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各種表記
ハングル:???
漢字:地下鐵
発音:チハチョル
ローマ字転写:Jihacheol
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韓国の地下鉄(かんこくのちかてつ)では大韓民国で運用されている地下鉄に関して詳述する。2017年現在、韓国ではソウル特別市と5つの広域市(仁川広域市・釜山広域市・大邱広域市・光州広域市・大田広域市)、3つの道(京畿道[1]、慶尚南道[2]、慶尚北道[3])で地下鉄が運行されている。 いずれの都市の路線も、鉄輪式の路線は標準軌で建設されている。このため比較的車両幅が広く定員が大きいが、ラッシュ時には過度な車内混雑や過密輸送が見られる。また、各都市とも全駅へのホームドア設置が完了している。 ソウル特別市や京畿道、釜山広域市などでは公共バスと共通の非接触型ICカード方式の乗車カードであるTマネーやcashbeeなどが導入されており、クレジットカード型のほか、キーホルダー型のものや携帯電話と一体型の乗車券も用いられている。 韓国の鉄道は左側通行だが、都市鉄道は原則として右側通行と定められている(都市鉄道建設規則第5条、都市鉄道運転規則第36条)ため、地下鉄も基本的に右側通行(KORAIL一山線を含む)となっている。ただし、ソウル交通公社の1号線のみはKORAILと同様に左側通行となっている。また、4号線も果川線・安山線に乗り入れるが、南泰嶺駅と果川線ソンバウィ駅の間(トンネル内)で立体交差により通行方向が入れ替わる。 電化方式はいずれの都市の路線も直流電化(1,500 V、釜山都市鉄道4号線・仁川都市鉄道2号線は750V)であるが、広域電鉄の路線は一山線を除いてすべて交流電化(25,000V)となっており、地下鉄との境界にデッドセクション(無電流区間)が設けられている。 番号を使って「○号線」という呼び名を使っている路線が多い。 なお、1990年に制定された「都市鉄道法」において、地下鉄の他にモノレールや新交通システムなどを含めた交通機関を「都市鉄道」としているため、「地下鉄」の名称を「都市鉄道」に変更する事業者が相次ぎ、2011年に仁川メトロが合併により社名を変更して以降、2019年現在は事業者名で「地下鉄」の名称を使用している例はなく、一部案内で用いられる程度となっている。 韓国では、朴正煕が軍事クーデターによって大統領に就任してから軍事独裁政権となっていた。その反面、1960年代から漢江の奇跡と呼ばれる高度経済成長を遂げ、ソウル首都圏を中心に人口が集中するようになった。そこで、大量に通勤輸送できる公共交通機関が重要となり、韓国国外の鉄道技術の導入を検討していた。よど号ハイジャック事件の余波によって日本の技術を韓国側に提供する事が政治的に決定し、1974年8月15日に韓国初の地下鉄路線であるソウル地下鉄1号線が開業した。ちなみに、北朝鮮の平壌地下鉄は前年の1973年に開業している。 その後30年間で地方都市にも地下鉄が整備され、世界有数の地下鉄保有国となった。ソウル特別市と釜山広域市にあった路面電車はそれに先だってモータリゼーションの進展のため、1968年に双方とも全廃されており、2017年現在、韓国で商用に運用される路面電車は存在しないが、大田都市鉄道2号線など軽量軌道交通の整備計画はある。
概要
ソウル特別市の地下鉄