゴム膜の劣化が早まり、膜のつやや光沢、透明感を失い色が白みがかり破裂することがある。そのほか直射日光や強い照明による熱で風船の中のガスが膨張し破裂を引き起こすこともある。
種類
ラウンドバルーン
ラウンドバルーン(Round balloon)とは、もっとも一般的に市場に出回る形状の丸いゴム風船の総称。楕円球体や水滴状の物や、球体のもの。葉巻形状や長楕円体の飛行船(ブリンプ)形状のものなど多くの種類がある。
ツイストバルーンによるバルーンモデリングの一例
ツイストバルーン
ツイストバルーン(Twisted balloon)とは、「マジックバルーン」(宝興産)、「ペンシルバルーン」(鈴木ラテックス)のほか、造形物に動物が多いことから「どうぶつふうせん」とも呼ばれるバルーン造型に多用される細長いゴム風船のことで、球体でないことからノンラウンドとも呼ばれる。ツイストバルーンにも種類があり、膨らました時の太さと長さを3桁の数字で表記されることが多い。(「260」は太さ2インチ、長さ60インチとなる。) またツイストバルーンには、リンゴの茎のような突起を持つ商品リンゴ風船「320」や黒く細い突起を持つ商品ビーボディ「321」のほか、緩やかに先端が細くなる特殊形状をもつ商品もあり、造型の可能性をさらに広げている。ツイストバルーンは一般のゴム風船よりも膨らます際の空気圧が高く、大道芸人には口で膨らませることができる人も多いが、普通はバルーンポンプで膨らませることが多い。ツイストバルーンは大道芸などで多用され、空気を入れた物をねじり曲げて動物などの形を作る。このようなツイストバルーンで物体を形づくるバルーンアートは「バルーンモデリング」(Balloon modeling)やバルーンスカルプチャー(Balloon sculpture) とも呼ばれ、ピエロクラウン)や大道芸人(ストリートパフォーマー)、ホスピタルクラウン、一部の若手芸人芸能人の基本的な習得芸のひとつとなっている。また民間でも学校の学園祭の出し物や、NPO法人・ボランティア団体や一般企業参加のイベントの出展ブースの配布サービスや販売店の来店者サービスなどで無料で配布されることも多く、基本的なバルーン芸として日本でも認知されている。
リンコルーン
リンコルーン(LINK-O-LOON™)とは、南米コロンビア・センペルテックス(Sempertex)が販売するラウンド型(球形)のゴム風船のてっぺんにゴムチューブのようなひもが付いた形状のゴム風船。ひも部分は膨らまないため互いの風船の口とひも部分を結ぶことで、風船を数珠つなぎにしたバルーンデコレーションを容易に製作することができる。シェイプバルーンの一例
変形風船
変形風船(Shaped balloon)とは、ゴム風船の特殊形状のものでシェイプバルーンとも呼ばれる。5連玉状の花型のブロッサム型・ドーナツ型などの穴のある物、ハート型、雪だるま型やウサギなどの耳をかたどり顔を印刷した耳付き型をはじめ多くのバリエーションが存在する。これらは風船の形状からゴム膜の一部に力学的負担の大きい部分が存在するため、従来の球型(ラウンド)よりも規定サイズ内で破裂する率が高く、耳付きの物は膨らます際にもテクニックが必要なことも多いが、変形風船は世界的に人気がある。日本の千葉県浦安市にある東京ディズニーランド(現在の東京ディズニーリゾート)では、開業以来キャラクターをあしらった耳付のゴム風船が、東京ディズニーリゾート内の日本初のディズニーホテルであるディズニーアンバサダーホテルが開業する2000年(平成12年)7月まで販売が行われ、以後ディスニーキャラクターの入ったマイラーバルーンに販売が切り替わっている。
ジャイアントバルーン
ジャイアントバルーンとは、ラウンド型(球体)の大型のゴム風船のことで、一般的なサイズのバリエーションは吹後の直径が75 - 180センチメートルで巨大なものになると数メートル以上となるものもある。(17フィートの風船もある)バルーンデコレーションのほか、中に風船をたくさん仕込みスパークバルーンのアトラクションや、膨らました風船の中に人が入る風船人間(Balloon man)のパフォーマンスにも使われることがある。世間ではこのジャイアントバルーンとともにゴム気球(気象観測用ゴム気球)は俗に巨大風船といわれる。巨大な風船を破裂させると爆発音に近い大轟音を伴うほか、風圧の威力は家具を吹き飛ばすほどのものとなるため危険である。
ジェット風船
プロ野球の応援でラッキーセブンや試合勝利の時に観客が空気を入れたものを一斉に手放し、雰囲気を盛り上げることが多い(ラッキーセブンや試合終了時以外に放出すると、試合の妨害により退場させられる事もあり得る)。
パンチバルーン
パンチバルーン(Punch ball balloon)とは、直径30 - 40センチメートルの大きさに丸く膨らむ大型のゴム風船で、通常は風船に付いたゴムひもを手に持ち突いて遊ぶ。パンチバルーン用の風船で太いゴムひもが取り付けられている物は口元の一部に少し大きいふくらみを持ち、膨らました後に口元をたたんで風船本体に押し込むことができ、口を結ぶ必要がない。また羽衣模様のものは羽衣風船やピーコックバルーン(鈴木ラテックス)と呼ばれるがこちらは口元を結んだ後にゴムひもを付けて同様に遊ぶことができる。
バルーン玩具
バルーン玩具として、ゴム風船から空気が抜けるときの力を利用する玩具には先述のジェット風船のほか、長いストローの先のリード)に薄いゴム風船を付けて空気が抜けるときに笛を鳴らす毛笛。9の字状に口が突き出ていて空気が抜けるときに音を出しながら自ら回転するくるくる風船。クッションなどに忍ばせた空気を入れたゴム袋を圧迫することで袋の口のばたつきによりバズ音を発生させるブーブークッション。吹き出す空気の力で模型の車や船を走らせるバルーンカーや風船ボート。吹き出す空気でプロペラを回して飛ばすバルーンヘリコプター、パイプ状のゴム袋に水とグリセリンを入れ、どじょうのように手でつかみにくく作られた感触玩具つるべえなどの風船玩具が古くからある。またパーティーゲームのグッズとしても風船ラシアンルーレットをはじめ、各種販売されている。
ガス風船ガス風船

ガス風船とは、一般には浮揚性のある水素ガスヘリウムガスを注入したゴム風船やマイラーバルーンのこと。

日本では昭和末期までは風船配布や風船飛ばしに水素ガスが用いられることが多く、水素を入れたアドバルーンやガス風船が爆発事故を起こすことは珍しくなかった(1953年銀座チョコレートショップ爆発火災など)。水素を入れた理由として、ヘリウムガスより水素ガスのほうが浮きやすく、日本は国内でヘリウムを産出できず高価な一方で、石炭ガスなどから精製できる水素ガスが安価だったことがある。しかし現在では引火による爆発の危険を排する目的から、業界内の自主的規制により特別な事情がない限りヘリウムガスが使用される。

ヘリウムを入れた浮く風船は、デパートの催事や遊園地などで子供用の玩具として配られたり販売されることが多い。ヘリウム入りの風船を膨らまし配布する作業を効率よく行うためにひもやリボンの付いた風船用資材が多く作られており、風船の口を巻き付けて固定するプラスチックや紙製の止め具をクリップ、ゴム風船の口にはめた状態でガス注入ができる逆止弁付きの止め具をバルブと呼ばれ、このクリップやバルブを用いたヘリウム入り風船の配布は数多く行われている。

配布用のゴム風船は球形(ラウンド型)では9インチや11インチのサイズが一般的。なお7インチや5インチなどの小さいサイズの風船は、風船に入れるヘリウムガスの浮力が風船自体の重さに負けて浮かないため浮揚目的では使用されない。

ガス風船には浮力があり、球状の風船本体のみでは扱いにくいため、持ち手となる糸やリボンが取り付けられることが多い。風船棒と呼ばれるプラスチック製の棒が取り付けられることもある。また、子供などが誤って空に飛ばさないように、浮力を相殺するだけの重量のおもりが取り付けられることもある。後述するが、特にマイラーバルーンでは、素材が生分解されないために、ほぼ必ずといっていいほどおもりが装着され、リリースされることを防ぐようになっている。

ゴム風船にヘリウムを充填すると時間の経過とともに、ゴム膜の分子の間からヘリウムが抜けていき、やがて浮力を失いしぼんでくる。以下に、ヘリウムガスを充填したラウンドバルーンの浮力、ガス量、浮揚時間の目安を示す[8][9][10]が、ゴム風船のガスの抜けやすさは注入するガスの種類によっても異なる[11]


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