『青銅の花びら』(せいどうのはなびら)は、1975年4月2日から同年6月25日まで、毎日放送の製作でTBS系列局で放送されていたテレビドラマである。全13話。放送時間は毎週水曜 22:00 - 22:55 (日本標準時)[注 1]。 加堂秀三の小説『青銅物語』を原作として脚色。厳冬の佐渡島、新潟と東京を主な舞台として、鋳金という美しい世界に魅せられたヒロインが、愛に苦悩しながらその運命にもてあそばれていく姿と、人間本来の心の叫びというものを描いた作品[1]。 イラストレーターの真規子は、中学生の頃に圭一に犯されたという苦い経験から、圭一から逃れようとしている形でカメラマンの勲と同棲している。ある日、出社した真規子は社長の佐伯から、日本屈指の鋳金家である稲垣清蔵の元を訪れてそれとなく作品を催促するように頼まれる。そして真規子は稲垣を訪ねるが、そこで一心に鋳金に励む稲垣の姿を目にし、それに強く惹かれるのだった[1]。
概要
キャスト
箕輪真規子:小川真由美
長浜勲:田村正和
亜矢子:関根恵子(後の高橋惠子)- 稲垣の娘であるが、その稲垣を父とは知らない。
稲垣友子(清蔵の妹):真木洋子
美栄(亜矢子の義母):小山明子
高木:井上孝雄
信江:中原ひとみ
森圭一:寺田農
理恵:岡本茉利
:大和田伸也
:浦川麗子
佐伯:渡辺文雄 - 真規子の勤務先の社長
稲垣清右衛門(清蔵の父):信欣三
稲垣清蔵:三國連太郎
吉川浩平:山村聡(特別出演)
スタッフ
脚本:岡本克己(全話担当)
演出:瀬木宏康
脚注[脚注の使い方]
注釈^ a b 本時間枠は1974年10月から半年間はTBS制作枠だったが、1975年3月31日の東阪ネットチェンジ(腸捻転解消)により、それまでNET(現:テレビ朝日)火曜22時枠で放送された『テレビスター劇場』を引き継ぐ形で本番組からMBS制作枠に変更された。
出典^ a b 京都新聞 1975年4月2日朝刊テレビ欄での本作の紹介記事より。
毎日放送 水曜22:00枠
前番組番組名次番組
特別機動捜査隊
( - 1975年3月26日)
【ここまでNET制作枠。1975年4月以降は朝日放送がネット】青銅の花びら
(1975年4月2日 - 1975年6月25日)
【ここから毎日放送制作枠】放浪家族
(1975年7月2日 - 1975年12月24日)
TBS系列 水曜22:00枠
華やかな荒野
(1974年10月2日 - 1975年3月26日)
【ここまでTBS制作枠】青銅の花びら
(1975年4月2日 - 1975年6月25日)
【ここから毎日放送制作枠】放浪家族
(1975年7月2日 - 1975年12月24日)
表
話
編
歴
TBS系列 水曜22時台の連続ドラマ / 木下恵介アワー
1974年10月 - 1984年9月
(第1期。TBS→MBS制作)
1974年
華やかな荒野
1975年
青銅の花びら
放浪家族
1976年
禁じられた美徳
青春の門 筑豊編
愛と憎しみの宴
1977年
天北原野
分水嶺
1978年
青春の門 自立編
幸福の断章
風をみた女
1979年
不毛地帯
旅立ちは愛か
1980年代
1980年
未亡人
さよならお竜さん
ミセスとぼくとセニョールと!?夢飛行? → 春の訪問者・ミセスとぼくとセニョールと!?
1981年
結婚したい女
うわさの淑女
日本悪妻に乾杯!
秋なのにバラ色
結婚したい女2
1982年
カムバック・ガール
人情紙風船
ガラスの知恵の輪
男と女のあいだには
はじめまして・再婚
1983年
ちょっと噂の女たち
男はたいへん
夜光の階段
シリーズ・水曜の女(擬装結婚 - 赤い足音 - ひと夏の復讐)