韓国瑜
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中華民国政治家韓 国瑜韓 國瑜
立法院長として公開された公式写真(2024年)
生年月日 (1957-06-17) 1957年6月17日(66歳)
出生地 中華民国 台湾省台北県中和市
(現・新北市中和区
出身校陸軍軍官学校
東呉大学
国立政治大学
所属政党 中国国民党
配偶者李佳芬(中国語版)
第13代 立法院長
当選回数1回
在任期間2024年2月1日 - 現職
総統蔡英文
第2代 高雄市長
当選回数1回
在任期間2018年12月25日 - 2020年6月12日罷免
第2-4・11期 立法委員
選挙区比例代表制(第11期)
在任期間2024年2月1日 - 現職1993年2月1日 - 2002年1月31日
第12期 台北県議会議員
在任期間1990年3月1日 - 1993年1月31日
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韓 国瑜
職業:政治家
籍貫地河南省商丘(中国語版)
各種表記
各種表記(本名)
繁体字:韓 國瑜
簡体字:? 国瑜
?音:Han Guoyu
ラテン字:Han Kuo-yu
台湾語:Han Kok-ju
和名表記:かん こくゆ
発音転記:ハン グォユィ
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韓 国瑜(ハン・グォユィ、かん こくゆ、繁体字中国語: 韓 國瑜、1957年民国46年〉6月17日[1] - )は、中華民国台湾)の政治家外省人2020年に実施された第15回中華民国総統選挙では中国国民党の正式公認候補であった。2020年6月6日に実施された高雄市長罷免案投票により罷免同意多数により、2020年6月12日をもって罷免された[2]。これによって中華民国で初めて罷免された人物となった[3]。2024年1月の第十一回中華民国立法委員選挙で比例代表名簿順位1番として再当選。同年2月1日に立法院長に選出された。
経歴
学歴

陸軍歩兵学校(中国語版)、東呉大学外国語学部英文学科を経て、国立政治大学東亜研究科修士課程修了[4]。但し、2001年に北京大学政府管理学院(日本の大学における学部にほぼ相当)の博士課程に出願していること[5]、同学院の2009年の卒業生リストに「韓国瑜」の名前が記載されていることが留意点として挙げられる[6][7]
政界入り

大学卒業後は省立花蓮師範学院世新学院中国文化大学などで教鞭を執っており、中国時報の撰述委員を務めたが[4][8][9]、1990年代に台北県議(現在の新北市議会議員)を経て[8]立法委員を3期務めた[10]。その後は短期間の中和市副市長(現・新北市中和区副区長)を経て[11]、在野で台北農産運銷公司(中国語版)(台北市青果市場)の総経理を務めたり[12]雲林県でヴィクトリア・アカデミー財団法人(中国語版)を設立する程度で[13]、政治への関りは薄かった。
立法委員時代
陳水扁暴行事件

1993年5月5日、立法院国防委員会の退役軍人関連予算の審査中、民進党陳水扁が「大陸栄胞センター」(「大陸栄胞」は中国で国共内戦を戦った退役軍人を指す)の予算質疑において、同センターの職員数が収容者のわずか4分の1であるにもかかわらず、職員の人件費は収容者の生活費の1.51倍であると指摘した上で、「栄胞を養豚の豚と見なしている」と発言した。この発言を「栄胞」に対する侮辱と誤解した韓国瑜は激怒し、陳水扁の机をひっくり返し、さらに頭部を殴打した[14][15]。陳水扁はこの負傷により3日間入院し、翌日に民進党が国民党に対して謝罪を要求する[16]と、翌々日には立法院の外で双方の支持者が衝突する事態にまで発展した[17][18]
台湾第四原子力発電所

1994年7月、台湾第四原子力発電所の建設をめぐり、反核団体が建設支持派の韓国瑜、洪秀柱、林志嘉らのリコールを請求した[19][20]。9月には5万人を超える署名が集まり、リコールの可否を決定する住民投票が行われることになった[21]

与党の国民党は署名活動期間中に公職人員選挙罷免法を改正し、「リコール投票はその他の選挙と同時に行うことはできない」と新たな規定を作り、さらにリコールの成立要件を「有権者の3分の1以上の有効投票および賛成票が反対票を上回ること」から「有権者の2分の1以上の有効投票および賛成票が過半数であること」へと改定した。

この法改正により、韓国瑜らに対するリコール投票は同年12月3日の省市長・省市議員選挙と同時には行われず、11月27日に単体で行われることになった。投票の結果、投票率はわずか21%にとどまり、リコール案は否決された[21]

(台湾第四原子力発電所の建設経緯については台湾第四原子力発電所#第四原発をめぐる台湾の歴史年表を参照)
2017年中国国民党主席選挙

2017年1月12日、党の財務情報の公開や組織機構のスリム化を掲げて国民党の主席選挙への立候補を表明した[22]。3月6日、両岸関係について、中華民国憲法を改正して「一国(中華民国)二地区(台湾地区・大陸地区)」を明文化すべきだと主張した[23]。4月10日の政見発表会では「現在の国民党の立法委員は公務員のようになってしまっている」、「長期連任が後進の道を阻んでいる」と党内批判を展開したが、具体的な方策は示さず、腹案があると述べるにとどまった[24]。また台湾の将来発展については「国防は米国に頼り、科学技術は日本に頼り、市場は中国大陸に頼り、努力は自分自身に頼る」と述べた[25]。5月20日、投票の結果、得票率5.84%で落選した[26]
2018年中華民国統一地方選挙

2018年中華民国統一地方選挙では高雄市長の国民党公認候補となった。選挙期間中はディズニーランドの誘致や太平島での石油採掘、高雄の人口を277万人から500万人に増やすことなどを公約に掲げたほか、南部出身ながらも就業機会に乏しい地元を去り、台北などの北部に流れた「北漂」と呼ばれる青年たちを呼び戻すと訴えた[27][28][29][注釈 1]。当初は泡沫候補とみられていたが[31]、国政での蔡政権への失望感も取り込んで瞬く間に支持を伸ばし[32]民主進歩党の地盤ともいえる高雄市で20年ぶりに国民党系市長となった。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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