静かなるドン
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ミハイル・ショーロホフの小説の「静かなドン」とは異なります。

静かなるドン


ジャンルヤクザ漫画コメディ漫画
漫画
作者新田たつお
出版社実業之日本社
掲載誌週刊漫画サンデー[注 1]
レーベルマンサンコミックス
発表号1988年11月15日号 - 2013年1月8日号
発表期間1988年11月1日 - 2012年12月18日
巻数全108巻
話数全1175話
漫画:静かなるドン-もうひとつの最終章-
作者新田たつお
出版社集英社
掲載誌グランドジャンプ
発表号2023年12号 -
発表期間2023年5月17日[1] -
巻数既刊2巻(2024年2月現在)
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画
ポータル漫画

『静かなるドン』(しずかなるドン)は、新田たつおによる日本漫画

1988年の11月15日号より2013年1月8日号まで実業之日本社の『週刊漫画サンデー[注 1]にて連載された。漫画サンデーの最終号に特別編として『賑やかなるドン』が掲載された。

第42回日本漫画家協会賞大賞受賞。2023年5月時点で紙の書籍の累計発行部数は4600万部を突破している[1]。@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}ストーリー全体は巨大暴力団の興亡を軸にシリアスに展開するが、絵柄や描写には新田の出身ジャンルであるナンセンスギャグマンガの手法がかなり混入されている。[要出典]単行本は108巻が発行されており、週刊連載は1000回をこえている。

1991年からOVAオリジナルビデオが制作され、1994年に日本テレビ系列でドラマ化された。2000年と2009年には映画版が公開、2010年にはドラマCDが発売されるなど様々なメディア展開が行われている。

連載完結後も電子書籍での売上が好調で、2020年だけで6億円に上る[2]。新田はその売上で東京都世田谷区豪徳寺にある「世田谷イチ古い洋館」(旧尾崎テオドラ邸)の保存運動の支援を行った。

2022年、「世田谷イチ古い洋館に来た静かなるドン」のタイトルで、山下和美の『世田谷イチ古い洋館の家主になる』の特別編の位置づけとなる作品として、9年振りに本作の読み切りが制作され、『グランドジャンプ』(集英社)21号に掲載された[3]

2023年、「静かなるドン-もうひとつの最終章-」のタイトルで、『グランドジャンプ』(集英社)17号より連載[1]
あらすじ

主人公の近藤静也は昼間、下着会社プリティの冴えないデザイナーだが、実は1万人の子分を持つ広域暴力団新鮮組の総長の一人息子。二代目総長が敵対組織に撃たれて、新鮮組内の二大勢力である肘方生倉のどちらが継いでも内部抗争になることを恐れた母である近藤妙は静也を三代目総長とする。そんな近藤静也のカタギ人生とヤクザ人生の奮闘を描いていく。
登場人物
主人公
近藤静也本作の主人公。下着会社「プリティ」に社員として働くデザイナー。そして新鮮組の三代目でもある。新田たつお作品の主人公の典型である、[要出典]背が低い小太り体型[注 2]で子供っぽい風貌が特徴。初期は小さい垂れ目をしており、覇気がない表情をしていたが、物語が進むに連れ徐々に会社ではお調子者の剽軽な三枚目的なキャラクターに変化していった。「静也」は作者の新田の敬愛する落語家、桂文枝(当時・桂三枝)の本名、河村静也から取られている。[要出典]サラリーマンをしていたが、父・近藤勇足が反目する鬼州組に殺された後、新鮮組の跡目を巡り、幹部の生倉と肘方が抗争を始める恐れがあったため、それを防ぐためやむを得ず新鮮組の総長の跡を継いだ。ただし母・近藤妙は静也の極道の才能を見抜いており、適任は静也しかいないと考えていた。普段争いごとを好まず、そのため子分からは「静かなるドン」とも揶揄される。しかし、自身に流れる極道の血による抑えきれない凶暴性や、子供の頃から武芸射撃を叩き込まれたこともあり、いざという時はとんでもない強さを発揮する。極道としての静也はアウトローな性格であり、人の死や殺害などには冷静に対応できるが、秋野に危害を加える者や人の道に外れた行動を取った者には怒りを露にする。昼のサラリーマン生活は、うだつの上がらない状態である。彼のデザインする下着は奇妙なものが大半である。しかし、デザインへの熱意があり、多数のデザインを行うため、まれにヒット作を生み出しており、作中ではプリティの中でも一番多くヒットを出している。また、上司の川西や先輩の逃野などからは、バカにされたり無茶な行動をとるよう命令されるというパワーハラスメントを受けることもあるが、静也自身は「どこの組織でも上の者のいうことは絶対」という考えから反抗せずに従っている。会社の人間の大半は当然静也の夜の顔を知らないが、物語中盤以降の秋野を始めとして静也の夜の顔を知っている者もいる。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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