風光る?甲子園?
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風光る
ジャンル野球漫画
漫画
原作・原案など
七三太朗
作画川三番地
出版社講談社
掲載誌月刊少年マガジン
レーベル講談社コミックス月刊マガジン
発表号1991年1月号 - 2006年4月号
巻数全44巻
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画
ポータル漫画

『風光る』(かぜひかる)は、原作七三太朗、漫画川三番地高校野球漫画である。『月刊少年マガジン』(講談社)にて1991年1月号から2006年4月号まで連載された。物語の舞台が甲子園に移って以降、タイトルが『風光る?甲子園?』と改題された。『風光る?甲子園?』は講談社コミックス版では『風光る』から巻数を引き継いでいるが、後の文庫版では巻数をリセットし1巻からの刊行となっている[1]。尚、本作は4P田中くんとはスターシステムの関係にある。(前作のヒロイン少女が本作では主人公の姉になっているのを始め、多くの登場人物が役割を変えて出演している)

1992年、第16回講談社漫画賞を受賞した。2021年8月時点で累計発行部数は670万部を記録している[2]
あらすじ

かつては甲子園にも出場する強豪だった多摩川高校野球部も、今や万年1回戦敗退の弱小校。

主人公・野中ゆたかはそんな多摩川高校野球部に在籍する補欠選手だが、野球選手の物まね(形態模写)が特技。そんな多摩川高校に、多摩川OBで甲子園に出場経験があり、東京六大学野球三冠王を取り「神宮の星」と異名をとった経験を持つ君島監督が赴任して来た。君島監督はゆたかの才能に目をつけ、エースで4番という重役を任せる。そして、練習試合で強豪・千束高校に対して接戦に持ち込んだという自信から選手たちは甲子園行きを目標として掲げるようになる。楽しい部活動をめざそうとしていた君島は、甲子園を目指すということは辛いことも多いと念を押すが、選手たちはこれを承諾。

まず、君島は土台作りとして基礎トレーニングのみを選手たちに課す。特に3年生を中心に指導方法に不安を覚えた選手たちだったが、1時間ほどの実践練習で基礎トレーニングが自分たちの技量向上に役立っていることを実感すると、さらなるトレーニングに打ち込むのだった。

1回戦・尾山台高校、2回戦・目蒲高校をコールドゲームで下した多摩川高校野球部は3回戦の相手、昭文館高校を相手に精神的にも苦戦するが、試合中にも成長するゆたかを中心にして、南東京大会を勝ち登り、全国でも旋風を巻き起こす。
登場人物
多摩川高校
野中ゆたか
多摩川高校の補欠選手。1年生。とても器用で、さまざまな野球選手の物まねが得意。非常に野球が好きで、姉曰く、野球中継を座って見たことがないという。丁寧な性格で、物まねを覚えるときには初めは鏡と正対しながら右投手の物まねだったら左から、左投手の物まねは右からやるという。これは打者でも同様。そのため右投手のフォームのものまねを左投げで、左投手のフォームのものまねを右投げで行える技術を兼ね備えている。元々は左利きであり右利きに矯正していた。またフォームだけで無く、ものまねした投手の決め球を投げることが出来る技術を持っているだけでなく、両投げに対応したグローブを使って両腕で様々なフォームを使い分けたり、153cmと言う小柄な体格を最大限活用した、普通の投手なら本来はすっぽ抜けのボールになるストレートをストライクゾーンに投げられるなどの投球に関しては多彩な幅を持つ。雨の日を想定した練習で濡れたボールで投球練習を行うなど準備に余念が無い。またバッティングも153cmと小柄な体格ながら、君島監督のアドバイスや予選までの間に肉体強化のトレーニングを積んだことで地区大会や甲子園でホームランを量産出来るパワーと高い打撃技術を兼ね備えている。そんなゆたかのセンスに目をつけて、君島監督は練習試合で4番で投手という重要なポジションを任せる。当初は戸惑っていたが、試合を重ねるごとに中心選手としての自覚と責任感に目覚め、風格が漂ってきた。地区予選では当初は投手は右投げの選手のものまねをしていたが、本豪学園高校の機動力野球に対する秘策として、試合中にグローブを付け替えることで左投げと右投げを使い分けることを始めた。ものまねもフォームやしぐさだけで無く、松井の日本での打撃フォームと日本よりもストライクゾーンが外が広いメジャーのストライクゾーンに対応するために日本とは違う立ち位置をするメジャーでの松井秀喜の打撃スタイルを使い分けるなどものまねの幅も広い。石川卒業後は、主将を務めることとなる。身長153センチ。
両投両打
ゆたかがものまねをした現実の選手
打者:落合博満清原和博イチロー松井秀喜バリー・ボンズ投手:野茂英雄山田久志今中慎二桑田真澄ランディ・ジョンソン
野中美奈子
ゆたかの姉。常にゆたかのことを心配している弟思いな姉だが、ゆたかにとっては「怖い姉ちゃん」。
君島
多摩川高校に赴任してきた監督。多摩川高校野球部OBで、かつて東京六大学野球三冠王の経験あり(ユニフォームから早稲田大学と思われる)。若さの割りに非常に落ち着いており、常に微笑を絶やさない。ベンチでは足を組んで、組んだ足の上から頬杖をついている。いろいろ謎の部分も多いが、選手への気配り・アドバイスは常に的確かつ重要。部員たちの自主性を重んじ、部員の人心掌握にも長けた名監督である。名門・京浜高校の小野監督から自身の後継者としてアプローチされていたが、野球の楽しさを母校に伝えるためその話を断った。
部長
表立ってゆたか達に協力をしていた人物。
永井先生
多摩川高校女子テニス部顧問。京浜高校との試合前日、練習に熱の入っていた野球部員のために、女子テニス部の部員たちと夕飯を作ったりするなどしていた。甲子園1回戦では、ゲスト出演もしていた。
石川
多摩川高校の主将で2番・キャッチャー。膝の突っ張りをゆたかに指摘されてから打撃がよくなった。少し熱い部分を持ち、ゆたかにアドバイスをされた当初はカッカしていたが、指摘が的確であったので納得したようである。守備はあまり上手ではなく、クロスプレイではたびたびボールをこぼしている。
小暮
多摩川高校の副主将で、3番・ファースト。ゆたかがレギュラー入りするまではエースで4番であった。その責任を感じてか力んでいたが、ゆたかに力みを指摘されて打撃開眼。非常に冷静な性格で、ゆたかの助言もすんなり聞き入れた。チーム1の野球センスを持つ。
岡田
多摩川高校でサードを守る。体が大きく頑丈で、打球を顔で止めるほど。力任せのスイングをしているとゆたかに指摘され修正し、打力が向上。千束戦で9番だった打順は、南東京予選以降は5番に昇格。精神的に優しすぎる性格のため、守備でのガッツが打撃に生かされて来れば怖い選手。
坂本英一
多摩川高校で1番を打ち、レフトを守っている。足が速いのに、フライばかり上げているから上から叩きつけるように打ったほうがいいとゆたかの指摘を受けて、修正。肩も強い。
佐々井
6番・センターの団子っ鼻。チーム1の強肩を持つ守りの要。
根岸
9番・ライト。千束戦のスタメンだった藤木を退けて、定位置を獲得した。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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