『山峡の章』(さんきょうのしょう)は、松本清張の長編推理小説。『主婦の友』に連載され(1960年6月号 - 1961年12月号)、1965年8月に光文社(カッパ・ノベルス)から刊行された。連載時のタイトルは『氷の燈火』。
これまで複数回テレビドラマ化されている。 朝川昌子は阿蘇から耶馬渓をめぐる九州旅行の途中、霧の山中で、官公庁に勤める堀沢英夫とその友人の吉木に出会う。昌子はやがて堀沢と結婚するが、新婚生活に充実を感じられない。堀沢の冷たさ、エリート意識に、違和感を覚える日々が続く。不安な出来事も続き、索漠とした気持ちに包まれる昌子だったが、結婚生活は不意に終焉を迎える。堀沢と昌子の妹・伶子が失踪、二人の遺体が宮城県の作並温泉付近で発見された。情死行を報じるマスコミ。二人の不倫関係を信じられない昌子は、真実を掴もうと究明に乗り出す。 ドラマタイトル「霧氷の影」。1970年12月4日から1970年12月25日まで、フジテレビ系列の「おんなの劇場」枠(21:30-22:26)にて全4回の連続ドラマとして放映。同じ松本清張による『中央流沙』の設定を加えたもの。 フジテレビ系列 おんなの劇場 山峡の章 1972年11月14日から1972年12月26日まで、日本テレビ系列の「火曜日の女シリーズ」枠(22:00-22:55)にて全7回の連続ドラマとして放映。
目次
1 あらすじ
2 主な登場人物
3 テレビドラマ
3.1 1970年版
3.2 1972年版
3.3 1981年版
3.4 2010年版
4 外部リンク
あらすじ
主な登場人物
原作における設定を記述。
朝川昌子
女子大を卒業して一年ほどの若い主人公。
堀沢英夫
九州旅行中の昌子が出会った青年。官庁に勤務。
吉木
堀沢英夫と同行していた青年。
朝川怜子
昌子の妹で大学生。昌子とは対照的に、明るく行動的な性格。
大友了介
怜子が最近知り合った会社社長。
小野喜久子
婦人雑誌の家庭欄を担当する嘱託の記者。
竹村
堀沢の勤める官庁の上司で課長。
野地
竹村課長に付き従っている課長補佐。
テレビドラマが望まれています。
1970年版
キャスト
浜美枝
原田芳雄
菅貫太郎
大谷直子
スタッフ
脚本:清水邦夫
監督:宇留田俊夫
前番組番組名次番組
青春の挽歌
(1970.11.6 - 11.27)霧氷の影
(1970.12.4 - 12.25)昼と夜の巡礼
(原作:黒岩重吾)
(1971.1.8 - 1.29)
1972年版
ジャンルテレビドラマ
原作松本清張『山峡の章』
脚本田村多津夫
監督野村孝
出演者大空眞弓ほか
製作
プロデューサー小坂敬
制作日本テレビ
放送
放送国・地域 日本
放送期間1972年11月14日 - 12月26日
放送時間22:00 - 22:55
放送枠火曜日の女シリーズ
回数7
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キャスト
朝川昌子:大空眞弓
堀沢英夫:久富惟晴
吉木信弘:藤竜也
:田島令子
:幾野道子
ナレーター:矢島正明
スタッフ
脚本:田村多津夫
プロデューサー:小坂敬
監督:野村孝
音楽:大野雄二
日本テレビ系列 火曜日の女シリーズ
前番組番組名次番組
木の葉の家
(1972.10.3 - 11.7)山峡の章
(1972.11.14 - 12.26)男と女と
(原作:笹沢左保)
(1973.1.2 - 2.6)
1959年
ダイヤル110番
1961年
眠狂四郎(江見俊太郎版)
30分枠・第2期
(22:00開始)
1962年
ダイヤル110番
30分枠・第3期
(22:15開始)
1963年
女体
悪銭
花弁
雌花
1964年
夜よ
けったいな奴
30分枠・第4期
(22:30開始)
1964年
けったいな奴
可愛い悪女たち
1965年
悪女の倫理
祇園物語
河内カルメン
30分枠・第5期
(22:00開始)
1967年
うちの甚平衛さん
意地悪ばあさん(テレビドラマ第1作)
火曜日の女シリーズ
1972年
黒いオパール
ある朝、突然に…
ホーム・スイート・ホーム
いとこ同志
木の葉の家
山峡の章
1973年
男と女と
ガラス細工の家
火曜劇場
1973年
加那子という女 •
恋ちりめん •
人妻だから
1974年
雪舞い
春のもつれ
愛の山河
献身
1975年
薔薇夫人
微笑
夏の影
心の旅路
1976年
愛の哀しみ
炎のカルテ
かげろうの家
喜びも悲しみも幾歳月
1977年
愛の嵐