非婚同盟
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非婚同盟
ジャンル
テレビドラマ
企画鶴啓二郎(東海テレビ)
脚本中島丈博
出演者佐藤仁美
秋山エリサ
李千鶴
オープニングalanLiberty
製作
プロデューサー西本淳一(東海テレビ)
大久保尚美(ビデオフォーカス)
大越大士(ビデオフォーカス)
制作東海テレビ
ビデオフォーカス

放送
音声形式ステレオ放送
放送国・地域 日本
放送期間2009年1月5日 - 4月3日
放送時間平日13:30 - 14:00
放送枠東海テレビ制作昼の帯ドラマ
放送分30分
回数65
フジテレビ番組基本情報
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『非婚同盟』(ひこんどうめい)は、東海テレビ制作、フジテレビ系で、2009年1月5日から4月3日までの月曜日から金曜日13:30 - 14:00に放送された日本の昼のテレビドラマ。全65回。ハイビジョン制作。フジ系のほか、テレビ朝日系の青森朝日放送では同年の夏休み期間中に1時間枠(2話放送)で遅れネットされた。
概要

非婚(自らの意思で結婚しない事)同盟を結んだ3人の女性の過激な人間関係を描くホームドラマ[1]。気の強いお嬢様由起子の身の上に起きる、父の妾と妾の娘・小百合との同居生活は、同級生の和子らを巻き込み3人は成人すると、毎朝「非婚五ヶ条」なるものを読み上げ、結婚しない事を誓いながら同居することに。

脚本の中島丈博とプロデューサーの西本淳一は2004年に大ヒットした『牡丹と薔薇』を担当していた。

和子役の李千鶴は役作りのために8.5kgも体重を増量して、役に挑んだ[2]

番組で使用された『非婚の指輪』[3]や出演者の衣装は、番組とのコラボ企画をしている通信販売業者のディノスで購入できた。

『非婚』とは

本作での概念は以下のとおり。口ではどんなに「平等」を謳っても、一度結婚してしまえば男は女を家庭に縛りつけ、奴隷のようにこき使うだけになる。結婚は女を不幸にする制度であり、それを受け入れるのは女としてのプライドを捨てた恥ずべき行為である、としている。すなわち結婚「できない」のではなく、自ら結婚(というシステム)を「拒絶する」というもの。ただしセックスや出産に関しては女の権利のひとつとして寛容な立場を取っている。ウーマンリブ男女同権に近い思想ではあるが、政治的な性質はない。
あらすじ

1974年11月。ヒロインの由起子は小学生。父・猪士郎は妾・圭子とその娘・小百合(父親はアメリカ人)と異母兄弟・震五郎の存在を娘・由起子と妻・絹子に明らかにし、ショックを受ける二人を尻目に妾とその娘を家の離れに招きいれる。1975年正月から由起子、兄・俊彦、父の妾・圭子と妾・圭子の子供の小百合と弟の震五郎たちとの奇妙な同居生活が始まる。小百合の同級生である和子は由起子達から奴隷の様に扱われながらも、酒に溺れる父と暮らすことを嫌い、2人の奴隷として生きる事を決意。その秋、俊彦の友人らと丹沢の別荘に出かけるが、和子と小百合と山賊に襲われるお姫様ごっこをしている時、別荘番の男に和子が襲われる。由起子と小百合が別荘番を追い払い難を逃れるが、襲われかけた和子には一生癒すことのない深い心の傷ができる。3人は結婚しないこと、男の奴隷にならないことを決意。12年後の1987年、絹子の13回忌に証券会社のトレーダーとなった由起子、テレビ局アナウンサーの小百合は、男に混じり工事現場で働く和子と再会。3人は非婚同盟を結び「非婚の指輪」なる決意の指輪をつけ、毎朝「非婚五ヶ条」を読み上げる同居生活が始まる。
登場人物
主要人物
伊庭 由起子(いにわ ゆきこ)
演 -
佐藤仁美(第2部以降) / 林愛夏(少女期・第1部)猪士郎と絹子の長女。私立小学校に通う気が強いお嬢様。突然やってきた父の妾・圭子とその連れ子・小百合と暮らすようになり始めの頃は衝突するが、その後2人はお互いに親の件で悩みを抱えていた事で意気投合し親友同士に。12年後、一人暮らしをしながら第15証券のトレーダーとして働くが母の遺言で結婚しない事を心に誓う力強い女性に。非婚同盟のリーダーとなり小百合、和子と同居生活を始める。性に関してはかなりオープン。職場の同僚の柏木と交際していたが、彼は結婚願望が強かったために見切りをつける。間もなく兄の友人・忠雅と恋に落ち、一度は別れるものの妊娠を機に復縁するが、交通事故で死別。忠雅から残されたカナリアの絵を受け取り、形見として彼女の部屋に飾った。勤務先を退職し、和子と小百合を連れ非婚同盟結成のルーツである丹沢の別荘に向かうが、12年前和子を襲った亀喜が白骨死体で発見された事を知り3人で自首するが正当防衛が認められ、同時に非婚同盟は解散。翌年8月、香菜子を出産。楠造から譲られた鏑咲画廊の経営を始める。著書『非婚同盟』がベストセラーとなり「非婚族」という言葉まで生まれ、非婚バーの経営にも乗り出す。小百合の恋人、美那雄の売り込みに精を出しすぎてしまった事で小百合との友情に一時的に亀裂が生じてしまう。美那雄に彼の美術展で特選を取らせるために日本画家の敬春に体を許すが、それが原因で彼の怒りを買ってしまう。2008年、和子と共に時代遅れの非婚バーを経営。
伊庭 小百合(いにわ さゆり(旧姓:小幡〈おばた〉)
演 - 秋山エリサ(第2部以降) / 近藤エマ(少女期・第1部)猪士郎の妾・圭子の娘。白人のアメリカ兵と圭子の間に生まれたハーフ。父親のアランは帰国し音信不通。由起子が猪士郎と絹子の結婚20周年祝いとして買ったクリスタル製のワイングラスを、震五郎を追っていた彼女が由起子にぶつかったはずみで割らせた事から運命の出会いを果たす。12歳から伊庭一家と暮らす事になり、最初は由起子と反発しあうがやがて親友同士に。母親の男性遍歴から男嫌いになる。12年後、美しく成長し、テレビ局『KDSテレビ』のアナウンサーになるが男嫌いは相変わらずで、処女を貫く小百合は、男性と交際する由起子と和子を汚らわしく感じる。一人暮らしをしていたが由起子と共に結婚しない誓いをし、同居生活を始める。一度谷本に身を投げ出そうとするが、寸のところで栃男に救われた。ライブ中の俊彦に魅了され、小学生時代に唇を奪われた公園でキスをし、俊彦にだけは男性恐怖症にならなかった事から交際を開始し体を捧げるも猪士郎の策略で二人の関係がマスコミに露呈される。その後マスコミから逃れるため俊彦とホテルに閉じこもり逃避行のためにイタリア旅行へ行こうとしていたが、二人の目の前で俊彦の恋人だった奈保子が投身自殺を図りそのショックで破局。数日後、来日していた父親のアランがTVで娘を見かけたと突然勤務先に連絡があり、実父と再会。白骨死体事件でマスコミに騒がれ、三人は非婚同盟を解散し、父と共に半年間アメリカへ旅立つ。帰国後、ニューヨークで知り合った恋人の美那雄をめぐり由起子とトラブルになり、二人への別れを決意したが妊娠に気づく。1989年に和花枝を出産。2008年、今も司会などの仕事を続けている。
大江 和子(おおえ かずこ)
演 - 李千鶴(第2部以降) / 南川ある(少女期・第1部)小百合の同級生、紙芝居屋・周三の娘。のんびり屋で少々どんくさい性格。最初は同級生と共にハーフである小百合を苛めていたが、小太りな容姿や貧乏な生活を理由に、逆に小百合や同級生達から苛められる。由起子と小百合に奴隷のように扱われた事もあったが、やがて親友に。母親が蒸発し父親が虐待紛いの暴力を振るうようになり由起子たちに助けを求める。由起子たちと出かけた丹沢の別荘で別荘番の亀喜という男に強姦されかけたのをきっかけに男嫌いになる。成人後は、工事現場で働いており絹子の13回忌の際に由起子と小百合に再会。二人と共に暮らし始め、非婚同盟に参加する事に。同僚の男性と交際したが女中のように扱われて捨てられ、仕事を休んで圭子のバーを手伝う。震五郎の童貞を捨てさせ、交際していたが惟子に震五郎を奪われる。結婚はしないがセックスに興じる由起子と、頑なに処女を守る小百合のやり方に常に疑問を感じていたが、白骨死体事件を機に非婚同盟は解散。由起子の画廊に集まる非婚族の女性を集めた非婚バー『黄色い薔薇』のマネージャーに。店の客・稲村と親密な関係になり妊娠、直美を出産。2008年、由起子と非婚バーを続けているが、稲村から同居しようと言われている。
伊庭 猪士郎(いにわ いのしろう)
演 - 風間トオル俊彦と由起子と震五郎の父で、東亜製鋼社長。一代で財を成した父から会社を譲り受ける。女癖が非常に悪いプレイボーイで、自己中心的で自分の意見や願望を通すべく自分で作った「迷論」の数々をあたかも崇高で正しい事極まりないように言い放ち本妻と妾を平等に愛するという理由で、一つ屋根の下に住まわせて家族を困惑させる。その後、絹子と圭子の仲が険悪になっているのを見かねて「絹子と圭子が仲良くしないなら」と秘書の管江を2人目の妾にしようとしたが絹子と圭子によって阻止された。しかし絹子の死を機に自身の態度に立腹して離れを占領しようとしていた由起子たちを阻止しようとした際に突如脳血栓で倒れ、リハビリ後も左半身に後遺症が残り、男性としての機能を失う。その後は週に2回だけ会社に行き、残りの時間は周三とカラオケ[4]をしながら自宅で過ごしている。柏木と由起子をどうしても結婚させようと由起子に内緒で柏木と手を組み密かに結婚式の準備をしていたほか、小百合と俊彦の交際に反対し、奈保子の口からその事実を知られ二人を無理やり別れさせようとして周三と共謀しマスコミを動かして二人の関係を露呈させた事もあった。亀喜の白骨死体事件に非婚同盟の3人が関与している理由で自宅に押し寄せたマスコミを追い払おうとした際に目の前で発作を起こし、病院に運ばれるがまもなく息を引き取る。(第1 - 2部)
伊庭 絹子(いにわ きぬこ)
演 - いとうまい子猪士郎の妻で、俊彦と由起子の母。世間知らずの苦労知らずでお嬢様育ちのためか、専業主婦だが実際は妻としても母親としてなってなく家事は苦手で大嫌いかつ家政婦のテル任せで一切何もしていない。精神的に脆い面があり神経過敏。睡眠薬を愛用し、アルコール依存症気味になっており、情緒不安定気味。毎日トランプ占いをしている。妾・圭子らとの同居によるストレスから重度の自律神経失調症に。一時は菅江の件で圭子と同調するも、その直後の猪士郎の自分勝手な態度に神経をすり減らし、一時は家出を敢行。無事に家に帰宅するものの、発作的に睡眠薬を大量に摂取した事が原因で危篤状態に陥り、由起子に「決して結婚してはいけません」と言い残し死去。後の非婚活動の後押しをした人物である。(第1部)
伊庭 圭子(いにわ けいこ〈旧姓:小幡〉)
演 - 三原じゅん子猪士郎の妾、小百合と震五郎の母。新橋で場末のバー『黄色い薔薇』を経営。猪士郎の本妻とその娘達と同居を始め絹子と対立する。絹子が一時的に家出すると伊庭家の主婦のように振る舞い、お手伝いのテルにもきつく当たるようになる。絹子を死に追いやり、猪士郎の後妻となってもバーを経営。店には成長した子供達が圭子を頼りやってくる。頑なに処女を守る小百合の行く末を按じている。小百合を口説くよう頼んでいた谷本と一時は不倫関係になるが猪士郎と菅江によって関係が発覚すると自暴自棄となり自殺騒ぎを起こした末に失踪するも無事帰宅し、関係を解消。震五郎と和子の交際には反対していた。猪士郎の死後は赤字に陥っていたバーを由起子の提案で非婚バーとして再オープンし、自らも働く。2008年、震五郎の結婚問題にやきもきしていたが、末期の乳がんに冒されていた。香菜子たちに由起子の非婚のルーツを教え、由起子に過去の非礼を詫びた後、容態が急変し、病院に搬送される。病院で、由起子たちと香菜子たちに「結婚でも非婚でも幸せになればそれでいい」と言い残し、息を引き取る。
伊庭 俊彦(いにわ としひこ)
演 - 松尾政寿(第2部以降) / 本間春男(少年期・第1部)猪士郎と絹子の長男。由起子の兄、震五郎の異母兄。仲間と決して上手とは言えないバンドを組んでいる。猪士郎と絹子の仲が良くないのを冷ややかに見つめ、非の大本である父を批判。父の愛人・圭子を「下品な女」と毛嫌いし、アコースティック・ギターで圭子を殴って負傷させ、圭子が家を出ないなら娘の小百合を強姦すると脅すなど反発的。成人後はジャズミュージシャンになり、父親らと別居し精神的に距離を置いて恋人・奈保子と同居。奈保子の妊娠を機に結婚するかどうか迷うものの、中絶する決意をする。しかし俊彦が奈保子と共に伊庭家に来た際に中絶した事実を父に知られ、それに激怒して殴られた際「親父のせいで親になる自信がなくなった」と心境を告白。かつて強姦しようとしてキスを交わした小百合から誘われると奈保子に隠れて交際する。後に奈保子の口から交際の事実を知った父の計らいで二人の関係がマスコミに露呈され、逃避行のために小百合とイタリアへ向かおうとするが、潜伏先のホテルで奈保子が目の前で自殺した事を機に旅行を中止、関係も解消した。惟子から震五郎の次に誘惑され交際するが惟子のいい加減な態度に反発しDVをするようになる。美那雄に捨てられ妊娠していた小百合に「俺が父親になる」と言うが断られてしまう。2008年、アメリカで生活し、現地のジャズバンドに加入している。
伊庭 震五郎(いにわ しんごろう〈旧姓:小幡〉)
演 - 出口哲也(第2部以降) / 林遼威(少年期・第1部)猪士郎と妾・圭子の次男(猪士郎の非嫡出子)。俊彦と由起子の異母弟、小百合の異父弟。震度5の地震があった時に生まれたために猪士郎が命名。彼が小百合と共に出かけたデパートで一人走り回っていた事がこの物語が始まる1つのきっかけとなる。天真爛漫な性格で異母姉・由起子と異母兄・俊彦とすぐに仲良くなる。12年後、水球をするたくましいがおっちょこちょいな大学生に。童貞である事を同級生にからかわれたため、和子に童貞を克服してほしいと頼み込み関係を結ぶ。その後は和子から小遣いまで貰っていたが惟子に誘惑され、和子と別れる。それから惟子と交際していたが、彼女が震五郎を利用してわざと交際した事を暴露され、突然振られるが、鏑咲夫妻から気に入られており鏑咲家に出入りしていた。2008年、亡き父が働いていた東亜製鋼でサラリーマンとして働くようになるが婚期を逃し、結婚相談所に出入りしては見合いを繰り返していた。そこで紹介されたさつきと出会い交際するが、ライフスタイルの不一致から振られてしまう。
その他の人物
飯野 テル(いいの テル)
演 -
松金よね子伊庭家のお手伝い(家政婦)。伊庭家の主婦気取りで図々しい性格。宝塚歌劇団のファン。伊庭家にやってきた福江と台所を巡って争いに。やがて圭子からもきつく当たられる。第2部以降登場しないが、消息については不明。(第1部)
小幡 福江(おばた ふくえ)
演 - 福井裕子小百合と震五郎の祖母、圭子の母。下品で知性と教養がなく、何かと圭子に本妻の絹子と張り合うようにけしかける。伊庭家に一緒にやって来るが、実家で石油コンロしか使った事が無く、ガスコンロの使い方が分からずにガス爆発を起こしたり、高級レストランでフィンガーボウルの水を飲むなど伊庭家のトラブルメーカーに。1983年に鬼籍に入る。(第1部)
小松 管江(こまつ すがえ)
演 - 寺田千穂猪士郎の秘書。猪士郎から妻・絹子と圭子が仲良くならないと相談され、圭子に駄目出しをすると猪士郎の2人目の妾となるが、絹子と妾・圭子が和解すると猪士郎との関係を解消する。絹子の死を受けて妾である圭子と猪士郎の再婚が決まると妾として伊庭家の離れで暮らす予定だったが、猪士郎の病気の発症を機に話は破談となる。その後も猪士郎の秘書を続けている。(第1 - 2部)
大江 周三(おおえ しゅうぞう)
演 - 宮内敦士和子の父。紙芝居屋をしているが、仕事への意気込みや腕前とは裏腹に今(1975年当時でも)では時代遅れな商売の為儲からず、酒に溺れて妻の弥生とは喧嘩ばかりして逃げられた。圭子の店で偶然出会った猪士郎と意気投合。その後も紙芝居屋を続け、伊庭家に入り浸り猪士郎や自分の身に起きた出来事を自作の紙芝居にし、猪士郎に見せている。猪士郎のカラオケ友達。猪士郎の死後は非婚バーの呼び込みになる。1991年 - 2008年の間に故人になる(死去時期は不明)。(第1 - 2部)
大江 弥生(おおえ やよい)
演 - 宮地雅子和子の母、周三の妻。貧乏暮らしと夫婦の不仲に嫌気がさしている。知人でママ友である圭子のバーで働き始めるが、店の金庫内の金を全て持ち出し東亜製鋼の社員と不倫の果てに駆け落ちし、蒸発した。(第1部)
柏木 功介(かしわぎ こうすけ)
演 - 阿部薫第十五証券社員で、由起子の同僚。交際中の由起子とどうしても結婚したいと高望みし、結婚式の招待状を送らせるためだけに由起子の部屋に彼女宛の年賀状の束や卒業アルバムを盗みに入ったり猪士郎を巻き込み勝手に結婚式の準備をするが腹を立てた由起子に振られる。また、振られた腹いせにメチャ子を圭子のバーに連れ、由起子らに嫌がらせをしたが栃男に殴られた。後に由起子が忠雅と一時的に振られたショックで上の空になって職場で発注ミスを起こした際に彼女を嘲笑する態度を見せていた事もあったが、彼女が出産を機に退職した際に和解する。(第2部)
柏木 時三(かしわぎ ときぞう)
演 - 沼崎悠功介の父。由起子が息子と結婚しない事に逆上して妻と共に伊庭家に押し掛け、由起子の事を「淫乱女」や「色情狂」と罵倒した。(第2部)
メチャ子(-こ)
演 - 高原里佳本名は不明。功介が圭子のバーで由起子に振られた憂さ晴らしとして連れてきた得体の知れない肥満体質の女で、娼婦を自称している。非婚同盟の事を「パンパン同盟」と罵倒したが、その発言が小百合や和子の怒りを買って乱闘騒ぎとなり、その後栃男に功介共々店からつまみ出された。(第2部)
井下 栃男 (いのした とちお)
演 - 高田賢一和子の同僚の土木作業員。母はギャンブル好きな父親に嫌気がさして首を吊って自殺。結婚しないと決意していた。非婚同盟に賛同し加入したがるが、男性であるという理由で非婚同盟の協力者という立場になる。3人からは「栃さん」と慕われ、圭子の店の常連に。非婚同盟解散式では大泣きしてしまう。(第2部)
奈保子(なほこ)
演 - 新妻さと子第2部が始まる数年前から俊彦と同居している恋人。姓は不明。俊彦の子を妊娠していたが、親になる自信を無くした俊彦の意思により中絶。しかし、どうしても産みたがっていたため猪士郎や圭子に泣きながら中絶した事を告白していた[5]。控えめな性格で初対面の際に猪士郎から気に入られる。俊彦と小百合の関係をいち早く知っており、猪士郎と圭子に俊彦の浮気を止めさせるよう訴えていた。その後、俊彦のいるホテルの部屋で忘れ物のカメラを彼に渡した後、ホテルの屋上から投身自殺を図って死亡。彼女の死が俊彦と小百合の恋愛関係を解消させる結果となった。(第2部)
谷本 宇佐緒(たにもと うさお)
演 - 井田國彦雑誌マチルダ編集長。小百合に好意を寄せる気障なお調子者。圭子から小百合を口説いて女にして欲しいと頼まれるが、彼女が頑なな態度をしていた事と栃男に殴られた事で小百合を諦め、逆に圭子を口説いた事がきっかけで一時不倫関係になるが、猪士郎と菅江によって暴露された。その後、妊娠を機に証券会社を退職した由起子に非婚についてのエッセイ本を執筆依頼する。その後も『黄色い薔薇』の常連客となった。(第2 - 3部)
並川 大吉(なみかわ だいきち)
演 - 井上倫宏服飾関連の仕事をしている由起子の顧客。由起子との結婚を急ぐ柏木から披露宴の招待状が届いた。(第2部)
鏑咲 忠雅(かぶらざき ただまさ)
演 - 小林高鹿俊彦の友人で、青山で画廊を経営する青年。親同士が決めた許嫁・惟子がいるが、本人にその気はなく由起子と交際を始める。肉体関係を結び猛烈にプロポーズをするも揺るがない由起子の非婚の誓いにショックを受け一時は別れを告げるが、由起子の妊娠をきっかけに復縁する。由起子にプレゼントするはずだった敬春が描いたカナリアの絵を受け取りに行った帰り道、交通事故に遭い危篤となり、その後由起子に入籍させる事を断られた楠造の意志で生命維持装置を取り外されそのまま死去した。なお、カナリアの絵は彼の車のトランクの中から幸いにも無傷の状態で発見され由起子に渡り、形見として飾った。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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