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.mw-parser-output .hatnote{margin:0.5em 0;padding:3px 2em;background-color:transparent;border-bottom:1px solid #a2a9b1;font-size:90%}

「かばん」はこの項目へ転送されています。安部公房の戯曲については「棒になった男#第一景・鞄」を、aikoの曲については「かばん (aikoの曲)」を、短歌雑誌については「かばん (短歌誌)」を、アニメ『けものフレンズ』の登場人物については「けものフレンズ (アニメ)#登場キャラクター」をご覧ください。

「バッグ」はこの項目へ転送されています。数学用語については「多重集合」をご覧ください。
.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}この項目に含まれる文字「鞄」は、オペレーティングシステムブラウザなどの環境により表示が異なります。現代のバッグの一例、トートバッグ。布製。比較的簡単に手作りすることができる。男性用レザーバッグ(手持ちでも肩掛けでも使えるタイプ)

鞄(かばん、: bag バッグ)は、何かを入れて、閉じてそれを保持したり保管したり運んだりできる、(通常は柔らかな)もの入れのこと[1]。しなやかな素材でできた入れもので、上側に開口部があり、何かを運ぶために使うもの[2]。1人の人間が持ち運んだり、あるいは動かしたりすることのできる範囲の、(概して丈夫な材料でできた)洋風の物入れのこと[3]ひらがなカタカナで「かばん」・「カバン」と表記することもあるほか、英語からの借用語として「バッグ」[4]と言ったりカタカナ表記することもある。

以下の説明では「鞄」「かばん」「バッグ」のいずれも使う。
概要

鞄は、基本的には、何かを入れて運ぶための、ひとりで持てる程度の大きさの入れ物である。たいていはそれなりにしなやかな素材でできており、上側に開口部がある。

主となる袋状の収納空間以外にポケットや間仕切りを用いて、整頓し易さや取り出しやすさを工夫してあることが多いが、ポケットや間仕切りが一切無い鞄もある。

大きさも、用途などによってさまざまである。→#鞄の分類・種類

素材は、伝統的にはである。20世紀後半以降人工的な素材が用いられることも増えた。→#素材
男性用のバッグ


メッセンジャーバッグ自転車オートバイに乗る時に便利)

ヒップバッグ(素材:牛革)

女性用のバッグ


女性用ショルダーバッグの一例

本革製、モロッコ

素材に印刷布をつかったバッグ

同一素材でいくつかの形を展開する例

歴史オモニエールの例(13世紀のもの)

鞄、つまり携帯用の、物を入れるための袋類が歴史上に明らかに登場するのは、中世のなかばに、サラセン風を取り入れて登場するオモニエール(fr:Aumoniere)という腰帯につるす袋であり、これが袋物や鞄のいわば原型となった[3]。またポシェット(fr:pochette)なども鞄の元型の一種と見なされており、こちらはもともとは十字軍遠征の影響で使われたものであった[3]。オモニエールは18世紀までさかんに使われ、19世紀に入ってからは、それまでの素材の皮革やカンバス地に加えて、ズックなどが登場し素材が多様化してゆき、各種の鞄類に分化していった[3]


鞄の分類・種類

(それぞれ五十音順)
保持のしかたによる分類

#歴史の節を読めば分かるように、鞄の原型はポシェットのように肩にかけるものや、腰帯につけるものであったので、まずそちらから挙げ、その後に登場した手で持つものを最後に挙げる。
長いストラップで肩や首にかけるもの
ショルダーバッグ(
: shoulder bag)
肩にかけるための長いストラップがついたバッグ。たすきがけで使うものと、片方の肩にちょんとかけるものがある。総称的に使える用語。
サッチェル(英
satchel)イギリスの伝統的な学生カバンであり、教科書・教材・ノート類を入れるのに使い、ストラップで斜めがけする。
ポシェット(仏:pochette)
小さく、肩紐が長い、たすきがけ用のバッグ。小さいながらマチ(襠)がある。小物を入れるのに使う。装飾性を兼ね備えており、ファッションアイテムとして広く女性に好まれる。
サコッシュ(仏:sacoche)
元来は乗馬用のサドルバッグを指す。日本でサコッシュとして普及しているものは、自転車競技から生まれた、たすきがけの小さなタイプで、サドルバッグやポシェットのようなマチもない。補給食などの携行に用いられ、バイクライドが含まれるトライアスロンなどでも使われる。
メッセンジャーバッグ
たすきがけで使う。移動する時は背中側に背負うようにすれば邪魔にならず、中のものを出す時はストラップをすべらせて腹側にすれば簡単に取り出せて便利。容量も大きい。
頭陀袋(ずだぶくろ)
もともとは仏教僧侶が用いていた、首からさげる鞄。使用時のかけかたが若干異なるだけで、ショルダーバッグと構造は同じ。和服托鉢を行う際は首にかけて前側で使うが、最近では寺の僧侶も普段着(洋服)の時は、これを普通のショルダーバッグのようにたすきがけで使う。

サッチェル。イギリスの学生カバン。

現代のカラフルな布製ショルダーバッグ。形はかばんの原型とほぼ同じで、伝統的な形を保っているタイプ。

メッセンジャーバッグを斜めがけして背中側にし、電車で移動する女性。

腰につけるもの
ウェストバッグ
胴部分に巻きつけるベルト付きバッグ。容量は小さいが、両手が空き、つけたまま出し入れできるので機能性が高い。収納物が増えるとバッグ部分を中心に下がってくる。
ベルトポーチ
ベルトに通して使う小型の鞄。ウェストバッグと同様、機能性が高い。警備員が使用する「キーバッグ」もこの一種。
背負うもの
ランドセル
背負う、革製の鞄。本来は日本の学童用だが、最近は欧米で大人の女性が日常的に使うことも流行している。
リュック(リュックサック)
背負いカバン。

ランドセル

本格的なアウトドア活動や登山用のバックパック

女性向きのおしゃれなリュック

手に持つもの
ガーメントバッグ
スーツ(ジャケットとスラックス、上下)を入れて半分に折りたたみ携行できるようにした鞄。
抱鞄(かかえかばん)
ビジネス用途で書類入れとして用いられた鞄。抱えて持つことが多かったが、日本では大正時代半ばから手提げ式が多くなり、学生鞄としても広く用いられていたが、現在では学生用としては衰退気味である(ごく一部の中学生高校生が用いているのみ)。
キャリーバッグ(英:Carrier bag)
持ち運びに用いる小型から中型の鞄。手に持つタイプや肩に掛けるタイプなど、いろいろな形がある。紙またはプラスチック製の買物袋


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