「青春の日々」(原題: These Days)は、ジャクソン・ブラウンが作詞作曲した楽曲。1967年にニコが取り上げて以来、多くのミュージシャンにカバーされた。ニコのバージョンの邦題は「ジーズ・デイズ」[1]。ブラウンの代表作の一つ。
ニコのオリジナル・バージョン』
リリース1967年10月
録音ニューヨーク、メイフェア・レコーディング・スタジオ(1967年4月 - 5月)
ジャンルフォークロック
時間3分30秒
レーベルヴァーヴ・レコード
作詞者ジャクソン・ブラウン
作曲者ジャクソン・ブラウン
プロデューストム・ウィルソン
ミュージックビデオ
「These Days」
「These Days」は1964年か1965年、ブラウンが16歳のときに書かれた[2]。1967年1月7日、彼は自作の曲のデモテープを作り、ニューヨークにあったニコの音楽出版社にテープを持ち込んだ。当初のタイトルは「I've Been Out Walking」であり、テープの3番目に入っていた曲だった。「These Days」と改題された本作品は同年10月、ニコのデビュー・ソロ・アルバムである『Chelsea Girl』に収録された。これがオリジナル・バージョンである[3]。邦題は「ジーズ・デイズ」[1]。
「モダンな音がほしい。アコースティックではなく」というアンディ・ウォーホールの意向により、ニコのバージョンにはブラウン自身がレコーディングに参加し、エレクトリック・ギターをフィンガー・ピッキングで演奏した[4]。プロデューサーのトム・ウィルソンはニコには告げずにストリングスとフルートをオーバーダビングした。彼女は追加されたストリングスを好まなかったと言われている[5]。
ニコのバージョンは映画『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』(2001年)に使用された。 「青春の日々」
ジャクソン・ブラウンのバージョン
ジャクソン・ブラウンの楽曲
収録アルバム『フォー・エヴリマン』
リリース1973年10月
録音ロサンゼルス、サンセット・サウンド
ジャンルロック
時間4分41秒
レーベルアサイラム・レコード
作詞者ジャクソン・ブラウン
作曲者ジャクソン・ブラウン
プロデュースジャクソン・ブラウン
『フォー・エヴリマン』 収録曲
Side 1
「テイク・イット・イージー」
「泉の聖母」
「カラーズ・オブ・ザ・サン」
「幼かった私」
「青春の日々」
Side 2
「レッド・ネック・フレンド」
「君のきた頃」
「レディ・オア・ノット」
「僕の歌を聴かせておくれ」
「フォー・エヴリマン」
ミュージックビデオ
「These Days」 - YouTube
ブラウン自身のバージョンは1973年になって初めて発表された。それまでにニッティー・グリッティー・ダート・バンドやジェニファー・ウォーンズなど多くのミュージシャンがカバーしていたが、彼は自ら吹き込むにあたってグレッグ・オールマンのバージョンのアレンジを参考にしたという(オールマンのバージョンのリリースはブラウンと同じ1973年10月)。
2枚目のアルバム『フォー・エヴリマン』に歌詞をいくつか改変して収録した。邦題は「青春の日々」。演奏者は次のとおり。ジャクソン・ブラウン(ボーカル、アコースティック・ギター)、ダグ・ヘイウッド(ベース、ハーモニー・ボーカル)、デヴィッド・リンドレー(スライド・ギター)、ジム・ケルトナー(ドラムズ)、デヴィッド・ペイチ(ピアノ)[6]。
カバー・バージョン
ニッティー・グリッティー・ダート・バンド - 1968年のシングル。
トム・ラッシュ - 『Tom Rush』(1970年)に収録。
ジェニファー・ウォーンズ - 『Jennifer』(1972年)に収録。
グレッグ・オールマン - 『Laid Back』(1973年)に収録。
イアン・マシューズ - 『Valley Hi』(1973年)に収録。
シェール - 『Stars』(1975年)に収録。
エヴリシング・バット・ザ・ガール - EP『Missing - The Live EP』(1994年)に収録。
キャスリン・ウィリアムズ - 『Relations』(2004年)に収録。
セイント・ヴィンセント - EP『Paris Is Burning』(2006年)に収録。
グレン・キャンベル - 『Meet Glen Campbell』(2008年)に収録。
ペニー・ニコルズ - 『Colors of the Sun - Penny Nichols Sings the Early Songs of Jackson Browne』(2012年)に収録。
ドン・ヘンリー - コンピレーション・アルバム『Looking Into You: A Tribute to Jackson Browne』(2014年)に収録。
キャット・パワー - 『Covers』(2022年)に収録[8]。
脚注^ a b “チェルシー・ガール【CD】。 ニコ”. UNIVERSAL MUSIC STORE. 2024年3月27日閲覧。
^ ⇒These Days by Jackson Browne Songfacts
^ The Velvet Underground (2022年2月12日). “Nico - These Days (Visualizer)”. YouTube. 2022年3月24日閲覧。
^ Inman, Davis (2012年1月2日). ⇒“Jackson Browne, 'These Days'”. American Songwriter. ⇒http://www.americansongwriter.com/2012/01/jackson-browne-these-days/
^ ⇒“Staff Lists: The 200 Greatest Songs of the 1960s”. Pitchfork Media. (2006年8月17日). ⇒http://pitchfork.com/features/staff-lists/6404-the-200-greatest-songs-of-the-1960s/3/
^ a b Jackson Browne - For Everyman (Vinyl, LP, Album) at Discogs
^ Sunset Sound - CDs and Vinyl at Discogs
^ Cat Power (2022年1月14日). “Cat Power - These Days (Official Audio)”. YouTube. 2024年3月27日閲覧。