韓国鉄道5000系電車
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韓国鉄道公社311000系電車
韓国鉄道公社5000系電車
311x26編成・新塗装
基本情報
製造所大宇重工業
現代精工(現・現代モービス)
現代ロテム
主要諸元
編成10両
軌間1,435 mm
電気方式直流1,500V/交流25,000V(60Hz)
架空電車線方式
最高運転速度110 km/h
設計最高速度

110(3次車まで) km/h120(4次車以降) km/h
起動加速度3.0 km/h/s
減速度(常用)3.5 km/h/s
減速度(非常)4.5 km/h/s
編成定員1576(座席528)人
車両定員先頭車:148(座席48)人
中間車:160(座席54)人
車両重量27,5 - 42,0 t
編成重量355.0 t
全長20,250(トングリの先頭車)
20,000(従来型、トングリの中間車) mm
全幅3,200 mm
全高4,500 mm
主電動機かご形三相誘導電動機
駆動方式WNドライブ
歯車比14:99(7.07)3世代車まで
編成出力200kW×20=4,000kW
制御装置GTO素子VVVFインバータ制御
IGBT素子VVVFインバータ制御
いずれも1C4M制御
制動装置回生ブレーキ併用
電気指令式空気ブレーキ
保安装置ATS
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311x45編成

5000系電車(5000けいでんしゃ)は、1996年に登場した韓国鉄道庁交直流両用通勤形電車。当初は鉄道庁により、同庁の公社化後は韓国鉄道公社(KORAIL)で設計・製造された。2011年以降は改番により311000系となっている。
概要

1000系初期車の代替と、広域電鉄区間の拡大に伴う車両増加に対応するため、1996年11月に登場した。

先に安山線果川線4号線)と盆唐線に導入が開始された2000系(341000系・351000系)と同様のVVVFインバータ制御ステンレス製車体の交直流電車である。VVVFインバータ制御装置は、1-3世代車は東芝との技術提携を結んだ韓国・宇進産電および東芝製である。4世代車は三菱の電装品をベースとした現代ロテム製、5世代車は日立、三菱の電装品をベースとした宇進産電製である。

2011年4月から10月にかけて、311000系への改番が行われた。改番完了までは5000番台と311000番台が混在する状況となっていた。
バリエーション

本系列は1996年から現在に至る長期にわたって大量に製造が続いているため、製造時期によって仕様が異なる。
1世代(311x01編成 - 311x41編成が該当)

・1次車(311x01編成 - 311x06編成) 2次車(311x07編成 - 311x27編成) 3次車(311x28編成 - 311x41編成)

1996年度から1998年度にかけて10両編成42本(420両)が登場した。

1次車は通常増備車、2次車は京仁線九老?富平間の開業に伴う増備車として登場し、3次車は旧韓国鉄道1000系1x01編成 - 1x14編成の置き替え用車両として登場した。2030系(現341000系)1次車をベースとして設計されたが、ATCが設置されていない点が異なっている。

1世代車の前面形状は、ソウル地下鉄の4000系などに類義した顔となっており、平たい形状から現地の鉄道ファンからは「ナッチャギ・ナプチャギ(???)」、「ペタ子(ナプチャギの日本語訳)」という呼称がついている。車体は日本の国鉄205系がベースとなっており、雨どいや屋根上歩み板の形状、側面の扉の形状などは205系と非常に似ている。ただし、車体幅は205系の2,800mmよりも400mmも大きい3,200mmとなっている。

製造当初は車体塗装は、窓周りに黄色と緑色の帯が巻かれ、鉄道庁のロゴマークを車体に貼り付けていた。当初、行き先表示器は幕式であったが、現在は全編成がLED式となっている。2005年韓国鉄道公社発足に伴い、2004年度に「KORAIL」ロゴマークが車体に貼り付けられ、2006年までに塗装が変更された(詳細は後述)。それと同時に、車内の不燃化工事と車両番号ステッカーの貼り付けが行われている。

制御装置は東芝製MCK01C及び東芝から技術供与を受けた宇進産電製で、素子の冷却方式は強制風冷式を採用している。

311x39編成の311639号と、311x40編成の311340号・311640号、311x41編成の311341号・311641号は新造された車両ではなく、1000系中期車から改造編入された車両であったが、341000系の休車編成の中間車に差し替えられ、廃車となった。

5x19編成は、2007年5月12日永登浦駅で発生した4400形4404号機との衝突事故のため休車となっていた。このうち、損傷の激しかった5719号と5119号は廃車・解体され、残りの8両は長期休車の後、319000系(319x06編成・319x07編成)に改造された。

この車両形態は、5世代と6世代に全て置き換えられる予定。
2世代(311x42編成 - 311x65編成が該当)

・4次車(311x42編成 - 311x47編成) 5次車(311x48編成 - 311x63編成) 6次車(311x64編成・311x65編成)

2002年度から2004年度にかけて10両編成24本(240両)が登場した。

4次車は1000系1x15編成 - 1x20編成の置き替え用車両として、5次車は1000系1x21編成 - 1x28編成の置き替え用車両と、京釜線水原?餅店間の延伸開業に伴う増備車として、6次車は京釜線餅店?天安間延伸開業に伴う増備車として登場した。

前面デザインが大幅に変更され、丸っこい前面形状から「トングリ(???)」という呼称がついている。側窓はすべて1枚窓、出入口扉の窓も大型となり、JR東日本209系E231系などと類似した車体となっているが、ビードプレス車体は継続しており、歩み板の形状も従来通りである。

VVVFインバータ制御装置は素子の冷却方式を自然冷却方式に変更したCOV052-A0を搭載する。311x59編成までは従来車と同じくGTO素子であるが、311x60編成以降ではIGBT素子に変更されている。

311x47編成までの車体塗装は窓下に濃淡の緑帯、窓上に緑色の帯を巻き、鉄道庁のロゴマークを車体に貼り付けていた。行き先表示器と列車番号表示器は幕式である。

311x48編成以降は、車体塗装が先頭車前面と客用扉に赤色と紺色のアクセントが入った新塗装[1]となり、「KORAIL」ロゴマークが車体に貼り付けられている。のちに311x47編成までの車両もこの新塗装とロゴマークに順次変更された。

行き先表示器と列車番号表示器は、311x63編成までが幕式で、311x64編成と311x65編成がLED式である。行き先表示器と列車番号表示器が幕式の編成については、LED式表示器への交換を行った。また、車内の不燃化工事と車両番号ステッカーの貼り付けが当グループ全編成に施工されている。311x59編成から311x63編成は仕切板と床材を除いて当初から車内の不燃化工事を行った。311x64編成と311x65編成は車両番号ステッカーの貼り付けも行い、放火対策も強化され水色の塩化ビニルの使用を取りやめ灰色とKORAILブルー色の組み合わせのゴム材に変更されたほか、仕切板もKORAILロゴ入りのものに変更された。

耐用年数25年に達する2027年?2029年までに新型車両に置き換えられる予定。
3世代(311x66編成 - 312x03編成が該当)

・7次車(311x66編成 - 311x77編成) 8次車(311x78編成 - 311x82編成) 現321000系(321x01編成 - 321x07編成) 9次車(311x83編成 - 311x89編成) 元361000系(311x90編成・311x91編成の中間2両のみ) 10次車(311x92編成 - 311x94編成) 11次車(311x95編成 - 312x03編成)

2005年度から2016年度にかけて、1号線用に37編成370両、中央線用に7編成70両、京春線転属車に連結する中間車2両の計44編成と計444両が製造された。

7次車は1000系1x29編成 - 1x40編成の置き替え用車両として、8次車は京釜線水原?餅店間や京元線議政府?逍遥山間の延伸開業に伴う増備車として、9次車は3編成が通常増備車・4編成が1000系1x42編成 - 1x45編成の置き替え用車両として、10次車は1x48編成 - 1x50編成の置き替え用車両として、11次車は1000系1x60編成 - 1x62編成・1x64編成・1x67編成 - 1x69編成・1x72編成・1x73編成の計9編成を置き換え用車両として登場した。


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