ユネスコの音楽都市(おんがくとし)プログラムは、創造都市ネットワークプロジェクトの一環である。
このネットワークプロジェクトは2004年に創設され、7つの創造的分野の都市が指定されている。他の分野は、工芸、デザイン、映画、食文化、文学、そしてメディアアートである[1]。
音楽都市の評価基準岸壁の道路コーレンレイとグラスレイ、ヘント、 ベルギー
音楽都市に指定されるためには、都市はユネスコが定めたいくつかの評価基準を満たさなければならない[2]。
指定されたユネスコの音楽都市には共通の特徴がある。
音楽創造活動の中心地である
国内および国際的音楽祭の主催経験がある
あらゆる形態の音楽産業の振興をしている
音楽学校、音楽大学、音楽専門の高等教育機関がある
アマチュア合唱団やオーケストラを含む、音楽教育の様々な仕組みがある
特定の音楽のジャンルおよび/又は他国の音楽に特化した国内外のプラットフォームがある
野外オーディトリアムなど、音楽の練習や鑑賞に適した文化施設がある
様々な音楽都市スペイン広場、セビリア、スペインキャヴァーン・クラブ、リヴァプール、イギリス
2006年3月、セビリアが最初の音楽都市に指定された。およそ2か月後にボローニャが続いた[3]。
セビリアには「伝説的フラメンコのシーン」があり、ユネスコはフラメンコを無形文化遺産に登録していた[4]。
浜松市は楽器メーカーであるヤマハ、カワイ、そしてローランドの創業地である。また楽器博物館もある[5]。
リヴァプール─「ビートルズを生んだ街」─は、音楽が「都市生活の中心である」ことから指定された。ユネスコはまた、若者のための音楽、教育、そして技能戦略が「明らかに定義されている」と指摘した[6]。
イダーニャ=ア=ノーヴァ(英語版)は「音楽のリズムによる生活」、ヘントは「文化に満ちた街」、オークランドは「ニュージーランド音楽産業の鼓動する地」として評価された[7][8][9]。
アデレードは「洗練され、文化的で、こぎれいでカジュアル」な点、大邱は「快適で進歩的」な点、リリア (スペイン)(英語版)は「中世と近代が混在する心地よい」点が評価された[10][11][12]。 2021年時点で、50の音楽都市がユネスコによって指定されている。 内訳はヨーロッパが19都市、アジアと中東が10都市、南北アメリカはそれぞれ6都市、アフリカは4都市、オセアニアが2都市である。 2つの都市が指定されている国は7か国ある。インド、コロンビア、ポルトガル、そしてイギリスは、3都市が指定されている。 音楽都市は次の通り。
音楽都市の一覧
アンボン インドネシア2019
オークランド ニュージーランド2017[9]
ベルファスト イギリス2021
バニャ・ルカボスニア・ヘルツェゴビナ2023[16]
ビサウ ギニアビサウ2023[16]
ボゴタ コロンビア2012[17]
ボローニャ イタリア2006[18]
ボルツァーノ イタリア2023[16]
ブラザヴィル コンゴ共和国2013[19]
ブルノ チェコ2017[20]
ブィドゴシュチュ ポーランド2023[16]
カラカス ベネズエラ2023[16]
チェンナイ インド2017
ダラット ベトナム2023[16]
大邱 大韓民国2017[21]
エッサウィラ モロッコ2019
フルティジャール(英語版) チリ2017[22]
ヘント ベルギー2009[8]
グラスゴー イギリス2008[23]