風林火山_(NHK大河ドラマ)
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この記事はプロジェクト:大河ドラマの編集方針を採用しています。編集される方はご一読下さい。

風林火山
主人公・山本勘助(松本楓湖作、恵林寺蔵)
ジャンルドラマ
原作井上靖風林火山
脚本大森寿美男
演出清水一彦
出演者内野聖陽
(以下五十音順)
浅田美代子
池脇千鶴
市川亀治郎
市川左團次
緒形拳
GACKT
金田明夫
貫地谷しほり
桜井幸子
佐々木蔵之介
佐藤隆太
宍戸開
柴本幸
清水美砂
高橋和也
田辺誠一
谷原章介
千葉真一
仲代達矢
藤村志保
風吹ジュン
松井誠
水川あさみ
竜雷太
ナレーター加賀美幸子
音楽千住明
時代設定戦国時代 (日本)
製作
製作総指揮若泉久朗
プロデューサー中村高志
制作日本放送協会

放送
放送国・地域 日本
放送期間2007年1月7日 - 12月16日
放送時間日曜 20:00 - 20:45
放送枠大河ドラマ
放送分45分
回数50

番組年表
前作功名が辻
次作篤姫
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『風林火山』(ふうりんかざん)は、2007年1月7日から12月16日まで放送されたNHK大河ドラマ第46作。
作品内容と反響

原作は、2007年に生誕百周年となる小説家・井上靖1950年代初頭に執筆した同名小説『風林火山』で、井上作品の大河ドラマ化は初めて。武田信玄(晴信)の軍師として知られる伝説的人物、山本勘助の生涯を描く。戦国時代甲斐国が舞台となった作品である。主人公の山本勘助を内野聖陽が演じた。

原作は勘助の武田家仕官から始まるが、本作は前半生にあたる放浪時代からスタートし、序盤は農民の娘・ミツとの悲恋など、オリジナルの展開となった。第12回「勘助仕官」から原作部分に入り、勘助が討死したとされる第四次川中島の戦いが最終回となった。ただ、第12回以降もオリジナルストーリーを基本に原作部分を組み入れる方式を取り入れており、第12回以降もオリジナルドラマの要素が強い。ホームドラマ的な要素が多かった近年の大河ドラマとは一線を画し、戦国時代の価値観に極力近づけていることを特色としている。しかし、堅苦しい話ばかりではなく、時々登場人物たちのユーモラスなやり取りも挿入され、緩急のある骨太な人間ドラマが繰り広げられた。戦国時代を扱った大河ドラマとしては視聴率に伸び悩んだが、原作小説を元に、各登場人物を個性豊かに描いた大森寿美男による脚本が評価を得た[注釈 1][注釈 2][4]。制作統括の若泉久朗と大森は『てるてる家族』以来のコンビとなる。

一般の戦国ドラマでは登場することの少ない山城の姿はVFXを駆使して再現され、音楽は『ほんまもん』、『雪の女王』などの作品を手がけた千住明が担当。勇壮かつ重厚なオープニングテーマは大河史上でも傑作の評が高く、その後も民放やCMなどでしばしば流用されている。

オープニングタイトルの冒頭部分で、風林火山の句「疾きこと風の如く、徐かなること林の如く、侵掠すること火の如く、動かざること山の如し」が内野聖陽によって朗読されており、第30回放送分より新たに収録し直されたものを放送している。

本編・次回予告の後、関連する名所・名刹を紹介するコーナー「風林火山紀行」が設けられた。最終回では、武田家と上杉家のその後について紹介された。クランクイン当初は全49回(2007年12月9日終了)での放送予定だったが、番組の人気と、クライマックスである第四次川中島の戦いのロケで迫力シーンが多く撮れたことを理由に急遽1話分を増やし、全50回放送へと変更された[5]。大河ドラマ放送途中での増話決定は例が無い。なおNHKが公開した「平成19年度収支予算と事業計画の説明資料」によると、1話当たりの制作費は6,080万円となっている。

最高視聴率22.9%、平均視聴率18.7%(視聴率は関東地区ビデオリサーチ社調べ)[6]
配役

制作統括の若泉久朗は、「本格派かつ新鮮」「新鮮かつ重厚」をモットーとした配役を行った。

主演の内野聖陽は1998年徳川慶喜』以来、2度目の出演で主役を射止めた。今回が大河ドラマ初出演となる板垣信方役の千葉真一を筆頭に、武田信玄役に歌舞伎二代目 市川亀治郎上杉謙信役にミュージシャンGackt、ヒロイン由布姫役に新人の柴本幸北条氏康役に大衆演劇松井誠など、テレビドラマの出演を主としない俳優が主要キャストに名を連ね、加藤武金田明夫小日向文世仲代達矢演劇をメインとする役者や、若手では池脇千鶴桜井幸子佐藤隆太谷原章介水川あさみなど、映画・テレビドラマ・演劇の各界で活躍する俳優陣が脇を固めた[7]。サブレギュラーやゲストでは有薗芳記井川遥石橋蓮司伊武雅刀今井朋彦上杉祥三大森暁美近藤芳正笹野高史佐藤慶鈴木瑞穂寺島進西田尚美西岡徳馬光石研緑魔子横内正などが出演。キャストの発表時期は例年と比べて遅く、村上義清役の永島敏行宇佐美定満役の緒形拳など、ドラマ後半の主要人物の多くは、放送時の6月以降に発表されたが、これは若泉の方針によるものである。

全体的な配役は一般的な知名度よりも演技力を重要視しており、そのため近年の大河ドラマに見られた配役傾向とは異なっているが[注釈 3]、各出演者の演技は総じて評価されている[9][10]。音楽の千住明と題字の柿沼康二が武田家の家臣役、山梨ことば指導の笠井一彦が僧侶役で出演した。
地元への影響

物語の主要な舞台となる山梨県や長野県ではブームに便乗して観光客誘致を行っており、観光収入も増加を見せている。特に1988年の『武田信玄』以来のご当地となる山梨県では甲府市において「風林火山博」を開催し、山梨県立博物館では大河ドラマにちなんだ企画展を開催するなど[注釈 4]、アピール活動を行い、毎年4月に開催される「信玄公祭り」においても賑わいを見せた。特に2007年の信玄公祭りでは、大河ドラマのPRを兼ねて、勘助役の内野聖陽と信玄役の市川亀治郎を招き、パレードを行っている。一方で、山梨は首都圏からも近いため日帰りでの観光が主流であり、周辺観光施設への波及効果が薄いことも指摘されている[11]

勘助の遺髪塚や持念仏の摩利支天のある長谷寺大林家の屋敷跡の碑や今川義元の胴塚などがある愛知県豊川市牛久保町辺りでも、観光客誘致を行った。

新潟県では上杉謙信役のGacktが2007年8月25日・26日に上越市春日山地区で開催された「第82回謙信公祭」に同役で出演した(25日のみ)。参加した25日の出陣行列には18万5,200人、2日合計で20万3,100人が集まり[12]、大きな経済効果があったと市長が答えている[13]。これを受け、翌年以降も2009年以外[注釈 5]、メインとなる出陣行列と川中島合戦に謙信役として毎年出演を続けており[注釈 6]、1年のブランクのあった2010年でも24万人の動員を記録するなど、その評価は今なお高い[14]
劇中で使用された故事成語など

ドラマのタイトル「風林火山」は『孫子』の言葉であるが、ドラマの中でも故事成語が多用された他、戦国武将の名言とされている言葉がドラマの中でも登場した。以下に例示する。

使用された故事成語・武将の名言等発言者出典意味等
兵は詭道也武田晴信
山本勘助孫子[15]戦争とは、敵をだます行為である。
利をもって合する者は窮禍患害に迫られて相棄つ
天をもって属する者は窮禍患害に迫られて相収む太原崇孚雪斎荘子[16]利害で結ばれた者は、苦難に立てばやすやすと相手を見捨てる。
天命により信頼しあう者は、苦難にあっても助け合う。
鷦鷯深林に巣くうも一枝に過ぎず長尾景虎荘子[17]鷦鷯(ミソサザイ)は広い林に巣をつくるが、実際必要なのはただ1本の枝である。分相応を説いた故事成語。
禍福は糾える縄の如し太原崇孚雪斎史記(南越伝[18])など災いが福になったり、福が災いの元になることもある。
小善は大悪に似て大善は非情に似たり武田晴信不明小さな善行は良いことをしているように見えても、大悪に通じることもあり、大きな善行は非情に見えることもある。
人は城 人は石垣 人は堀 情けは味方 仇は敵なり武田晴信
板垣信方甲陽軍鑑どれだけ城を堅固にしても、人の心が離れてしまったら世を治めることはできない。
情けは人をつなぎとめ、結果として国を栄えさせるが、仇を増やせば国は滅びる
晴信行儀に於て、その外の法度以下に相違の事あらば、
貴賎を選ばず目安を以て申すべし、時宜に依り、
その覚悟を成すべし。武田晴信
駒井政武甲州法度晴信がこの法度に反することがあれば貴賤を問わず申し出よ。
自分も罰せられるであろう。
大将によらず、諸侍とも義を専らにまもるべし。
義に違いては、たとい一国二国切り取りたりというとも後代の恥辱をいかがわ、
天運尽き果て滅亡を致すとも、義理違えまじきと心得なば、
末世に後ろ指をささるる恥辱はあるまじく候。
古き物語を聞きても、義を守りての滅亡と、義を捨てての栄華とは、天地各別にて候。
大将の心底たしかにかくのごときにおいては、諸侍義理を思わん。
その上無道の働きにて利を得たる者、天罰ついに遁れ難し。北条氏綱
北条氏康北条氏綱公御書置大将から侍まで、義を大事にせよ。
義を違えては、たとえ一国二国切り取ったとしても、後世に恥辱を残す。
天運が無く滅亡しても、義理を守ることを心得ていれば、末世に後ろ指を指されることはない。
歴史を見ても、義を守っての滅亡と、義を捨てての繁栄とは、天地ほどの違いがある。
大将が義を大事にしておれば、諸侍も義を重んじる。
その上道に反して利を得ても、天罰は逃れがたい。
運は天にあり。鎧は胸にあり。手柄は足にあり。
何時も敵を我が掌中に入れて合戦すべし。
死なんと戦へば生き、生きんと戦へば必ず死するものなり。
運は一定にあらず、時の次第と思うは間違いなり。
武士なれば、われ進むべき道はこれ他なしと、自らに運を定めるべし。長尾景虎春日山城壁書運命は天が決めるものであり、鎧は自分の心がある胸を守るものであり、手柄は戦場でどれだけ動くかで決まる。


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