非人
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .hatnote{margin:0.5em 0;padding:3px 2em;background-color:transparent;border-bottom:1px solid #a2a9b1;font-size:90%}

「ひにん、ヒニン」はこの項目へ転送されています。否認については「否認」をご覧ください。

「人ではない」意味でのその他の用法については「人外」をご覧ください。
.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

この記事には独自研究が含まれているおそれがあります。問題箇所を検証出典を追加して、記事の改善にご協力ください。議論はノートを参照してください。(2021年6月)

この記事には参考文献外部リンクの一覧が含まれていますが、脚注による参照が不十分であるため、情報源が依然不明確です。適切な位置に脚注を追加して、記事の信頼性向上にご協力ください。(2021年6月)

非人(ひにん)は、主に、
日本中世の特定職能民・芸能民の呼称であり、次第に被差別民の呼称となる。

江戸時代賎民身分の呼称である。

いわゆる士農工商には属さないが、公家医師神人等と同様にあくまでも身分制度上の身分とされ、人別帳の枠内にある[1]。さらに多数説によると、非人は「下人」といわれた不自由民・奴隷とも全く異なる存在であるとする。
概要

非人という言葉は仏教に由来するとも言われ、『法華経』「提婆品」などにこの単語が見られる。しかし、そこでは差別的な含蓄は一切なく、単に比丘比丘尼などの人間(m?nu?a)に対してそれ以外の者(am?nu?a)、具体的には釈迦如来眷属である天人といった八部衆を指す言葉として用いられている。日本では平安時代橘逸勢842年(承和9年)に反逆罪に問われ、官位を剥奪されて「非人」の姓を天皇から与えられたのが文献上の初例とされる[2]

非人の語は、時代や地域によって言葉が指す内容(社会関係上の立場や就業形態や排他的業務など)が大きく異なる[3]。@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}非人という語義は、広義の非人と狭義の非人に分けられる。広義の非人とは、犬神人(いぬじにん)・墓守・河原者・放免(ほうめん)・乞胸(ごうむね)・猿飼・八瀬童子等々の生業からくる総称である。狭義の非人は犯罪により非人に落ちた者、無宿の非人とされているがさらなる調査研究が必要とされる[独自研究?]。

具体的には、罪人世捨て人乞食ハンセン病患者など、多様な人々を含む[3]。基本的な職掌は物乞いだが[4]検非違使の下で掃除刑吏も担当した[3]ほか、街角清掃や「門付(かどづけ)」などの芸能長吏の下役として警備や刑死者の埋葬病気になった入牢者や少年囚人の世話などにも従事した[4]。また、武装して戦うことや葬送地の管理権を持っており、為政者から施行を受ける権利も有した[3]乞食
(『和漢三才図会』(正徳2年(1712年)成立)より)

非人は、関東では穢多頭・弾左衛門と各地の長吏小頭の支配下にあった[4]江戸の非人には、抱非人と野非人との別があった[4]。野非人は「無宿」(無戸籍、人別帳から外れている者)で、飢饉などになると一挙にその数が増えた[4]。抱非人は、非人小屋頭と言われる親方に抱えられ、各地の非人小屋に定住していた[4]。非人小屋は江戸の各地にあった[4]。非人小屋頭はそれぞれ有力な非人頭の支配を受けており、江戸には4人(一時期5人になったこともある)いた[4]。この4人の非人頭がそれぞれ弾左衛門の支配下にあった[4]。4人の非人頭の中でも特に有力なのが浅草非人頭・車善七だった[4]
変遷

この節には独自研究が含まれているおそれがあります。問題箇所を検証出典を追加して、記事の改善にご協力ください。議論はノートを参照してください。(2021年6月)

非人の形成期には、検非違使管轄下で「囚人の世話・死刑囚の処刑・罪人宅の破却・死者の埋葬・死牛馬の処理・街路の清掃・井戸掘り・造園・街の警備」などに排他的特権的に従事した。また悲田院や非人宿に収容されたことから、病者[注釈 1]や障害者[注釈 2]の世話といった仕事も引き受けていた地域・集団もあった。また芸能に従事する者もおり、芸能史の一翼を担ってきた。

鎌倉時代には叡尊忍性による悲田院の再興を受けて西大寺真言律宗の元に組織化されたり、一遍時宗とともに遊行する者もいた。非人救済を説いた叡尊は、非人を文殊菩薩として信仰の対象ともみていた[5]。中世の非人の多くは異形(蓬髪・顎鬚・童姿等)の者であった。やがて河原者・無宿者などを指すようになった。江戸時代には身分や居住地域・従事職能等が固定化された。
江戸時代
定義

江戸時代の非人は基本的には乞食である[3]。京都奉行所によって設置された岡崎の悲田院村の年寄とその配下の居村(与次郎)によって管理された[3]。また悲田院村以外にも各地に非人小屋があり、小屋頭が置かれた。各町の木戸番などには、悲田院村年寄と小屋番頭の保証によって非人身分の者が派遣された[3]

近世の非人の発生は、江戸時代の町と村の成立過程と不即不離の関係にある。村においては地方知行制から俸禄制へと移行する中で、村に対する武士の直接的関与が薄れ、年貢の村請けが進行するに伴い、病気や災害などにより年貢を皆済できない百姓が村の根帳(人別帳)から外れ、町へ流入。町においては城下町整備に伴う治安悪化・出火対策の一環として、人返し令等に代表される里帰し政策を取り続けるが、一方ではこれを保護の対象とし、抱非人として更生を図った。

江戸時代の非人には、以下の者も含む。
代々の「非人素性」の者

非人手下(ひにんてか)という刑罰で非人になる者(後述)

野非人(無宿)- 野非人・無宿は、非人の組織に属さないまま、浮浪状態にある者である。追放刑に処せられた者や経済的困窮などによって欠落(かけおち)し無宿となり浮浪状態となる。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:39 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef