霊州
[Wikipedia|▼Menu]

霊州(靈州、れいしゅう)は、中国にかつて存在した南北朝時代から民国初年にかけて、現在の寧夏回族自治区銀川市一帯に設置された。
魏晋南北朝時代

436年太延2年)、北魏により薄骨律鎮が置かれた。526年孝昌2年)、薄骨律鎮が霊州に昇格した[1]
隋代

初には、霊州は4郡4県を管轄した。583年開皇3年)、隋が郡制を廃すると、霊州の属郡は廃止された。607年大業3年)に州が廃止されて郡が置かれると、霊州は霊武郡と改称された。同年のうちに環州が管轄する鳴沙県が編入され、霊武郡は下部に6県を管轄した[2]。隋代の行政区分に関しては下表を参照。

隋代の行政区画変遷
区分開皇元年区分大業3年
州霊州郡霊武郡
郡普楽郡臨河郡懐遠郡歴城郡県回楽県 霊武県 懐遠県
弘静県 豊安県 鳴沙県
回楽県臨河県懐遠県建安県

唐代

618年武徳元年)、により霊武郡は霊州と改められた。742年天宝元年)、霊州は霊武郡と改称された。758年乾元元年)、霊武郡は霊州の称にもどされた。霊州は関内道に属し、回楽・霊武・懐遠・保静・鳴沙・温池の6県を管轄した[3]
宋代

1002年咸平5年)、李継遷が霊州を奪い、西平府と改められた[4]1063年拱化元年)、西夏により西平府に翔慶軍が置かれた。
元代

1227年モンゴル帝国が西夏を滅ぼすと、西平府は霊州の称にもどされた。のとき、霊州は寧夏府路に属した[5]
明代

1370年洪武3年)、により霊州は廃止された。1383年(洪武16年)、霊州守禦千戸所が置かれた。1428年宣徳3年)、霊州守禦千戸所の治所は新霊州城に移転した。1500年弘治13年)、霊州守禦千戸所は霊州直隷州と改められた。霊州直隷州は陝西省に属し、属県を持たない散州となった[6]
清代以降

1725年雍正3年)、により霊州は寧夏府に転属し、属県を持たない散州となった[7]

1912年中華民国により霊州は廃止され、霊武県と改められた。
脚注^魏書』地形志二上
^隋書』地理志上
^旧唐書』地理志一
^宋史』外国伝二
^元史』地理志三
^明史』地理志三
^清史稿』地理志十一










隋朝の行政区分

 606年大業2年)以前(州制)

雍州地区

雍州

同州

岐州



寧州

敷州

綏州

延州

慶州

原州

夏州

塩州

霊州

勝州

豊州

秦州

渭州

蘭州

河州

廓州

?州

涼州

甘州

瓜州

梁州地区

梁州

金州

遷州

巴州

通州

渠州

成州

?州

宕州

武州

扶州

鳳州

興州

利州

竜州

会州

始州

綿州

梓州

隆州

遂州

?州

渝州

信州

益州

雅州

眉州

陵州

資州

瀘州

戎州

西寧州

?州

黔州

豫州地区

豫州

鄭州

宋州

亳州

曹州

汝州

許州

蔡州

陳州

潁州

商州

?州

淅州

ケ州

?州

顕州

?州地区

?州

?州

済州

魏州

滄州

徳州

冀州地区

冀州

貝州

相州

衛州

懐州

沢州

?州

蒲州

絳州

汾州


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:64 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef