音楽のジャンル
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この項目では、音楽を分類する慣習的な区分自体について説明しています。具体的なジャンル名やサブジャンル名については「音楽のジャンル一覧」をご覧ください。

音楽のジャンル(おんがくのジャンル、: Music genre)とは、複数の音楽作品を共通の伝統様式や一連の約束事に当てはまるものとして識別する、慣習的な分類区分である[1]。「楽式(音楽形式)」および「音楽スタイル(音楽様式)」とは区別されて然るべきだが、実際にはこれらの用語が混同して使われることがある。

音楽は、多彩な方法で複数のジャンル(ポピュラー音楽と芸術音楽であったり、宗教音楽と世俗音楽など)に区分可能である。音楽の芸術的性質から、これらの分類がしばしば主観的で物議を醸したり、また一部のジャンル同士が重なっている場合もある。
定義

1965年に、ダグラス・M・グリーンが著書『Form in Tonal Music』にてジャンルと楽式とを区別している。彼は、ルネッサンス期に由来するジャンルの例として、マドリガーレモテットカンツォーナリチェルカーレ、ダンスを挙げている。さらにジャンルの意味を明確にするべく「ベートーヴェンの作品61とメンデルスゾーンの作品64は、楽式が異なるとはいえジャンルは同じヴァイオリン協奏曲である。しかし、モーツァルトの作曲したピアノのためのロンドK.511と彼のミサ曲K.317からのアニュス・デイは、ジャンルがまるで異なるのに楽式はそっくりである」とグリーンは記している[2]

1982年、フランコ・ファブリが現在規範的だと考えられている音楽ジャンルの定義を次のように提唱した[3]。「音楽ジャンルとは、社会的に認められた一連の規則によって進行が統制されている一連の音楽的事象」であり、この場合の音楽的事象とは「音を含むあらゆる種類のイベント界隈で演奏される各種の活動」と定義されている[4]

音楽のジャンルやサブジャンルは、音楽的技法 (Musical technique) 、文化的背景、テーマの内容や精神性によって定義される場合もある。たまに地理的な起源が音楽ジャンルを特定するために使われたりもするが、一つの地理的カテゴリーが多種多様なサブジャンルを含んでいることも多い。ティモシー・ローリーは1980年代初頭より「ジャンルはポピュラー音楽研究の部分集合から卒業して、音楽の研究対象を構築したり評価するためのほぼ至る所に存在する枠組みとなっている」と論じている[5]

「ジャンル」という用語は概ね多くの著者や音楽学者によって同じように定義されているのだが、関連する用語の「スタイル(様式)」には異なる解釈と定義がある。ピーター・ヴァン・デル・メルヴェのように、ジャンルとスタイルの用語を同じものとして扱い、ジャンルは複数楽曲が共有する固有のスタイルまたは「基本的な音楽言語」として定義されるべきだと言う人達もいる[6]。片やアラン・F・ムーアなど、ジャンルとスタイルは別々の2つの用語であり、主題などの二次的な特性もまたジャンルを区別しうるものだと述べる人達もいる[3]
分類

サブジャンルは、ジャンルの下位区分である[7][8]。音楽用語では、基本的な特性を採用している音楽ジャンルの下位分類であるが、明確な区別を有する独自の特性も備えており、ジャンル内の離れたところに固まっている。またサブジャンルは多くの場合そのジャンルでのスタイル(様式)として言及される[9][10][11]。20世紀におけるポピュラー音楽の増殖が、1200を超える定義可能な音楽のサブジャンルを生み出すことに繋がった。

作曲が、親ジャンルの全特性を共有させる複数ジャンルの交差作業に位置づけられる場合がある。そのため各ジャンルに同時に属するものがあって[4]、こうしたサブジャンルは「融合(フュージョン)」として知られている。 融合ジャンルの例としては、ジャズとロック音楽の融合であるジャズフュージョンや、カントリーミュージックとロック音楽の融合であるカントリーロックなどがある。

マイクロジャンルとは規模の小さな(ニッチな)ジャンルで[12]、主要なジャンルやそのサブジャンルの中にある下位区分にあたる。

1970年代末より、ヴィンチェンツォ・カポラレッティは音楽を生み出す「造形媒体」即ちアーティストによって採用される創造のインターフェース(認知環境)に基づいて、音楽ジャンルのより包括的な区分を提唱した。彼によって生み出されたAudiotactile音楽理論と呼ばれる理論は、音楽を以下の三分野に分類している。1)記述音楽、いわゆるクラシック音楽のように視覚的基盤(楽譜の類)を使って創造されたもの。 2)口頭音楽、これは民俗音楽や民族音楽のように録音技術が出現する前のもの。 3)Audiotactile音楽、これは録音技術を中心とした制作および配信プロセスのもの(例えば、ジャズ、ポップ、ロック、ラップなど)[13][14]
新ジャンルの分類と出現

音楽ジャンルの系譜学は、しばしば記述された楽譜の形において、古いジャンルの影響のもと新ジャンルがどのように発展したかを述べている。音楽の新ジャンルは、単に新しい分類の枠組を作ることに加えて、音楽の新たなスタイルの発展を通じて生じる可能性がある。既存ジャンルとは何ら関係のない音楽スタイルを創作することも考えられるが、新しいスタイルは一般的に既存ジャンルの影響を受けて出現する。

音楽学者は、フィリップ・タグの「民俗音楽、芸術音楽、ポピュラー音楽からなる公理三角形」など三分法区分に従って音楽を分類することがある[15]。彼は、これら3つがおのおの特定の基準に従って他と区別可能だと説明している[15]
ジャンルの自動認識

データマイニング共起分析に基づく音楽類似性 (musical similarity) 検出の自動化手法が、電子音楽配信(EDM)用に音楽タイトルを分類する目的で開発された[16][17]

Spotify傘下で音楽情報関連を扱うTheEchoNest社は、Every Noise at Onceと呼ばれる 「Spotifyによって5315のジャンル形状区分に関して追跡および分析されたデータを基に、アルゴリズム生成された音楽ジャンル空間の散布図」に基づいた、ジャンルとサブジャンルの分類認識スペクトルを作成した[18][19]
代替アプローチ

このほか、音楽はArousal, Valence, Depth[注釈 1]という3次元の変数に分けることもできる[21]。Arousalは刺激と安息(強烈、力強い、研ぎ澄まされた、スリリング vs 穏やか、落ち着いた、まろやか)などの生理学的プロセスを、Valenceは感情と気分(楽しい、幸せ、活気溢れる、熱狂的、楽しい vs 憂鬱、悲しい) を、Depthは認知プロセス(知的、洗練された、刺激的、複雑、詩的、深い、感情的、思慮深い vs パーティー音楽、ダンサブル) を反映するものである[21]。これら3次元の変数は、なぜ多くの人が伝統的に区分された異なるジャンルから似たような曲を好むのかを説明するのに役立っている[21]
大枠の音楽ジャンル
芸術音楽詳細は「現代の音楽#芸術音楽」を参照

芸術音楽は主にクラシックの伝統を含むもので、現代音楽でも昔のものでもクラシックな楽式を含むものを指す。


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