静岡県東部地震
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静岡県東部地震
震源の位置(USGS)
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地震の震央の位置を示した地図
本震
発生日2011年平成23年)3月15日[1]
発生時刻22時31分46秒(JST[1]
震央 日本 静岡県東部
.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯35度18.5分 東経138度42.8分 / 北緯35.3083度 東経138.7133度 / 35.3083; 138.7133座標: 北緯35度18.5分 東経138度42.8分 / 北緯35.3083度 東経138.7133度 / 35.3083; 138.7133[2]
震源の深さ14[1] km
規模   マグニチュード(M)6.4
最大震度   震度6強:静岡県富士宮市[1]
津波(なし)
地震の種類大陸プレート内地震
左横ずれ断層
余震
回数61回(震度1以上、2011年4月1日23時30分現在)[1]
最大余震2011年3月15日22時40分9秒、M4.2、最大震度4
被害
死傷者数負傷者 52人
被害地域静岡県山梨県など

プロジェクト:地球科学
プロジェクト:災害
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静岡県東部地震(しずおかけんとうぶじしん)は、2011年平成23年)3月15日22時31分46秒頃(日本標準時)に発生した、静岡県東部を震源とする地震[1]。静岡東部地震[3][4][5]、静岡地震ともいう。地震の規模はマグニチュード6.4。静岡県富士宮市で最大震度6強を観測した。

静岡県内で震度6弱以上を観測したのは、2009年に駿河湾で発生した地震以来、2年ぶりであった[6]
概要各地の地表最大加速度経過時間と地震応答
地震の概要

静岡県東部の北緯35度18分30秒、東経138度42分48秒、深さ約14kmの地点を震源とする。震源は富士山南麓で、大陸プレート内地震であるが、この場所から過去に活断層は発見されていない[7]マグニチュードは暫定値で6.4(Mw 6.0)と推定され、静岡県富士宮市では震度6強を記録した[1]最大加速度は防災科学技術研究所が設置した富士宮観測点で1076galを記録している[8]。この地震により静岡県内で22人の負傷者などが出た[9]

発震機構は「北北西ー南南東方向に圧力軸を持つ、北北東ー南南西走向の左横ずれ断層」である[10]。なお、国土地理院の観測結果によれば、この地震によって、静岡県裾野市は東方向に、富士宮市は西方向に、それぞれ1センチメートルから3センチメートルほど移動した[11]。また、富士山5合目の地面に長さ20mに及ぶ亀裂が生じた。これらは土砂崩落の恐れがあるため、定期的な測量が行われている[12]
他の地震との関連
東海地震との関連

地震調査研究推進本部の地震調査委員会は、地震発生翌日に臨時会合を開催し、想定される東海地震との関連性について検討を重ねた。その結果、「東海地震の想定震源域の近くで発生しているが、想定東海地震とは異なる発震機構で発生した地震である」[10]と結論づけ、東海地震との関連性を否定した[13][14][15][16]。なお、地下構造とプレートテクトニクスの観点から見た場合、静岡県東部地震は横ずれ断層による大陸プレート内地震であるが、東海地震はプレート間地震(海溝型地震)が想定されている。

委員長の阿部勝征は、静岡県東部地震と東海地震の発震の仕組みについて「メカニズムが異なる」[13]と指摘し、両者の関連性を否定した。また、気象庁の観測結果の分析でも、各地に設置された歪み計には、東海地震に直結するような異常値は記録されていなかった[10][14][16]。これらに基づき、「想定されている東海地震に直接結びつくものではない」[15]との結論に至った。
東北地方太平洋沖地震との関連「東北地方太平洋沖地震の前震・本震・余震の記録」も参照

気象庁は4日前に発生した東北地方太平洋沖地震との関連性について、「地震のメカニズムや震源域が異なり直接の関係はない(余震ではない)と思われるが、それ以上は分からない」との見解を示している[17][18]

地震調査研究推進本部の地震調査委員会は、東北地方太平洋沖地震との関連性について検討を重ねた。その結果、東北地方太平洋沖地震は「概ね東西方向に伸張、南北方向に圧縮するひずみを、広域にわたり与えて」[10]いると指摘したうえで、「今回の地震はその影響によって発生した可能性は否定できない」[10]と結論づけた。

東北地方太平洋沖地震の際には、水平方向に4メートル以上の水平変動が記録されており、大きな地殻変動が発生していた[10][14]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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