頼富 本宏(よりとみ もとひろ、1945年4月14日[1] - 2015年3月30日[2])は、日本の仏教学者(密教学専攻)、僧侶(東寺真言宗・実相寺
住職)。種智院大学密教資料研究所所長・学術顧問。種智院大学名誉教授・元学長。空海研究、曼荼羅思想研究に加え、インド・チベットの密教遺跡の現地調査も数度行っている。香川県出身。京都大学大学院文学研究科(仏教学)博士課程満期退学。1988年「密教仏の研究 文献・美術遺品両面からの研究」[3]で京都大学より文学博士の学位を取得。種智院大学講師、助教授、教授、国際日本文化研究センター教授、2002-10年種智院大学学長。2011年種智院大学を定年退職、名誉教授および同大学学術顧問。1982年に朝日学術奨励賞、1995年に密教学芸賞をそれぞれ受賞。2015年遷化。
著書
『中国密教の研究 般若と賛寧の密教理解を中心として』大東出版社 1979
『庶民のほとけ 観音・地蔵・不動』NHKブックス 1984
『マンダラの仏たち』東京美術選書 1985
『密教寸描』大東出版社 1986
『密教―悟りとほとけの道』講談社現代新書 1988
『密教とマンダラ その万華鏡的世界』日本放送出版協会 1990。改訂版 NHKライブラリー 2003。講談社学術文庫 2014
『十三仏功徳物語』総本山善通寺編 1990 ブックレット
『密教仏の研究』法藏館 1990
『曼荼羅の鑑賞基礎知識』至文堂 1991
『マンダラ講話 密教の智恵』朱鷺書房 1996
『「大日経」入門――慈悲のマンダラ世界』大法輪閣 2000、新装版2020
『あなたの密教 明日を生きる手立て』法藏館 2002
『空海と密教 「情報」と「癒し」の扉をひらく』PHP新書 2002。改訂版・PHP 2015。吉川弘文館「読みなおす日本史」 2023
『わたしの密教 今日を生きる智恵』法藏館 2002
『空海 平安のマルチ文化人』NHK人間講座:日本放送出版協会 2003。改訂版 NHKライブラリー 2005
『すぐわかるマンダラの仏たち』東京美術 2004
『『金剛頂経』入門 即身成仏への道』大法輪閣 2005、新装版2020
『四国遍路とはなにか』角川選書 2009
『日中を結んだ仏教僧 波濤を超えて決死の渡海』農文協 2009
『曼荼羅講伝抄録』同朋舎メディアプラン 2013
共著
『関西御利益の寺社』 白木利幸との共著、朱鷺書房 1993
『密教仏像図典 インドと日本のほとけたち』 下泉全暁共著、人文書院 1994
『写経の鑑賞基礎知識』 赤尾栄慶共著、至文堂 1994
『空海の歩いた道 残された言葉と風景』小学館 2003。永坂嘉光写真
『曼陀羅の思想』 鶴見和子との共著、藤原書店 2005
編著
『図解雑学シリーズ 般若心経』編著 今井淨圓