風が強く吹いている
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この項目では、三浦しをんの小説「風が強く吹いている」について説明しています。

いきものがかりの楽曲については「風が吹いている」をご覧ください。

AKB48の楽曲については「風は吹いている」をご覧ください。

ケツメイシの楽曲「風は吹いている」については「ケツメイシ#シングル」をご覧ください。

観月ありさの楽曲「風は吹いてる」については「エデンの都市」をご覧ください。

風が強く吹いている
ジャンルスポーツ駅伝競走
小説
著者三浦しをん
イラスト山口晃
出版社新潮社
発売日2006年9月22日
巻数全1巻
漫画
原作・原案など三浦しをん
作画海野そら太
出版社集英社
掲載誌週刊ヤングジャンプ
月刊ヤングジャンプ
レーベルヤングジャンプ・コミックス
発表号週刊:2007年46号 - 2008年32号
月刊:2008年9月号 - 2009年12月号
巻数全6巻
新装版:全4巻
映画
原作三浦しをん
監督大森寿美男
脚本大森寿美男
音楽千住明
製作「風が強く吹いている」製作委員会
配給松竹
封切日2009年10月31日
上映時間133分
アニメ
原作三浦しをん
監督野村和也
シリーズ構成喜安浩平
脚本喜安浩平
キャラクターデザイン千葉崇洋
音楽林ゆうき
アニメーション制作Production I.G
製作寛政大学陸上競技部後援会
放送局日本テレビほか
放送期間2018年10月3日 - 2019年3月27日
話数全23話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画映画アニメ
ポータル文学漫画映画アニメ

『風が強く吹いている』(かぜがつよくふいている)は、三浦しをんによる、箱根駅伝を舞台にした日本小説。2006年9月22日に新潮社より刊行。新潮文庫より文庫版も刊行されている。物語は2人の男子大学生を中心に展開される。

2007年の漫画化、ラジオドラマ化を皮切りに、2009年1月に舞台化、同年10月31日に実写映画化、2018年にテレビアニメ化、2020年に新作の舞台化が発表されている。2010年、第1回ブクログ大賞文庫本部門大賞を受賞。
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この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。あらすじの書き方を参考にして、物語全体の流れが理解できるように(ネタバレも含めて)、著作権侵害しないようご自身の言葉で加筆を行なってください。(2021年5月)(使い方

みずからが引き起こした暴力事件により、部活動を辞めることを余儀なくされた、天才ランナーの蔵原走(カケル)は、みずからの脚を万引きの道具として活かし、逃れるために夜道を走っていた。そこに偶然通りかかった、かつて強豪校で走っていた手負いのランナー、清瀬灰二(ハイジ)は、その走りに魅了され、自転車でカケルを追いかけ、「走るの好きか」と問う。

その問いに脚を止めたカケルに対し、ハイジは、みずからが学生の食事を作り生活面を管理している、格安学生寮の竹青荘(通称・アオタケ)に勧誘する。ほかに行くあてもなく、カケルが向かったアオタケでは、「漫画オタク」の美形、運動経験のない黒人、もてることを夢見る瓜二つの双子、争いごととは無縁な好青年、司法試験合格済みの秀才、ヘビースモーカーな25歳、就職活動に勤しむクイズ王と、個性豊かな面々がそれぞれの大学生活を謳歌していた。

そんな彼らが集う、カケルの歓迎会で、ハイジは「ここにいる10人で箱根駅伝を目指す」と高らかに宣言する。じつはアオタケは、ハイジが箱根駅伝を目指すための「寛政大学・陸上競技部錬成所」であったのだ。騙された、と抗議をする住人に対し、ハイジは彼らの心理を、時に巧みに、時に強引に掌握し、箱根駅伝を本気で目指すために突き進んでいく。

アオタケの住人は、大半が陸上素人ではあったが、トレーニングをしていくうちに各々の長所を伸ばし徐々に力をつけていく。それに対し、カケルは当初なし崩しに付き合ってはいたものの、箱根駅伝出場については本気に捉えておらず、住人との温度差を埋めきれずにいた。

そして初めての記録会で、カケルは大学陸上長距離界のトップ、藤岡一真の走りを見せつけられたうえ、箱根への道のりの険しさを突きつけられ、焦って住人と衝突する。そんなカケルに対し、ハイジはある言葉を投げかける。

こうして幾多の衝突を繰り返しながらも、アオタケの10人は、箱根駅伝に出場し、天下の険に辿り着くことを目標に、絆を育み成長していく。
登場人物
寛政大学

架空の大学で、小田急小田原線祖師ヶ谷大蔵駅成城学園前駅京王線千歳烏山駅が最寄り駅という設定。なお、アニメ版では成城大学が外観のモデルとなっている。
清瀬 灰二(きよせ はいじ)/ ハイジ
声 - 野島健児(ラジオ)、豊永利行(アニメ)[1]川上貴史(ボイスコミック) / 演 - 黄川田将也、松田裕、塚田僚一[2](舞台)、小出恵介(映画)本作の主人公で、文学部4年生。駅伝チームの主将で、第10区走者。陸上競技部の寮である「竹青荘(ちくせいそう、通称:アオタケ)」での食事や掃除、その他の雑用をはじめ、陸上部員の健康管理やトレーニングメニューなどを仕切っている。人の心を操るのが上手で、竹青荘の住人には「鬼」「詐欺師」と形容されることもある。基本は穏やかな性格であるが、ときに厳しく部員を鼓舞するリーダーシップの持ち主。誰よりも部員たちのことを考え、チームとしてのバランスを取ろうとする。また、大家である田崎の飼い犬であるニラの世話もハイジがしている。かつては強豪・出雲中央高校(漫画では出雲一高)の高校1年生で、5000mを14分10秒台で走る、エリートランナーだった。しかし練習中に脚に違和感を覚えるようになり、監督であった父に相談することもできず、結果右膝を剥離骨折し手術を経験している。カケルの走りを偶然目にし、その走りに魅せられたことによりアオタケに勧誘し、そろった住人を率いて、たった10人で箱根駅伝を目指そうと決意する。
蔵原 走(くらはら かける)/ カケル
声 - 今井翼(ラジオ)、大塚剛央(アニメ)[1]、若松共生(ボイスコミック) / 演 - 和田正人[注 1]堂本翔平矢部昌暉[2](舞台)、林遣都(映画)本作のもう一人の主人公で、社会学部1年生。第9区走者。アニメ版では主人公となっている。かっとなりやすい性格で、走ること以外は口下手で不器用。仙台城西高校出身で、高校2年生で5000mを13分50秒台という驚異的な速さで走る天才ランナーだったが、所属していた陸上部の勝利至上主義の監督とそりが合わず、問題を起こした。その結果、出場停止処分を受け、退部した。大学に進学してからも走ることを捨てることができず、当初は陸上部に所属することなく単独で走りつづけていたが、ハイジとの出会いで運命が大きく変わった。ハイジに勧誘されたことで、当初はなし崩しのようなかたちで陸上部に入部し、箱根を目指す。走ることについては文句なしのエースだが、人間的に未熟な点が多く、部員とは幾度も衝突を重ねたが、ハイジらとの日々を過ごすなかで、人間的にも大きく成長していった。漫画版では葉菜子に対し恋愛感情を持ち、双子のジョージ、ジョータにライバル意識も持ったりする一面もある。
杉山 高志(すぎやま たかし)/ 神童
声 - 沼田祐介(ラジオ)、内山昂輝(アニメ)[1]、團悠哉(ボイスコミック) / 演 - 渋江譲二 [注 2]磯野大 [注 3]冨岡健翔[2](舞台)橋本淳(映画)商学部3年生。第5区走者。地方出身で往復10kmの山道を歩いて学校に通っていた。映画版では秋田県、アニメ版では山形県出身の設定。素朴な好青年だが、故郷では何をやっても一番だったことから「神童」というあだ名がついた。しかし、上京すると、自分がただの凡人ということを悟った。穏やかかつ協調性のある性格で、自分のことよりも他人を優先しがち。前述の背景から、山道への適性を見出され「山登り」と呼ばれる急坂が続く5区に抜擢される。しかしその性格上、対外交渉を一手に担うことになり、箱根当日に体調を崩す。最悪なコンディションの状態でも走り続け、走るうえでもっとも大切なことだとハイジが称する「強さ」を体現する。竹青荘の住人で、唯一彼女がいる。漫画版では一人称が僕ではなく「オレ」となっており、性格は他メディアに比べ、若干つかみどころがなく、暗い。
柏崎 茜(かしわざき あかね)/ 王子
声 - 坂熊孝彦(ラジオ)、入野自由(アニメ)[1]、小野祐輔(ボイスコミック) / 演 - 松本慎也栗原大河阿部快征[2](舞台)、中村優一(映画)文学部2年生。第1区走者。極度の「漫画オタク」で、部屋は漫画で埋め尽くされている。大学内では漫画研究会に入部している。端整な顔立ちをしていることから「王子」というあだ名がついたが、その美しい容姿は何の役にも立っていない。メンバーのなかでは一番足が遅く、運動も苦手なため、練習でもその克服がチーム内での課題となっていた。最初のころはウォーミングアップにすら苦心し、箱根駅伝に出場するための標準タイムの倍以上の時間を要するほどであったが、ハイジに見込まれた生来の粘り強い精神もあり、完走するようになった。当初は、あまりに運動ができないことから、走ることそのものを悲観的に捉えているが、しだいに竹青荘の住人と走ることに対し愛着を感じ始めた。
城 太郎(じょう たろう) / ジョータ
声 - 根本幸多(ラジオ)、榎木淳弥(アニメ)[1]、大須賀直也(ボイスコミック) / 演 - 高木万平二葉勇(舞台)、斉藤慶太(映画)1年生。第3区走者。高校時代はサッカー部に所属していた。双子の弟のジョージのことを一番よく知っており、弟よりも自身がしっかりしていると思っている。天真爛漫に振る舞いながらも、実は計算して行動することもあり、本心から純粋に振る舞うジョージと自身は違うと感じている。女子が大好きで「彼女募集中」であるが、葉菜子の好意には気づいていなかった。実は弟のジョージのほうが、自身よりも走りに秀でていることに気づいており、ジョージの独り立ちを予感している。
城 次郎(じょう じろう)/ ジョージ
声 - 菅沼久義(ラジオ)、上村祐翔(アニメ)[1]、大須賀直也(ボイスコミック) / 演 - 高木心平二葉要(舞台)、斉藤祥太(映画)1年生。第4区走者。ジョータの双子の弟。高校時代はサッカー部に所属していた。裏表も計算もない、天真爛漫で無邪気な性格。同級生であるカケルとはよく衝突するものの、純粋にカケルの走りに憧れている。兄と同じく女の子が大好きで「彼女募集中」であるが、葉菜子の好意には気づいていなかった。自分と似た外見の兄がいること、間違えられやすいことに不満を感じておらず、子供の頃は友人を混乱させることを楽しんでいたふしもあるが、実は自分自身を認めて欲しいと思っている。
岩倉 雪彦(いわくら ゆきひこ)/ ユキ
声 - 三宅淳一(ラジオ)、興津和幸(アニメ)[1]、若松共生(ボイスコミック) / 演 - 粕谷吉洋、高岡裕貴[2](舞台)、森廉(映画)法学部4年生。第6区走者。色白で眼鏡をかけている。大学3年の時、司法試験に一発合格した秀才。しかしその反動でたがが外れ、クラブ遊びに興じるようになった。父親を事故で亡くし、母子家庭という環境で育った。女手ひとつで自分を育てた母親を幸せにしたい一心で弁護士を志し、高校生の時から独自に対策を行い努力を惜しまなかった。しかし母親が再婚したことで、目標を見失い、東京出身でありながら実家から遠ざかるために竹青荘に住んでいる。高校時代は剣道部に所属していたため、柔軟性に秀でている。その頭脳通りペース配分に優れ、走りに活かされる。知的で冷静な議論を好むが、ニコチャンの煙害にはたびたび激昂する。その一方で、ニコチャンのことを案じ、とりわけ気にかけることも多い。
ムサ・カマラ / ムサ
声 - 山本圭一郎(ラジオ)、株元英彰(アニメ)[1]湯本貴大(ボイスコミック) / 演 - 矢野デイビット、大日向コリン、澤井一希[2](舞台)、ダンテ・カーヴァー(映画)理工学部2年生。第2区走者。流暢な日本語を操り、丁寧な話し方をするアフリカ(アニメ版ではタンザニア)出身の黒人留学生。ただし、一般の留学生(国費留学生)であり、陸上経験はない。ハイジの計画に「黒人の足が速いというのは偏見です」と反論し、自分では戦力にならないと訴えた。しかし、竹青荘の居心地のよさと、ハイジの人望もありすぐに翻意し、箱根を目指す。 直前の記録会では14分台で完走するまでに成長した。神童にはたびたび分からない言葉について尋ね、難しい言葉を教えてもらっている。舞台版では黒人であるがために心ない電話のことで傷つき、心が大きく揺らぐが、藤岡の言葉に励まされ、ふたたび皆と箱根を目指す。
坂口 洋平(さかぐち ようへい)/ キング
声 - 西脇保(ラジオ)、北沢力(アニメ)[1]、川上貴史(ボイスコミック) / 演 - 瀧川英次、田中翔、安原寛之[2](舞台)、内野謙太(映画)社会学部4年生。


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