青木 茂(あおき しげる、1932年(昭和7年)8月30日[1] - 2021年(令和3年)11月15日 )は、日本の美術史家。 岐阜県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。東京芸術大学図書館・芸術資料館勤務、神奈川県立近代美術館学芸員[2]、跡見学園女子大学教授、町田市立国際版画美術館館長、文星芸術大学教授。明治美術学会会長。 高橋由一を主として近代美術を研究。1986年には『明治洋画史料 記録篇』で芸術選奨受賞。
人物
エピソード
愛煙家として知られており、半世紀以上にわたり古書収集に没頭し自らを書痴
長年収集した中国民画・木版画の数千枚は、那須野が原博物館に収蔵されている。
山口昌男によれば、長年神田の古書店で遭遇し、書痴・資料収集のライバルであった。山口は「金曜日に古書会館へ行くと、青木さんの声がする。あの声を聞くとホッとすると同時に、声が聞こえる本棚に掘出し物があると分かる」と語っていた。
酒井忠康によれば、神奈川県立近代美術館で1971年に『高橋由一とその時代展』を開催するため、青木は活字おこしされていないあらゆる基礎文献を美術館に行く通勤片道二時間の電車の中ですべて読み込んだ。それが明治初期洋画の基礎台帳となり、芸術選奨を受賞するきっかけとなった。
無名時代の北澤憲昭の才能を見出し、跡見学園女子大学へ推薦している。
町田市立国際版画美術館の館長当時、22歳の若さで亡くなった銅版画家・菊池伶司の作品を受け取り、90年代には同美術館で展覧会が行われ、大きな反響を呼んだ。
近代美術研究者の中には、貴重な史料が豊富な青木の書庫に布団を持ち込み、寝泊まりをして研究を進めた者も多い。丹尾安典・河田明久
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